それは高1の冬、一緒に音楽の授業を受けている女の子の『放課後に音楽室に来て…』 という妖しい誘いに乗ってしまい、だまされたぁと思った時には音楽部に入部していました。 音楽の授業で、結構高い声を平気で出していた私に、音楽の先生が目をつけたようです。
この音楽部では、一年で主に4つのイベントがありました。
この“定期演奏会”は、 前で説明したとおり音楽部のOB・OGと一緒になって行う演奏会で、 音楽部員(OB・OGに対して“現役”と呼ばれる)にとっては、 他のイベントに比べて一風変わった雰囲気のものでした。
私としては、いきなり無理矢理入部させられたと思ったら、 高校生じゃない人も一緒に歌の練習をしていて、 「何の団体に入れられてしまったんだろう…」とずっと不安でした。 演奏会費とか言って、お金も取られたし。
それでも、昔から結構音楽が好きだった私は、 定期演奏会が終わった後、正式に音楽部に入ることになりました。
ということで、他のイベントについても説明しましょう。
8月後半に行われる“文化祭”では、 音楽部は恒例として“オペラ”を行ってきました。
私は、ヴェルディという作曲家が造った“アイーダ”というオペラに出演しました。 近年、日本でも何回か上演されたことがあるので、今となっては結構メジャーですが、 当時は誰も知らないオペラでした。 ちなみに、この前の年に行ったオペラは“カルメン”というメジャーなものでした。
私は、祭司長“ランフィス”(RAMFIS)という役柄を演じました。 この“ランフィス”は通常“ベース”(一番低い男声パート)が演じる役柄で、 “テノール”(高い方の男声パート)である私としてはかなりつらいものがありましたが、 実はなかなか気に入っていました。 (で、あんまり気に入ったので、いまだに通り名として使ってるわけです)
『地区音楽会』と『中央音楽会』というのは、 両方も東京都高等学校文化連盟の音楽部門による音楽祭です。
『地区音楽会』は、東京都高等学校文化連盟の音楽部門が東京都内で9つの地区にわかれていて、 その地区毎で行われる音楽会のことです。秋頃に行われていました。 参加単位は、その地区に所属する各“学校”や“クラブ”“サークル”“同好会”などです。
『中央音楽会』は、東京都高等学校文化連盟の音楽部門が一同に会して行われる音楽会のことです。 毎年、成人式の頃に行われていました。 参加は“地区”が単位となり、 ある地区に所属する各学校のコーラス部・ブラスバンド部・オーケストラ部等が、 一緒に一つのステージを造りあげます。
従って、普段のクラブ活動ではなかなか実現しないような、 オーケストラ伴奏による合唱などもできるようになります。 また、合唱団としての人数も増えますから、混声8部合唱のような難しい曲にも挑戦できます。 更に、学校という枠をを超えた活動ができるので、 新しい交流や交友関係が増えたり、お互いに刺激にもなり、非常に楽しいものでした。
私は、これらの音楽活動を墨田川高校を卒業とともに終わらせるのがもったいないと思いまして、 音楽部のOBからなる『墨田川高校OB合唱団』に入団しました。
従って、高校時代を含めるとかなり長い合唱暦になるのですが、歌に自信が付いたのは40歳になった頃から。 長い間『墨田川高校OB合唱団』『こーる・S』の中だけで歌ってきたのですが、 私が40歳になる頃、当団の団員達が他団体の活動に参加するようになり、メキメキと実力を伸ばしたのです。 で、それを見た私も「粒谷区合唱団」「La Calorosa Aria」「シングイン・メサイア トウキョウ(リードクワイア)」 などの団体に参加するようになったのですが、そこで久々に指導者(プロの音楽家)から指導を受けてみると、これが実に効果がありました。 それ以来「Les Copains +Plus」「オルフ祝祭合唱団」「東京ユヴェントスフィル合唱団」「合唱団あづまや」「越谷声楽アンサンブル」など、 様々な団体に参加し、研鑽を積み続けております。(イマココ)
日本の曲だったら、歌詞に共感を覚えるような、 心にしみる系の合唱が好きです。
外国だと、マドリガル(イギリス)、 マドリガーレ(イタリア)などが好きです。 モンテベルディとか。 民謡も好きですよ。 あ、民謡と言っても、日本の民謡をイメージしないでください。かなり違います。 イングランド民謡(例えばグリーンスリーブスとか)、 ロシア民謡、ブルガリアンボイスなんかが好きです。
あとは、ゴズペルなんかもとっても好きです。
基本的にアカペラが好きですね。