はじめに
ラミレジィ(以下ラム)は南米原産の小型シクリットです。ワイルドものはもちろん、東南アジアでブリードされたものも安く出回ってます。また、オランダやドイツでブリードされた個体はオランダ・ラム、ジャーマン・ラムと呼ばれ宝石箱をちりばめたような魚体はとても美しいです。
必要なものを揃えよう
水槽
ペア飼育であれば、30センチ程度の小さな水槽でも飼育できますが、水質、水温の安定等、考えますと、大きいな水槽ほどいいことは確かです。
フィルター
どんなフィルターでも構いません。
ライト
明るくても暗くても特に問題はありません。水草を同時にやるのでしたら、明るくした方が良いでしょう。
サーモ&ヒーター
一般的な25度に設定しています。
底砂
特に水質を著しく変えるものでなければなんでもいいと思います。
我が家ではソイル系のアクアプラントサンドです。これがなかなかオススメです。
水槽のレイアウト
水草や流木等のアクセサリーを入れてあげましょう。また、平たいところに産卵しますのでリシアストーンのような平たい石を入れてあげましょう。
ラムを買いに行こう
まずこんな水槽のラムは要注意です。
・入荷直後。
・明らかに色が変。動きがおかしい。呼吸が速い。ヒレがボロボロ等。
どんなラムを買ったら良い?
まず、東南アジアブリードのラムの場合、ショップの水槽にたくさん入れられている場合が多く、オスメスの区別がつかない場合が多いです。調子の悪い個体がいないかよく観察しましょう。
オランダ、ジャーマンラムの場合、10匹ほどでひとつの水槽に入れられていることが多いです。よく見ていると一番威張っているヒレをピンと立てた個体がいます。これがその水槽のなかで一番強いオスです。さらにそのオスといっしょにいるお腹の赤い個体がもそのオスとペアか、ペアになりそうなメスです。この二匹を購入することをオススメします。
ラムを買ってきたら
温度合わせ、水合わせを慎重に行いましょう。できれば、このやり方のようにじっくり水を合わせていく方法がオススメです。
他の魚との相性について
小さくてもシクリットですので縄張りを主張します。できればラムのペアだけで飼うのが理想的です。特に繁殖を狙うのであればなおさらです。
エサについて
冷凍赤虫をメインで良いと思います。テトラミンなどのフレークフードもよく食べます。
日々のメンテナンス
定期的な水替えをしましょう。
ラムの繁殖について
繁殖についてはペアリング、産卵、孵化までは比較的簡単なのですが、その後がちょっと難しいです。というのも稚魚の大きさが小さく、ブラインが食べられるか食べられないかギリギリの稚魚が多いためです。ブライン以外のより細かいエサを用意してあげたいですね。
まとめ
熱帯魚の本などでは「入門種」として紹介されていることが多いですが、意外にその飼育は難しく、昨日まで元気だった個体が急に死んでしまうことがあります。個人的には難易度Aクラスの魚種であります。 |