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人工肛門(ストマ)

 直腸ガンだった人が人工肛門で生活している話は時々耳にしますが実際に見たのはともぞーのが初めてでした。お腹の中から何かチューブでも出ているのかと思っていたら、ただお腹に穴が開いてただけです。その穴と腸がつながっていて腸を通ったうんちが直接お腹の穴からでてくるのです。

 そのままだとうんちは出っ放しで、服は汚れるし お腹はただれるわで日常生活に支障をきたします。そこでストマ用品が必要になります。

 このページは鎖肛ケア第1ステップの人工肛門と付き合った時のことをお話します。


ストマ用品を使うまで ガーゼでドーナツ状の物を作り人工肛門の上に置いて それをさらしで作った腹巻で押さえるだけ。これは新生児の短い間しか使えません。

ともぞーが使ったストマケア用品
2ピースタイプ (1) アルケア社 バイオシールドフランジ
            バイオシールドパウチ
(2) コロプラスト:システムズ アシュラキッズ2セルフプレート
                 アシュラキッズ2ロックパウチ(ドレインタイプ)
1ピースタイプ (3) コロプラスト:システムズ アシュラキッズ1スタンダード
(4) バリケア  ワンピースドレインパウチ
その他便利グッズ プロケアシート
プロケアMFパテ
ニチバン シップ固定用粘着シート
小林製薬 サニーナ
1) アルケア社 
バイオシールドフランジ
 バイオシールドパウチ
(2)コロプラスト:システムズ
     アシュラキッズ2
    セルフプレート
    ロックパウチ
(3)コロプラスト:システムズ
     アシュラキッズ1
   スタンダード
(4)バリケア
    ワンピース
    ドレインパウチ
 
パウチを全部使ってしまったので完成図は無いです。
ごめんなさい。
ストマ用品を装着する
1)人工肛門の大きさに合わせて皮膚保護シートに穴をあける。
2)人工肛門に合わせてストマ用品を貼り付ける
3)うんちが貯まったら袋のしたのドレイン部からうんちをすてる。
基本はこれだけですが、体の大きさ うんちの状態で使い分けます。

ストマのトラブル ストマで1番困るのがうんちのもれです。これは洋服が汚れるだけでなく皮膚がただれ、次のストマ用品も密着せずまたうんちがもれるという悪循環になります。

うんちもれの原因は2つで、皮膚保護シートが皮膚から剥れもれるものと、2ピースタイプの物のフランジとパウチの間からもれるものがあります。
トラブルの予防とケア
 後者のトラブルはフランジとパウチの接合部分を紙ばんそうこうで補強するだけでOKでした。苦労したのが前者のトラブルです。

 まず皮膚保護シートを皮膚に密着させることです。
 4ヶ月頃までは体が小さいので皮膚保護シートの小さめの(1)使い、フランジとパウチの接合部分を一回り小さく切ってなるべく体からはみ出ないようにしました。
 また人工肛門と保護シートの隙間を埋めるためにプロケアMFパテを最初に人工肛門の周りにのせておきます。これはパテをあらかじめ注射器のシリンジに入れておくときれいに出来ます。パウチの中にガーゼを入れてサニーナをひと吹きしておくと、ガーゼを代えるだけでパウチの中がきれいになりGOODでした。

 5ヶ月を過ぎるとうんちの量もだんだん増えてきて(1)の小さい保護シートでは1日もたないことがあるので少し保護シートの大きい(4)を使いました。だだこれは保護シートが薄いのでプロケアシートを同じ大きさに切って重ねて使います。プロケアシートはけっこう硬く体の動きになじみにくいのでシップ固定用粘着シートを1.5cm位大きく切って保護シートを皮膚に固定します。

 いちど皮膚がただれ始めると1日に何回も付け替えすることになります。
 体調が悪いとうんちの状態も悪いので必ずただれました。そんな時は(1)のフランジに大きな穴を開けてだだれていない皮膚だけに保護シートをはり プロケアMFパテで土手を作ります。そしてだだれたところに薬を塗ってからパウチを付けました。これで3日位で治まりましす。
 それでもだめな時はパウチを付けず腹巻をして うんちを拭き薬を塗り1日中うんちの番をして治るまで待つしか無かったです。
  
 (2)と(3)はかなり後になってから見つけて試してみました。(2)はフランジとパウチの接合部分が止め具でしっかりしていて良いのですが、バタバタ動くようになると硬い止め具が体の動きについていけずフランジといっしょに外れてしまいました。あまり動かない時期に使ってみたかったです。(2)も(3)も保護シートが小さいし柔らかいので初期にはとても良さそうです。


以上がともぞー流の人工肛門とのお付き合いでした。今はもっと便利なストマ用品が出来ていると思いますがご参考までにどうぞ。


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