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第四話
さてさて、そろそろ夕食のことを考える時間である。 実は“S.S.コロンビア号”の中にあるレストランが最初から気になっていたので、まずはここを目指してみる。 乗り物に乗ることも考えたが、ここは一つ徒歩で向かってみよう。
インディからトコトコ歩いて、アメリカン・ウォーターフロントへと向かう。
“ポート・ディスカバリー”
なども通りつつ、そして迷いつつ歩く。 いや、まっすぐ行く道って無いのよ。色々な所を通らざるを得ないような作りになっている。 乗り物に乗って移動しろということらしい。
やっとのことでS.S.コロンビア号の前まで来た。 なにやら人だかりが出来ている。ちょっと覗いてみると、ショーをやっていた。
「セイル・アウェイ」
というやつらしい。グーフィーが出てきて踊っていた。 どうやらゲストも参加できるらしい。 ちょっとだけ見物するが、だんだんと人が多くなってきたので、レストランへと向かう。
S.S.コロンビア号へ乗り込む。階段を登ってみたら、店の入り口で、客と係員が話し込んでいる。 イヤな予感がしつつも、待ち時間を聞いてみる。… 最低でも2時間以上、しかもそれすら確約できないと言われる。マジか! 諦めて、その上にあるテディ・ルーズヴェルト・ラウンジ (料理は軽食しか無い)はどうかと思うが、 そちらですら30分待ちとのこと。ぐはぁっ! 甘く見ていた。ってことで諦める。
さて、いきなり路頭に迷ってしまった我々。 ディズニーランドと違ってイクスピアリまで歩ける距離じゃないので、 一時退場してどこかに食べに行く訳にもいかないし…。 やむを得ず、他の店を物色。この際どこでも良くなってきた感じ。
とりあえず、一番近くにあった「セイリングデイ・ブッフェ」という店に行ってみる。 話を聞いてみると、そこでも結構待つらしい。1時間は待たないと思うって言ってたかな? ちょっと考えたが、もうどの店も混んでるんだろうからと諦めて、ここの列に並ぶ。
30分くらいで入れたよ。
案内された席はあまり良くないが、まぁこの際贅沢は言えないだろう。諦めて着席。
この店、3000円で飲み放題・食べ放題というディズニーっぽくない店。但し
お酒は別料金
。 この点は念を入れられたよ。でも今日は何と言っても
全品30%OFF
だからねぇ。 例えお酒が別料金でも怖いもん無しよ。ということで生ビールを注文。
奥さんにドリンクが来るのを待っててもらって、まずは私が料理を物色に行く。 店の奥に料理が並んでるところがあって、客は皿を持って好きな料理を勝手に取ってくる。いわゆるバイキング形式だ。 でもそれほど旨そうなものは無いなぁ。ビアホール並かな。しかもそれほど種類が無い。う〜ん。 とりあえず、パンやらソーセージやら、ビールに合いそうなものを適当に取ってくる。
ビールが来るのを待って乾杯! いやぁ、テーマパークで酒が飲めるなんてサイコーだなぁ。 グビグビ酒もすすむ。今日は安いしね。
席も料理もイマイチだが、やはり酒が飲めると盛り上がり方が違うと実感。 アッという間に1杯目を飲み干し、店員をつかまえてビールを注文しようとする … が、 店員全然つかまらないよ。結構人数はいるのに、それがうまくまわってないのが明らか。 今日はお試しオープンなので不備があってもご勘弁ということになっている。 だからこそ料金も格安だし入場料も無い。 ということで我々はあまり文句を言えない立場なのだが、これは良くないなぁ。
やっと店員をつかまえて、生ビールを2杯注文。そして今度は奥さんがつまみを物色に行く。
奥さんが帰ってきても生ビールは来ない。 大体さぁ、ソフトドリンクなんかはドリンクバーでも設置すれば良かろうに。 どうせ飲み放題なんだからさ。そっちの方が金もかからないはずだよ。 そしたら店員が持ってくるのは(金のかかる)アルコール類だけになるから、色々とスムースだろうに。
やっと来たよ。んでまた食べる。イチイチ待たされるので、もう飲んでる途中で次の生ビールを追加したよ。
3杯目の生ビールが来た時点で、店員がレシートを持ってきたよ。 どうやら
「もうそのへんで酒はやめておいたらどうか」
というプレッシャーらしい。 ふん、我々がそんなことでプレッシャーを受けるとでも思っているのか? でも実際もう酒はいらなくなってきた。腹も一杯だしね。
さて、食後の紅茶を注文した後、私はデザートを物色に行く。結構ケーキやらクッキーやら、色々ある。 もっと果物も増やして欲しいな。
紅茶を飲みつつ、デザートを食べる。いやぁ、これではどの客も長居しますね。 食べ放題、飲み放題で、デザートも充実となればね。
ひとまずまともに夕食が取れたということと、なにより酒が飲めたことで満足しつつ店を出る。
外に出ると、もうすっかり日が暮れていた。ディズニーシーはランド以上に夜景がキレイだなぁ。
さて、あと一つくらい何かアトラクションに入りたいところである。やはりここは海底2万マイルしか無いだろう。 ということでミステリアスアイランドへと向かう。
ミステリアスアイランドの火山湖みたいな所に到着。おお、昼間と違って、かなり秘密基地っぽくなってきたじゃん! ノーチラス号もいい感じだ。
ってことで、海底2万マイルの列に並ぶ。 入り口は湖の上にある螺旋通路になっていて、横では間欠泉がドーンドーンと出てきて楽しい。 待っていて飽きさせないね、この間欠泉。
突然火山口から花火が吹き出したりする。おお! これは一体!! どうやら外では何かショーがやっているらしい。でもすぐ近くで観る花火の方が楽しそうだな。
海底2万マイルに到着。でも良く入り口の英語を読んでみたら、
「海底2万
リーグ
」
じゃん! 何と、原題は“リーグ”だったのか。何でアトラクション名は“マイル”なんだ?
螺旋通路も終わり、いよいよ秘密基地っぽい通路になってきた。 所々に色々な見物場所があった。潜水服のある休憩所とか、実験室みたいなのとか。 きっと
“海底2万里”
の本を読んでくれば、もっとこの辺が楽しめるのかもしれないな。 今度読んでみよう。
そして予定よりも10分くらい早めに、このアトラクションを楽しむことが出来た。
(アトラクションの内容は
東京ディズニーシーに行こう!
でどうぞ)
いやぁ、これって3組のカップルが前と左右に乗り込めるようになってるんだけど、 正面の席になれたらもっと面白かったかもなぁ。でも水中っていう雰囲気は良く出ていて、結構面白かったよ。
さて、ひとまず心残りも無くなったので、今日行けなかったあたりをウロウロしてみる。 まずはマーメードラグーンあたりをウロウロ。写真とか撮ったり。でも夜だからイマイチ。
その後、メディテレーニアンハーバーの方に向かう。
おお、夜になるとグッと大人の雰囲気。何と言っても夜景がキレイ。水辺っていいねぇ。
そのまま出口の方に向かう。まぁそろそろ閉園だろうしね。
昼間に
彫刻
が立っていた所まで戻ってきた。 奥さんがちょっと疲れたので休みたいというので、そこの石のベンチで一休みする。 私は
「時間が無いから、休まないで今日行ってない所とかに行きたいな」
と座る前までは思っていたのだが、 一度座ると、結構疲れていることが分かった。根が生えたように動けなくなってしまった。
そしたら、突然ディズニーランドの
花火
が打ちあがった。
おお! すっげぇナイスタイミング!!
しかも絶好の見物場所。 こりゃあランドで観るよりも絶景だぞ、きっと。
いやぁ、思わぬ収穫! 奥さん休みたいと言ってくれてありがとう。
心も体も休まったところで、そろそろ出口へと向かう。 でも、今日行けなかった方にもちょっと行ってみたいということで、もうちょっとウロウロする。
ブロードウェイの方に行ってみる。町並みが楽しいね。今度このへんでコーヒーでも飲んでみたいものだ。
行き止まりっぽい所まで行ったので、出口の方に戻る。 ニューヨークっぽい街角を抜けると、いきなりイタリアンな町並みになる。ちょっとゴンドラの方に行ってみるか。 当然もうゴンドラはやってないけどね。
「あの〜 あの〜」
っと後ろから怪しい女性が話しかけてきた。 つい最近変な女性から話しかけられたことのある我々は (
たれにっき
の2001年7月18日をご覧下され)、 思わず
「またか」
と思って早足になったが、その女性はそれでも食い下がってきた。 っっのやろぉ〜 と思って振り返ると、あああ!! 今日のチケットをくれた、M(カラオケ)嬢の妹さん、Mちゃんじゃん!! 急に態度を改める我々。何しろ今日楽しめたのは彼女のおかげなのだから! ペコペコと頭を下げてお礼を言ったよ。いやぁ、でもまさか会えるとは思わなかったっす。 手を振ってお別れした。
さて、そろそろ帰る時間だ。疲れたし、今日はもう十分だろう。 でも、もうしばらくは大混雑でディズニーシーには来られないだろうと思うと、思わず振り返ってしまう。 火山が美しく浮かび上がる。いやぁ、気に入ったよ、ディズニーシー。
いや、まだ楽しむ所はある。土産屋だ。みんなに土産を買っていって、さんざん自慢しなければ。 会社の書記さん(るーたん)とF(酒暴)氏には、特別にコースターを購入。まだ誰も持ってないぞ! そしてその他の人々にはお菓子を購入。 我が家にもコースターと、コースターの親分みたいなやつ (あれもランチョンマットか?) を購入。 ご満悦のままにディズニーシーを後にする。いやぁ、最高だった。
そして、ディズニーランドの駐車場に戻るべく、リゾートラインに再度乗り込む。いやいや、結構疲れたね。
「東京ディズニーランド駅」から降りて、車に到着。ミッキーエリアだから近い近い。
そしていつもディズニーリゾートから帰るルートで帰宅する。車で行き来できて楽チンだったな。 あれっきりM(カラオケ)嬢には会えなかったが、Mちゃんとかと会えたのだろうかなぁ。
かなり疲れた。全力を尽くした感じだ。サクッとシャワーを浴びて、あっさりと気絶した。
終わり!
その後のことは
たれにっき
2001年8月で…
あと、
「東京ディズニーシーへ行こう!」
もお楽しみ下さい。