※注:ここのデータは筆者六法氷樹が集めた情報をまとめたものです。一応全てソースのある情報ですが、ものによっては書き間違いや勘違いが含まれている可能性がございますのでご注意ください。
 
ゲシュペンストシリーズ
ゲシュペンスト ゲシュペンストMk-2 量産型ゲシュペンストMk-2 ゲシュペンストMk-2 
TYPE-TT
ゲシュペンストMk-2 
SMモデル
ヒュッケバインシリーズ
ヒュッケバイン ヒュッケバイン009 ヒュッケバインMk-2 ヒュッケバイン・トロンベ 量産型ヒュッケバインMk-2
ヒュッケバインMk-3 ヒュッケバインMk-3ガンナー ヒュッケバインMk-3ボクサー ヒュッケバインMk-3トロンベ  
ATX計画
アルトアイゼン アルトアイゼン・リーゼ ヴァイスリッター ライン・ヴァイスリッター  
ビルトビルガー ビルトファルケン  
SRX計画
R-1 R-2 R-2パワード R-3 R-3パワード
SRX R-GUN R-GUNパワード アルブレード  
その他PT
シュッツバルト ビルトシュバイン ビルトラプター  
グルンガストシリーズ
グルンガスト零式 グルンガスト グルンガスト弐式 グルンガスト参式  
戦闘機系
メッサー ランゼン ランゼン改 シュヴェールト シュヴェールト改
リオン系
リオン・テストタイプ リオン リオンF リオンV  
バレリオン バレリオンV ガーリオン ガーリオン・カスタム ガーリオン・トロンベ
プロジェクトTD
カリオン アステリオン フェアリオン  
アルテリオン ベガリオン ハイペリオン  
ダイナミック・ゼネラル・ガーディアンシリーズ
ダイゼンガー アウセンザイター  
大型特機
ジガンスクード ジガンスクード・ドゥロ  
DC系大型機
ヴァルシオン ヴァルシオン改 ヴァルシオーネ グランゾン  
シャドウミラー関連
ソルデファー アシュクリーフ アシュセイバー ラピサエージュ 
アースゲイン ヴァイローズ スーパーアースゲイン ソウルゲイン ツヴァイザーゲイン
スイームルグ エルブレス スイームルグS アンジュルグ ヴァイサーガ
スヴァンヒルド ラーズグリーズ ランドグリーズ ラーズアングリフ  
その他特機
龍虎王 虎龍王 サイバスター スレードゲルミル ベルゲルミル


機体名 PTX-001/002/003 ゲシュペンスト

 史上初のPT―――PersonalTrooper、ゲシュペンスト。
 フレームの構造に手を加えるのが容易だった為、高コスト決戦機から低コスト量産機まで幅広い機体がゲシュペンストを元に製作され、Gフレームと呼称される。
 名前は独語で『幽霊』を意味。黒いカラーリングがその由来か。
 3機製作されたが試作機ゆえかそれぞれ違う性質をもち、形式番号も後のXXX−XXという命名法ではなくそれぞれ別の親番号を持っている。(もっとも、PT史初期故にまだ命名規則が定まっていなかっただけとも取れるが)

 PTX-001はもっとも多くのPTのベースとなったスタンダード機であり、機動性に長けた『これぞPT』という機体通称タイプR(リアル)。主武装はニュートロンレーザーにプラズマカッター。
 PTX-002は別名タイプS(スーパー)。機体内蔵式の高出力エネルギー兵器のテスト用に使用された。重装甲と高攻撃力に重点が置かれており、PTよりもむしろ特機であるグルンガストシリーズに影響を与えていった。
 PTX-003、タイプTはテスト用に保存されていた機体であり詳細は不明。推測するに001と002の技術を両方とも導入し、平均化した機体であったのではないかと思われる。これはテストや実戦に001、002が投入され何らかの事情で両機が破壊、消滅した場合に実機が存在しない状態になるのを防ぐ必要があるからだ。
 後に後継機たちも順調にロールアウトし、保存機としての重要性も薄れたPTX-003は次期主力機開発計画であるATX(AdvansdTrooperX)計画のもとで改造を受け、アルトアイゼンとして実戦の大地へ立つことになる。
 002は特殊戦技教導団隊長の乗機となったがエアロゲイターに捕獲されロスト、001は研究用に保存されていたものをギリアム・イェーガーが持ち出し実戦投入された。


機体名 PTX-003C アルトアイゼン(ゲシュペンストMk3)

 テスト用に保管されていたPTX-003に徹底的かつ斬新な(悪く言えば無茶苦茶な)改造をくわえ誕生した試作機であり、採用されればゲシュペンストMk3の名を得る筈であった量産に向けた性能評価試験機。
 連邦軍北米支部ラングレー基地において行われたATX計画は次期主力PTとして「絶対的な火力を持っての正面突破を可能にする機体」とそれを支援する「軽量、高機動でありあらゆる条件下でフォワードに援護射撃を供給できる機体」の二種を立案しており、前者である強襲型PTがこのアルトアイゼンになる。
 本機の機体的特徴としては分厚い装甲と実体弾及び格闘兵器のみでまとめた『防御しづらい』武装、そして重い機体を強襲機として成り立たせる為の極端な高出力ブースターによる高い前進性能があげられる。
 武装は右手に装備された巨大杭打ち機リボルビング・ステーク、両肩に装備されたチタン製のベアリング弾投擲機スクエア・クレイモア。頭部の角も白熱して切断ブレードになり、ゲシュペンスト系列共通装備である3連マシンキャノンとスプリットミサイルも搭載。
 尚、本機体は製作者、マリオン・ラドムの意向によりEOTの類は一切導入していない。
 ラドム博士の絶対的自信とともに完成した当機だが時代と逆行するコンセプトや操縦者の技量に多く依存するその機体性能などから主力機選考に漏れ、コードネームもゲシュペンストMk3ではなく「古い鉄」という不名誉な俗称がそのまま正式名称となってしまった。

設定考察:
 アルトアイゼンといえば次期主力機候補であったこととヴァイスリッターとコンビを組んでいる事抜きには語れない機体。ここで、この世界におけるアルトの位置づけを考えてみよう。

 まず、実際に量産されと想定した場合のMk3(アルト)とMk2C(ヴァイス)の生産比率は1:3位であったと思われる。そもそも大量にMk3を並べたところで、一斉にベアリング弾をばら撒いたら同士討ち確実であり、運用面を考慮するなら潤沢な支援砲火のもと、敵軍のもっとも『固い』場所・・・支援用重砲撃陣地やら指揮官機やら・・・を一撃必殺的に突き破る作戦であると考えた方が自然である。そうなるとこの機体に数は必要ない。
 この世界においてその辺りの役割は明確に分けられているらしく、ゲシュペンストにR型(含むヒュッケバイン)とS型(含むグルンガスト)があり、リオンシリーズの上位機種がガーリオン(高速強襲型)とバレリオン(重砲撃型)である等、主力機はかならず一対として製作されているようだ。

 支援機の砲火で足が止まったところへ相手が反応できない速度でもって懐に飛び込み、バリヤーの通用しない武器で確実に仕留めるというコンセプトは効果的だ。だが、それで良しともいえないのが量産機というものである。ワンメイク機なら通用したが、量産を考慮するには大きな問題点がいくつもあったのだ。
 まず、コンセプトを追求しすぎたが故の汎用性の無さ。長距離からの攻撃には反撃手段が無く回避性能も悪いので被弾率が高い。装甲の厚さがそれを補うのだが整備費用がかかるのは避けられない。機動力をブースターに頼っていることによる癖のある操縦性も問題としてあげられるだろう。
 ピーキーなその特製は、軽くアクセルを踏んでるうちはのろのろとしか動かないのに強く踏み込むといきなり全速力にいってしまう1か0かの性能・・・車で言うところの『どっかんターボ』状態であると思われる。どこからターボがかかるか体で覚えていなければ真っ直ぐ進ませる事すら難しいわけだ。
 つまり、この機体をコンセプトどおりに運用する為には極めて高い操縦技術を持ち、しかも理論的ではなく直感で戦闘を行える極めて珍しいタイプのパイロットが必要となるのである。これでは、どう間違っても量産などできるわけが無い。
 結果、次期主力機の座はヒュッケインMk2及びグルンカスト弐式にうばわれることになってしまう。ラドム博士のライバル兼、元夫のカーク・ハミルに完敗したわけだ。
 ・・・まあ、無理もない。


機体名 PTX-003-SP1 アルトアイゼン・リーゼ(ゲシュペンストMk3カスタム)

 謎の敵に操られたエクセレンを取り戻すべく、彼女の搭乗するライン・ヴァイスリッターに対抗する為にアルトアイゼンを改修したカスタム機。設計はパイロットのキョウスケ・ナンブ本人。
 その巨大さと不安定さゆえに採用されず予備パーツと一緒に保管されていたステーク用大型シリンダー等全武装を一回り大口径なものへ換装。崩れた機体バランスをエクセレンの残したヴァイスリッターの予備パーツを流用して調整して奇跡的に持ち直したその機体能力は原型機をはるかに超える爆発的な突進力と破壊力を発揮する。
 名前は独語で『古い鉄の巨人』。上記の大型シリンダーがリーゼタイプと呼ばれていた事に由来する。

設定考察:
 設計はキョウスケ自身と言う事になっているが、ガンダムにおけるフルアーマープランのようにアルトアイゼンの機体設計時に武装強化プランとして上がっていた可能性もある。戦時中、しかも極めて短期間で専門の技師でもニュータイプでもないキョウスケがそう簡単に完成度の高い改良プランを作れるとも思えないからである。
 別の見方としては、最低限の設計知識をもっていた(テストパイロット上がりの)キョウスケが勘だけで図面を引き、それが『運良く』破綻しない内容だっただけかもしれない。何しろ、ギャンブラーキョウスケだけに。


機体名 PTX-004-001/002/003 シュッツバルト

 マオ・インダストリーがゲシュペンストに引き続いて開発したPT。
 汎用性重視のゲシュペンストに対し火力を重視した砲撃戦用重PT。生産コストが高く、メンテナンス性も劣悪であった為量産に適していないとして生産数は試作機であるPTXナンバー(試作機)の三期のみである。
 三機のうち一機はSRX計画にデータ取得用として貸与されライディーン・F・ブランシュタインが搭乗。もう一機がマオ社スタッフのラーダ・バイラバンがDC戦争当時のPT不足により搭乗、終戦まで使用された。
 外見はゲシュペンストと比べるとかなり丸っこく、直系機のR2を除いては後の機種にこのフォルムは受け継がれていない。あえていうならアルトアイゼンがやや近いか。
 武装はゲシュペンストシリーズ共通装備の三連ガトリング砲の他にツインビームカノン、ツインバルカン。
 名称は独語で『保護森林』を意味する。敵と言う風から味方を守る林となる。その意思を担ったPTであった。

設定考察:
 汎用性重視ながらR型とS型で役割分担も出来ていたゲシュペンストの次にこれ。マオ社、チャレンジ精神旺盛です。
 オールインワンPTが成功したので次はコンセプトPTを作ってみたといったところなのだと思われますが、結果としては失敗に終わったようです。
 PTの魅力は人型であるという一点に尽き、人型であることの利点は優れた踏破性と人間の行える戦術は何でも流用できるという点に帰結します。AMのリオンシリーズは戦闘機をベースに戦術の幅を広げるべく人型に近いフォルムをとってきたのに対しPTはその根本に人型であることがある為、コンセプトモデルとは相性が悪かったのでしょう。
 この機体以降、PTの支援火器は長距離ライフルや誘導兵器装備型に落ち着き、この系譜はR−2で打ち止めとなってしまいました。


機体名 PTX-005 ビルトシュバイン

 PTX-001ゲシュペンストをベースに不足していると思われる近接格闘戦能力(プラズマカッター1本しかなかった)の向上及び武装バリエーションの充実を目指した機体。
 ゲシュペンストの汎用性の高さを受け継ぎつつ機体性能を大幅に向上させることに成功しており設計面では十分以上に成功した機体だと言えるのだが、量産するにはコストが高いうえに操縦系統も複雑であった為、主力機候補からは外されてしまった。
 量産には向いていないが高性能なビルトシュバインはそのまま研究が進められ、その開発コンセプトやデータは後のヒュッケバインシリーズへと受け継がれる事になり、試作機自体も連邦軍極東支部のPTXチームへと送られてイングラム・プリスケンの乗機となった。
 ちなみにPTXはPersonalTrooperXの略。ビルトシュバイン搭乗のイングラム、グルンガスト搭乗のイルムガルト・カザハラ、ヒュッケバイン搭乗のリン・マオが所属していた。
 武装はM950マシンガンにビームソード、M13ショットガン。この3つはオプション装備であり、固定武装は左腕に搭載された円形の切断フィールド発生装置、サークル・ザンバーのみである。
 ちなみに、機動性が極めて高く短時間なら空中戦闘すら可能であったビルトシュバインは固定装備の軽量さ、高いエンジン出力と相まって非常に「余裕のある」PTであり、DC戦争当時稼動していたあらゆるPTの中で随一の武器搭載容量を誇った
 機体名は独語で『猪』を意味する。


機体名 PTX-006L/R ビルトラプター

 陸戦型で対空戦闘力に欠けるゲシュペンストとシュッツバルト、ある程度の空中戦等も可能だがあくまでも陸戦メインで設計されているビルトシュバインなど、「PTは対空に弱い」という常識を覆すべく開発されたマオ社初の可変型PT。
 フライヤーモードと呼ばれる戦闘機形態へ変形する事で空間戦闘能力を持たせ、PTの高出力なエンジンから供給される強力なビーム兵器により戦闘力も維持されている。
 しかし、可変型の宿命である複雑な機構に十分な強度を持たすことはマオ社の優秀なスタッフをもってしても簡単にはクリアーできず、キョウスケ・ナンブ搭乗でテスト中に高速機動時の緊急変形を無理矢理強行した結果墜落、大破してしまう(実際には政治的な意図で禁止されていたフル加速での変形を強行させた将官の陰謀があるのだが)。
 テストに使われたのは006Lであり、それとは別に006Rが存在したが上記の大破に伴う修理でパーツを流用され、一機分の形が残らなかった為登録が抹消されてしまった。
 PTモード時に固定武装は無いが、フライヤーモード時は機体下部のアンダーキャノン、対地、対空の各ミサイルや爆撃用爆弾などが使用可能になる。
 華奢な機体ではあるが飛行を可能にする出力を叩き出すエンジンは武装の積載容量が多いという特性を持ち、機動性を落とさずに相当量の武器を携帯する事が出来る。
 尚、同機はテスト時に判明した各種欠陥を改善した後極東支部SRX計画へと貸与。同チームのリュウセイ・ダテの乗機となり、またR−1の開発にそのデータは引き継がれプロトタイプ的な存在となった。
 機体名は例によって独語で『野生の猛獣(猛禽か?)』を意味する。

設定考察:
 マオ社初、というよりもPT初の可変機。更に言うならこの後にもR−1以外可変機は作られていなかったり。
 まあ、テスラ・ドライブの開発により空が飛べる機体が増えてしまったが故の衰退なのでしょうがないと言えばそうなのですが。
 ちなみに、ビルトシリーズはRLの二機をテスト時に生産し、ゲシュペンストシリーズは01・02・03の三機をテスト生産する。どうやらマオ社には二つの開発ラインがある模様。
 そう考えるとヒュッケバイン(R・L方式)はビルトシリーズの生産ラインが受け継ぎ、グルンガスト(三機同時生産)はゲシュペシリーズのラインが受け持ちか?


機体名 PTX-007-01/02/03 ゲシュペンストMk-2

 ファーストPT、ゲシュペンストの正統後継機であり量産を前提にした試作機。初代ゲシュペンストと同じく三機同時にロールアウトしている。
 EOTこそ使用されていないがPTX001〜006で培われた技術の応用・発展により極めて信頼性の高い機体となっている。
 01はドール1のコードネームで元特殊戦技教導隊のエルザム・F・ブランシュタインが搭乗し、量産に向けてのテストを行っていた。その際エアロゲイターの偵察機「バグ」ことメギロードと遭遇。史上初の対異星人戦闘を行った機体になると同時に装備一切無しの状態でも5体のメギロードを撃墜する戦果をあげ、優秀性を示す結果となった。
 機体の特性は初代と同じくタイプRと呼ばれる仕様で、機動性と射撃戦能力を重視した仕上がりとなっている。
 基本的にはデータ取得用の機体ながらDC戦争時にはまだPTの生産数が少なかった為に再チューンを受け、ギリアム・イェーガーが搭乗して実戦配備された。ちなみに追加武装としてスラッシュリッパーが装備されておりタイプRの象徴的存在となっている。
 02はタイプS。重装甲重火力のコンセプトは初代と変わらず、射程こそ短いが圧倒的な威力を誇るメガ・ブラスターキャノンは後継機となるグルンガストにもそのまま引き継がれる優秀な武装であった。
 テスラ・ドライブ開発前の機体ではあるが、独自技術により飛行する。
 03はタイプT。例によって後継機開発用のテスト機として保存されており、後にカスタマイズされてヴァイスリッターとなった。


機体名 PTX-007-03C ヴァイスリッター(ゲシュペンストMk-2カスタム)

 ATX計画における支援機であり、現行機種の性能向上の為の改良試作機。トライアルが終了したPTX-007-03をベースに改修を受けた。
 ATX計画開発主任マリオン・ラドムのコンセプトには反するが、当時の主な敵機リオンシリーズが飛行可能であったことを受け、DC側から流出してきたリオンシリーズの技術とテスラ・ライヒ研究所が新開発した半EOTである小型テスラドライブを導入し飛行可能なPTとなっている。
 ATX計画の機体らしくその性能は極端で、機体制御用のウィングが従来の固定水平翼から可変四枚+尾翼一枚の五枚翼に変更。肩部バーニアも可変6連になっており、特に宇宙空間において壮絶な機動性能を誇る反面、装甲は極端に削り落とされ非常に脆弱。一発の被弾が致命傷に繋がる。装備面でもアルトアイゼン搭乗者キョウスケ・ナンブ曰く「こんな使いづらい武器をよく使えるなあいつは・・・」とのことで、取り回しが難しいようだ。
 武装はビームに換装された左手の3連キャノン、多弾頭化されたミサイルとゲシュペンストの基本ラインを守りつつカスタマイズされたものを固定武装とし、専用の手持ち火器として実弾とビーム弾を撃ち分けられる「オクスタン・ランチャー」を持つ。
 名称は「白騎士」を意味し、白銀に塗装されたその機体が由来である。搭乗者はATXチームのエクセレン・ブロウニング。

設定考察:
 オクスタンはスピア(手槍)とランス(騎乗槍)の中間に当たる武器である。
 長い柄の先に広くまっすぐな両刃の穂先が付いており、突き、払いの双方に使用可能。また、騎兵突撃にも耐えられるだけの頑丈さも兼ね備えている為騎乗、徒歩時を問わず使用できる汎用性の高い装備であった。別名はハスタ[hasta:伊]。
 オクスタンランチャーのオクスタンはまさにこの武器を指し、搭乗者エクセレン曰く『オクスタンランチャーのオクスタンは槍の意味なの』とのこと。
 この命名は装備する期待がヴァイスリッター=白騎士であることと、構えた時のフォルムが槍を構えているように見えることからだと思われる。


機体名 PTX-007-AN ライン・ヴァイスリッター

 突如消息を絶ったヴァイスリッターがアインストシリーズによる改造(寄生?)を受けた機体で、全体の60%が解析不能の構造、材質に変化している。
 機体各部の赤い宝石状物質や植物の蔦に似た擬似筋肉など、その構造はアインストシリーズ・・・特にアインスト・ゲミュートに似ている。
 主武装はオクスタンランチャーが変化したと思われるハウリングランチャー。強力なエネルギーフィールドを発生させることも可能でヴァイスリッターの脆弱さをカバーしている。
 名称は「純白の騎士」の意味。変質の果てに誕生したものであることを考えれば、随分と皮肉な名である。


機体名 RPT-007 量産型ゲシュペンストMk2

 形式番号7にしてようやく完成した量産型PT。性能は試験機とほぼ同一だが、センサー類が強化され、格闘武器はプラズマカッターに代わってプラズマステークが装備されている。
 量産が遅れたためDC戦争当時は30機しか配備されておらず、DC戦争が終結すると先行量産されていたリオンシリーズが連邦の主戦力となった為この機体は量産型であるにもかかわらず本格的な主力とならないという悲運を辿る。製造元であるマオ社も戦後すぐに次期量産期である量産型ヒュッケバインMk2に着手しており本機の歴史はそこで終了したが、現場には慣れ親しんだゲシュペンストにこだわる兵もおり、若干数だがその後もカスタム機が戦場に姿を見せたとの事。
 運にこそ見放されたものの機体性能と生産コストのバランスが非常に良い名機であり、量産型ヒュッケバインMk2が名とコンセプトこそヒュッケバインながら機体構造自体はゲシュペンスト系のG2フレームを使用している事からも本機の優秀性がうかがえる。

設定考察:
 ゲシュペンストMk2は、S型とR型・・・強襲と支援に役割分担された機体である。これはアルトの項にも書いたがこの世界の機動兵器の基本編成だ。これは機動性、踏破性が売りのPT、AMという兵種には同じPT、AMでしか経常的な援護を与えられないからであろう。
 だが、そういう兵器であるにもかかわらずPTの世界標準機となるゲシュペンストMk2はR型しか量産されなかった。これは何故だろうか。
 原因として推測できるのはMk2のS型そのものが期待したほどの能力を持たなかったのだろうという一点のみだ。もともとS型の特徴は大出力のブラスターキャノンに全てを依存している。構造的なレベルでは機体強度やパワーなども高いので純粋な格闘でも強いとは思われるが、やはり主兵装はこれだ。そう考えると、手持ち武装で高破壊力のものさえ生産しておけば汎用性の高いR型のみで支援から強襲までこなせると判断されたと思われる。


機体名 RPT-007TT ゲシュペンストMk-2 TYPE-TT

 量産型ゲシュペンストMK-2のT-Linkシステム試験機モデル。機体色は白で、機体そのものに大規模な改修はしていないようだが、T-Linkシステムのおかげか運動性は一般機より向上している。
 T-LinkシステムをPTに搭載するテスト機であると同時に念動力者の訓練機でもあるらしく、念動力者であると思われるパイロットに搭乗させてその力を磨かせていたようだ。
 専用装備としてPTX-010が装備していたスラッシュリッパーのT-Link対応版であるT-Linkリッパーを装備。近接戦闘用装備は何故かMk-2試作機が装備していたネオ・プラズマカッターではなくMk-1用のプラズマカッターだ。
 パイロットはSRXチームのリュウセイ・ダテ及びアヤ・コバヤシ。そしてATXチームのブルックリン・ラックフィールド。


機体名 RPT-010? 量産型ゲシュペンストMk-2 シャドウミラーモデル

 シャドウミラー隊が異世界から持ち込んだゲシュペンストMk-2。彼らの世界ではヒュッケバインが開発中止になっていた為、ゲシュペンストMk-2が正式採用、量産されている。
 それに伴いこちらの世界とは仕様が異なっており、装備面は試作機通りのネオ・プラズマカッター&スラッシュリッパー、小型テスラドライブの搭載で飛行可能である。
 総合的に見ると量産型ヒュッケバインMk-2と同程度の性能と言えるだろう。
 尚、異世界においては量産配備が完了していたらしく、数百単位の台数が持ち込まれた。


機体名 RTX-008L/R ヒュッケバイン

 連邦軍極東支部の依頼を受け、マオ・インダストリーが開発した初のEOT搭載型パーソナルトルーパー、ヒュッケバイン。尚、この機体から試作機の番号がPTX(PersonalTrooperX)ではなく(RealTrooperX?)に変更されている。
 元来はゲシュペンストMk2の後継量産機としてビルトシュバインをベースに開発プランが立てられていたのだが、メテオ3から発見されたEOTであるブラックホールエンジンを搭載するためのテスト機として採用されたことにより本機の運命は劇的な変化を迎える。
 完全には解析しきれていないブラックホールエンジンは絶大なエネルギー出力を持ち、ロールアウトした3機のうちの1機、008Rがライディース・F・ブランシュタイン搭乗による機動テスト中に暴走。基地ひとつを丸ごと消滅させるという大惨事を引き起こしてしまう。
 これにより、ヒュッケバインは"バニシングトルーパー"と恐れられ同型機である008L (リン・マオ搭乗でPTX部隊に配属されていた)も封印される事となった。
 尚、テストパイロットのライディースはこの事故で片腕を失ったものの生還。以降もパイロットとして活躍している。
 長くマオ社にて封印されていたヒュッケバインだが、エアロゲイターによりマオ社が襲撃された際に社長リン・マオ自らが搭乗して出撃。マオ社スタッフにより改良されたブラックホールエンジンも安定稼動し、自らではなく敵に消滅を与える存在として蘇った。
 武装は転移型ビームチャクラムであるリープスラッシャーとロシュセイバー、そして本機最大の特徴であるブラックホールキャノンが装備されている。これはブラックホールエンジンと直結して小型のブラックホールを撃ち出すという壮絶な兵器であり、手持ちの火器としては最強に位置する威力を誇る。
 名称は『凶鳥』の意。


機体名 RTX-009 ヒュッケバイン

 RTX-008と同時開発された3機目のヒュッケバイン。基本的に設計は同一だが、008Rの暴走事故の後、初期設計に回帰して通常のエンジン搭載の別機体としてロールアウトした。
 想定どおりビルトシュバインのバージョンアップ版的な機体として仕上がっており、008のような驚異的な能力こそ持たないが堅実な高性能機である。
 本機は連邦軍極東支部にデータ取得用のテスト機体として配備、その後DCにより奪取されるなどの経緯を経てヒリュウ改・ハガネ部隊に配属された。
 ちなみに、008との判別の為かはたまたテスト用に塗り替えたのか機体色は緑である。
 ブラックホールエンジンでは無い為、最大の特徴であるブラックホールキャノンこそ使えないが転移兵器リープスラッシャーも分身機構も健在であり、本機そのものも十分高性能機であると言えよう。


機体名 RTX-010-01/02 ヒュッケバインMk-2

 RTX-008ヒュッケバインの改良型量産試作機がヒュッケバインMk-2である。
 改良型と言っても、量産を前提に設計された本機は信頼性と生産コストの関係からパーツの大多数がゲシュペンストMk-2の流用でまかなわれており(G2フレームか?)、また暴走事故を起こしたブラックホールエンジンを使用していないなど性能面で言えばデチューンに近い仕様となっている。
 もっとも、ヒュッケバインの項にある通り元々ヒュッケバインはビルトシュバインの性能を引き継いだ量産機の予定で作られており、2代目にして当初のコンセプトに戻ったと言えるのかもしれない。生産数は3機で、実戦でも使用することを想定したのか後の量産型には搭載されていないEOT、グラビコンシステムが搭載されており攻防共に優れた性能を見せる。尚、1号機(RTX-010-01)には特別にT-Linkシステムが搭載されていた。
 固有武装は有線型誘導兵器チャクラムシューターとヒュッケバインで培った重力制御技術により開発された重力砲、Gインパクトキャノン。威力、燃費、射程距離と全てにおいて優秀な能力を持つこの兵器は後継機にもそのまま引き継がれている。
 また、防御面ではグラビコンシステムによるGウォールを搭載。生存性をあげている。
 ATXチームのブルックリン・ラックフィールドがDC戦争時に01に搭乗、そのままパイロットとなりヒリュウ改により運用された。02はコロニー統合軍に接収された後ジーベルによってトラップとして使用され、それを見抜いたヒリュウ改部隊が破壊。大破した機体はゼンガー・ゾンボルトによって回収された模様。03は連邦軍にトライアル機として提出された後行方不明となっている。


機体名 RTX-010-3 ヒュッケバイン・トロンベ

 機動性向上を中心に改修され、エルザム・V・ブランシュタインのパーソナルカラーである黒に塗装されたヒュッケバインMk-2。
 搭乗者のエルザムによれば、DC戦争中統合軍がマオ社から接収した機体が回りまわってクロガネへと持ち込まれたたものとのこと。
 武装はPTX-010と共通だが、Gウォールや分身回避(ブレイクターンか?)が可能など防御面ではかなりの性能向上が見られる。また、トロンベシリーズ共通しようとしてテスラドライブが増設されているようで、飛行可能。


機体名 RPT-010 量産型ヒュッケバインMk-2

 ヒュッケバインMK-2を元に開発された量産型パーソナルトルーパー。
 連邦軍の軍備増強計画「イージス計画」において新規主力機として正式採用された機体。
 テスラドライブを標準装備しており、EOTこそ使用されていない(=グラビコンシステム、T-LINKシステムはオミットされている)が、基本性能自体は試作型とほぼ同等。本機は高コストのHフレーム(ヒュッケバイン系)ではなく安価なG2フレーム(ゲシュペンスト系)を使用していることを考えれば、その優秀性が伺えるというものだ。
 武装はビームライフル・ビームソードの他に新開発の大型火砲レクタングル・ランチャーを装備。実に優等生な機体に仕上がっている。


機体名 RTX-011L/R ヒュッケバインMk-3

 SRX計画の凍結に伴い、小型、高性能化したSRXをコンセプトに作られたスーパー・パーソナルトルーパー。
 ヒュッケバインMk-2をベースにSRX計画で得られたノウハウとヒュッケバインシリーズで培ったEOT技術を全面的に取り入れた機体であり、SRXからはトロニウムエンジン、ヒュッケバインMk-2からはT-LINKシステムとグラビコンシステムを導入している。
 単体でも高いレベルの性能を持つが、その真価はコアトルーパーシステムと呼ばれる合体機能にある。これはMk-3をコアにAMモジュールと呼称される追加パーツを装着することで戦闘目的に応じた機体特性(遠距離砲撃型や近距離突破型など)に換装できるというものである。
 余談ではあるが、ヒュッケバインシリーズはコックピットがパーソナルファイターという脱出ポッドになっており、同シリーズであれば他の機体に換装できるようになっている。コアトルーパーシステムはその拡大版と言えよう。勿論、Mk-3自体もコックピットはパーソナルファイターだ。
 装備はGインパクトキャノンを効率化したグラビトンライフルとチャクラムシューターを大型化したファングクラッシャーとMk-2を正統進化させた構成。逆に言えば面白みの無い武装であるが、あくまでAMと合体した状態がメインであることを考えれば十分な装備である。


機体名 RTX-011AMG ヒュッケバインMk-3ガンナー

 RTX-011ヒュッケバインMk3がAMガンナーと合体した形態。AMガンナーはPTキャリアーも兼ねておりこちらにもパイロットが搭乗できる。
 ヒュッケバインガンナーは完全に射撃戦のみを想定した構成であり、近接格闘兵器は一切搭載していない。また、コアであるMk-3に装備されている格闘兵器も機体形状の変化に伴い使用できなくなる。
 砲撃力は流石の重武装で、Mk-2の主武装であるGインパクトキャノンを4門搭載。4門全てを同時に発射するフルインパクトキャノンはSRXのトロニウムバスターキャノンと並び最強クラスといえるだろう。


機体名 RTX-011AMB ヒュッケバインMk-3ボクサー

 RTX-011ヒュッケバインMk-3がAMボクサーと合体した形態。
 AMボクサーは元々R-GUNに続くR-WEPONシリーズであるR-SWORDとして開発されており、完成すれば重力剣Gソードとなる筈であったが、ヒュッケバインMk-3の開発が前倒しされたのにあわせてアーマードモジュールとして再設計されたものである。
 ボクサーモードは装甲と近接戦闘の強化を目的とした強襲形態であり、小型・高性能化したSRXというMk-3のコンセプトを体現した能力を持っている。
 本来の腕の外側にモジュールの腕が付く四本腕の特異な形状をしているが、運用が練りきれていないのかそれを生かしきった攻撃方法は無い。
 SRXと比較すると攻撃力の面で劣るが、エネルギー効率が高く継戦時間が長い。また機体操作自体も最高クラスの念動力者2名でようやく操作できるSRXと比べれば安定しており、兵器としての優秀性ではこちらに軍配が上がる。


機体名 RTX-011R ヒュッケバインMk-3トロンベ

 ヒュッケバインMk-3に小型テスラドライブを組み込み飛行可能にしたカスタム機。エンジンがトロニウムエンジンでない為AMとの合体ができず、Mk-3のコンセプトには沿っていない。
 レーツェル・ファインシュメッカーのパーソナルカラーである黒に塗装され、トロンベと呼称される。
 パイロットの腕とも相まって各地でインスペクターの幹部と戦闘するも最後まで破壊されることなく、テスラ・ライヒ研奪回作戦後にレーツェルがアウセンザイターに乗り換えるまで共に戦場を駆け抜けた。


機体名 PTX-014-01/02/03 アルブレード

 合体を前提に開発されている上に少数生産の高性能機という方向性を突き詰めた感があるRシリーズではあるが、R-1はその優秀な機体バランスから単体での評価が高く(R-2は時代遅れの砲戦PT、R-3にいたってはT-LINKの使用が前提なので評価対象外だが)、実はR-1自体合体機構をオミットして若干数が量産されている。
 本機は量産型R-1から更に量産向けに改修された試験機であり、T-LINKシステムや変形機構こそオミットされているがPTとしての基本性能は高い。
 接近戦向けにチューンされた03(タイプT)がリュウセイ・ダテの元で試験されていた他、インスペクターによるマオ社襲撃の際にもう1機(01か02かは不明)がアラド・バランガの操縦で使用されている。ちなみに、アラド搭乗機には接近戦を得意とする彼のために試作型のハンマーまで装備されていたという。

 尚、本機はゲシュペンストMk-2と同じく「量産に向けての試験機」であり量産機ではない。本機にテスラドライブとツインビームカノンを搭載した「エルシュナイデ」が正式な量産機となる。
 また、異世界からシャドウミラー隊が持ち込んだ同機は「エルアインス」と呼称されていた。仕様も多少違うようだ。


機体名 PTX-015L/R ビルトビルガー

 第二期ATX計画によって開発された機体。アルトアイゼンの後継機に当たり、砲撃戦用のビルトファルケンと共に運用されることが想定されている。
 アルトアイゼンと同じくEOTは一切使用されていない機体(テスラドライブは一応、テスラライヒ研の開発した地球の技術)で、その装備は全て実体弾及び格闘兵器でまとめられている。
 機体フレームはG2であり、シルエットもヒュッケバインよりゲシュペンストに近い。
 重装甲で押し切るアルトアイゼンと違いビルトビルガーは機動力で正面突破するのがコンセプトで、高性能テスラドライブを背部に搭載した本機は単体での飛行が可能。装甲部分がジャケットアーマーと呼ばれる着脱式のものになっており装甲排除で高機動モードへ移行できるのが特徴。
 015Rは青、015Lは赤に塗装されており、ヒリュウ・ハガネ隊に所属するアラド・バランガが015Rに搭乗した。
 開発者はマリオン・ラドムで、例によって極端な設計になっている。


機体名 PTX-016L/R ビルトファルケン

 第二期ATX計画によって開発された機体。ヴァイスリッターの後継機に当たり、格闘戦用のビルトビルガーと共に運用されることが想定されている。
 機体コンセプトはヴァイスリッターと同一。テスラドライブの高性能化に伴い軽量、高バランスの本機はPTでも随一の高機動を誇る。ただ、コストの高さと装甲の脆弱さという欠点は解決されていない。
 機体フレームは何故かビルガーと違いHフレームであり、細身ながら案外構造は強く、背部ウィングによる切断攻撃という本来フォワード機が行うマニューバにも耐えられる。
 武装は実体弾とエネルギー弾を使い分けられるオクスタンライフル。
 ただ、筆者は一つ言いたい。オクスタンライフルは、どこもオクスタン(槍)ではないのでは? ビルガーと同じく016Rが青、016Lが赤に塗装されており、016Rはラトゥーニ・スゥボーダ搭乗で運用テスト中にノイエDCに強奪され、その後ゼオラ・シュバイツァーが搭乗。彼女と共にノイエDCからヒリュウ・ハガネ隊に移籍した。
 016Lはマオ社で調整中にアラド・バランガが持ち出しインスペクターと戦闘。ガルガウによって撃墜された。
 開発者はカーク・ハミルで、堅実な設計となっている。


機体名 R-1 R-1

 次世代量産機開発プロジェクトであるATXと平行して立ち上げられたもう一つのプロジェクト、SRX計画によって開発されたパーソナルトルーパー、Rシリーズの1号機。
 近接戦闘・格闘戦闘を主眼に開発された機体で、戦場において確実なダメージを相手に与えるため、武装は全て実弾兵装で統一されている。
 また、機体そのものも標準型パーソナルトルーパーの現時点における究極を目指して開発されており、PTXシリーズで培ったPT技術(特にビルドラプターの影響が色濃い)やEOT技術が随所に採用された超高性能機である。
 実際、本機はSRX計画の機体としては極めて異例な事に量産が検討されており、後のアルブレード、エルシュナイデのベース機となっている。ちなみに、R-ウィングという飛行形態に変形可能だがテスラドライブの小型、高性能化の影響か量産機には後継していない。
 操縦システムは通常のPTのものであるが、サポートにT-Link(テレキネシス・リンク)システムを導入しており、またSRXへの合体は専門の訓練を受けたチームで運用しなければならないことから実質リュウセイ・ダテの専用機となっている。
 固有武装としてT-Linkシステムで形成した念動フィールドを様々な形で利用することが可能で、そのバリエーションは防御用のバリアを基本形に拳の周りに集約して敵に叩き込む『T-Linkナックル』と剣状にして投擲する『T-Linkソード(通称、天上天下念動破砕剣)』等、攻守に渡る。
 正式名称は、REAL PERSONAL TROOPER TYPE-1。


機体名 R-2 R-2

 SRX計画によるRシリーズ2号機。砲撃戦用重パーソナルトルーパーであり、R-1とは対照的に全ての武装が強力なビーム系でまとめられている。動力にはEOTであるトロニウムエンジンが使用されており、強大な出力を持つ代償として機体は大型で重量もかさみ、 それを補う為脚部装備の熱核ジェットエンジンでホバリングすることで移動力を稼いでいるがそれでも機動力が低い機体である。
 本機は右腕装備の有線式ビームチャクラムが本来念動力で誘導する武器であることからもわかるように本来T-Link搭載機となる筈であったものを念動力者の不足からノーマルPTに仕様変更された経緯を持っており、スペック的には誰でも操縦することはできるのだがトロニウムエンジンの出力調節は非常に繊細なものでありパイロットには戦闘中にも常にエンジンの管理を行うだけの知識と技術が要求される為、ヒュッケバインのテストパイロットも務めたライディース・F・ブランシュタインの専用機となっている。
 チームとしての役割は近距離専用のR-1と遠距離専用のR-3の援護を行う事なのだが、R-3が不安定な機体である為に前衛としてR-1とコンビで戦闘を行う事も多い。
 正式名称は、REAL PERSONAL TROOPER TYPE-2。


機体名 R-2P R-2パワード

 R-2にプラスパーツを装着した形態。プラスパーツはSRX時に腕となる。
 トロニウムエンジンの高出力を最大限に生かせる重金属粒子砲ハイゾルランチャーにより、砲撃戦用PTとして更に完成度が増した。


機体名 R-3 R-3

 SRX計画によるRシリーズの3号機。指揮官用遠距離戦闘用軽パーソナルトルーパーであり、他の機体よりも高性能のT-LINKシステムを搭載している。
 ちなみに、T-LINKシステム=念動力が何故索敵に使えるかと言うと、念動力を広域に使用して手触りを感じるといった感覚とのこと。
 R-1以上にT-Linkシステムへの依存度が高い機体であり、操縦系からして通常のPT仕様ではない。棺桶状の操縦ポッドに直立したまま収納され、念動力で機体を制御するシステムである。
 そうである以上当然に念動力者以外には操縦できず、要求される念動力のレベル及びチームとしての専門訓練の関係上アヤ・コバヤシの専用機となっている。
 武装は念動集約式のビームキャノンとT-Linkで誘導される遠距離用打撃装備、ストライクシールド。
 正式名称は、REAL PERSONAL TROOPER TYPE-3。


機体名 R-3P R-3パワード

 R-3にプラスパーツを装着したもの。SRX時、プラスパーツは足になる。
 プラスパーツを背負う形態のR-2パワードと違い、T-Linkフライトシステム搭載の機体よりも巨大なプラスパーツにR-3の下半身を埋め込むようにして装着する。


機体名 RW-1 R-GUN

 SRX計画によって開発されたR-WEPONシリーズの一号機。
 元々は高出力の重金属粒子砲であったがその巨大さゆえに運搬、取り回しに問題を抱えており、その対処として単体でも戦闘できるようにPTへの変形機構が組み込まれた。
 そういう意味ではこの機体本来の姿はGUNモードであり、重粒子砲に変形できるPTではなくPTに変形できる重粒子砲と考えるべきであろう。
 R-2より更に高出力化されたトロニウムエンジンを搭載し、出力火力共に他のRシリーズを凌駕する性能を持つ。ただ、R-2の問題点であるエンジンの不安定さは全く解消されていない当たりが問題として残る。また技術的な限界により、開発経緯に反して本機は単独ではSRXと接続できない。コネクター部分は後期開発のパワードパーツとして供給された。
 ちなみに、本機は他のR-1と同じく武装制御や索敵にT-Linkシステムを使用しており念動力で防御フィールドやビームの制御を行う仕様だが、そういったものを使わなければ念動能力者以外でも搭乗可能である。
 正式名称は、REAL PERSONAL TROOPER TYPE-GUN。


機体名 RW-1P R-GUNパワード

 R-GUNにプラスパーツを装着したもの。プラスパーツはハイツインランチャーと武装であると同時にSRXとの合体機構となる。また、追加武装としてT-Linkブーメランを装備。ビームカタールソードを二つ連結した遠距離誘導型装備。T-Linkリッパーの改良版と思われる。
 パワードへの改修時にT-Linkシステムが改良されており、R-3とのT-Linkツインコンタクトが可能となっている。これによりR-GUNはその本来の用途であるSRX用トロニウムバスターキャノンとして使用可能となった。
 無論、T-Linkシステムを介しての合体である為使用時にはR-GUN側にも念動力者が搭乗する必要がある。パイロット要員はマイ・コバヤシとヴィレッタ・バディム。


機体名 SRX-00 SRX

 正式名、Super Robot X-type。愛称は一説にはバンプレイオスだとか。分類は試作汎用戦闘一撃必殺型パーソナルトルーパーで、要するに「決戦兵器」である。
 R-1、R-2パワード、R-3パワードの3機が合体して完成する機体で、「特機(スーパーロボット)とパーソナルトルーパーの特徴を兼ね備え、一機もしくは分離状態の三機で戦局を変えうる人型機動兵器」という無茶なコンセプトで開発されている。
 実際R-2Pの長距離砲撃能力(ハイゾルランチャー)、R-1の念動兵器(天上天下念動破砕剣)と念動フィールド、R-3Pの飛行能力(T-Linkフライトシステム)を持つ本機は攻撃、防御、機動全てにおいて特機をしのぐ高水準の能力を持ち、またR-WEPONシリーズとのコンビネーションにより状況に合わせた武装の選択というPTの利点も兼ね備えたコンセプト通りの機体だと言えよう。
 ただ、EOTの塊と言える本機はT-Linkによる機体制御の困難さ、トロニウムエンジンの出力の不安定さ、関節部分の脆弱さ等各所に未完成部分が残っており当初は合体時間や回数に厳しい制限がかけられていた。
 後に回数制限は無くなったようだが合体時にパイロットへ与える負担は依然として大きく、長時間の合体は運用上避けられているようだ。
 尚、本機はX-Typeの名が現すようにあくまで試作機でありSRX計画が順調に進めばいつかは完成機が開発される筈である。
 武装はR-2用プラスパーツの変形した腕の先端、指から放たれるハイフィンガーキャノンと液体金属を剣状に形成したZO(ゾルオリハルコニウム)ソード、HZO(ハイゾルオリハルコニウム)ソードが代表的。ちなみに後の二つはパイロットであるリュウセイ・ダテにより「天上天下念動剣」「天上天下念動爆砕剣」と名付けられている。  尚、本機は通常の兵器としての側面の他にトロニウムエンジンが暴走すると半径数十キロを消し去る程の爆発を起こすことから自爆兵器としての運用も見込まれていたと言われている。


機体名 SRG-00 グルンガスト零式

地球圏防衛計画委員会の依頼を受けてテスラ・ライヒ研究所が開発した対異星人戦闘用の特殊人型機動兵器(通称特機)。量産を考えず開発されたと思われる本機はPTの2倍という大型のフレームを持ちジェネレーターも宇宙巡洋艦用の高出力のもの。背部大推力ブースターにより単体での大気圏離脱可能というそれまでの人型機動兵器の常識をことごとく覆す高性能機である。
 機体特性は近接戦闘を得意とするグルンガストシリーズの中でも特にクロスレンジでの戦闘に特化されており、武装は剣・胸部大出力ビーム・ブーストナックルのみとなっている。この3つの組み合わせは高い戦果をあげ、シリーズの標準装備となった。
 主武装は全長82メートルの超大型ブロードソード、『零式斬艦刀』。存在自体が機体コンセプトの全てを物語っているこの武器はその自重故に取り回しが非常に困難であり、刀身や柄の各所に姿勢制御用スラスターを配置する事でなんとか武器として成立している。
 とはいえ小回りの効かないこの武器を使いこなす事は容易ではなく使い手を極端に選ぶ事となり、零式以降には受け継がれていない。
 パイロットはATXチーム初代隊長ゼンガー・ゾンボルト。自身も示現流の達人であり、零式の剣術モーションデータは彼の師、リシュウ・トウゴウのものが使われている。


機体名 SRG-01-1/2/3 グルンガスト

 グルンガスト零式の機体フレームとPTX-007-02ゲシュペンストMk-2・タイプSのデータを基にしてテスラ・ライヒ研究所が開発した対異星人用特機。零式の欠点である汎用性の無さへの対策として飛行形態のウィングガスト、重戦車形態ガストランダーへの変形機構を持つ。
操縦系はPT準拠の通常システムに加えて音声入力と脳波制御装置を導入。後のSRX計画の機体にも匹敵する高性能機ながら念動力等の特別な資質を必要としない優秀な操縦性を誇り、その扱いやすさはシリーズ随一である。
 欠点はミサイルやキャノン砲等の長射程装備が変形時しか使えない点と変形機構の複雑さゆえに機体が大型化した点。特機全てについて言える事だがメンテナンスも困難である。
 主武装は計都羅喉剣。零式斬艦刀と比較すると通常サイズに収まっている剣ではあるが破壊力は決して劣るものではない。
 パイロットは元PTXチームのイルムガルド・カザハラ。テスラ・ライヒ研所長のジョナサン・カザハラの実子であり、一説にはこのグルンガストはジョナサン所長が息子への誕生日プレゼントとして作ったという噂もある。
 尚、本機は3機生産されており、それぞれ頭部の形状が違う。1号機と3号機は星型、2号機は獅子型が装備されており、設計のみ存在する龍型・虎型の頭部は後継機に使用される予定とのこと。
 1号機はDC戦争中に北米ラングレー基地でATX計画に参加していたものをジョナサン・カザハラが持ち出し、以降ハガネ隊所属のイルムガルド・カザハラが搭乗。3号機は月のマオ社でSRX計画用のデータ取りにしようされた。2号機に関してはDC戦争中にテスラ研でオーバーホールを受けていたが、その後の消息は不明。
 愛称は、『超闘士グルンガスト』。


機体名 SRG-02-1/2/3 グルンガスト弐式

 本機はSRX計画によって開発された本機はSRG-01グルンガストから戦車形態への変形機構と武装の一部をオミットして生産性を高めた量産試作機であり、このサイズ(通常のPTが身長20メートルに対してグルンガストは50メートル級)にしてPTにカテゴライズされている『特機型PT』である。
 SRX計画による機体らしく武器や動力(クラッカーエンジンか?)にEOTが使用されており、飛距離の長いブーストナックルや格闘戦可能距離の広さ等、量産機ながら中距離戦闘においては他のグルンガストシリーズを一歩上回りすらする性能を持つ。
 ただ、零式や参式と比べれば取り回しの良い機体だとはいえパーソナルトルーパーとしてみればやはり機動性、操作性が悪い面はいなめない。この点をフォローする為に3機生産されたうちの1号機には試験的にT-Linkシステムが導入されており、テストパイロットとして念動力者のクスハ・ミズハが搭乗した。
 主武装は液体金属を原子一個分の厚みで刃状にした究極の切れ味を誇る計都瞬獄剣。  一応量産化計画はあるらしいが、SRX計画凍結の影響もあってか進んでいる様子は無い。


機体名 SRG-03-1/2/3 グルンガスト参式

 東京宣言による凍結解除を受けSRX計画が新たに開発した4機目のグルンガスト。
 量産を前提とした弐式ではなく壱式をベースにした完全な特機で、人型形態でのコンセプトは零式に先祖返りした完全近接格闘仕様。その出力はグルンガストシリーズ随一。
 上半身が大型戦闘機Gラプター、下半身が重戦車Gバイソンへと分離する二人乗りであることが特徴で、機構の複雑化により全長60メートルとこれまでの機体よりも大型化している。尚、セッティング次第では操縦系をGラプターに集約し一人乗りに改造する事も可能。 
 一号機はT-Link搭載機であり最終的にはトロニウムエンジンと特機用シシオウブレードを装備する予定だったが開発の遅れから実戦配備に間に合わず、通常エンジン仕様でヒリュウ・ハガネ隊に配備され、テスト運用中にノイエDC、アインストと連戦。大破した後竜王機と虎王機に吸収されて消滅した.
 二号機は弐式で確立された液体金属ブレード技術を導入した新型斬艦刀を装備し、前記一人乗り仕様へと改修された後ゼンガー・ゾンボルトの元へ送られ、テスラ・ライヒ研究所奪還戦で大破するまで使用された。
 三号機は対アインスト戦終了後組み立てられ、ATXチームへ支給された。仕様は一号機と同じであると思われる。


機体名 F-28 メッサー

 大気圏内用戦闘機。PT配備前の連邦軍の主力兵器であったが、人型機動兵器の登場により主力の座を失った。


機体名 SF-29 ランゼン

 宙間戦闘機。大気圏内でも運用可能だが戦闘力は著しく落ちる。
 SFは『Space Fighter』の略と思われる。


機体名 SF-29V ランゼン改

 SF-29ランゼンの運動性強化型。戦闘機としては高性能だがPTやAMに匹敵するものではなく主力に返り咲く事はなかった。

設定考察:
 プロジェクトTDのテスト機らしき『バイン・ランゼン』なる機体が存在するという説もあるが、詳細は不明。ブーストドライブドライブの試験機とのこと。
 ランゼン改をベースにしたカスタム機か、もしくはSF-29VのVがバインであると思われる(筆者としては、VはVariationの略だと思っていますが・・・)


機体名 F-32 シュヴェールト

 テスラ・ライヒ研究所が基本設計を行いイスルギ重工が開発した次期主力戦闘機。
 DC戦争時にはまだ配備されていなかった為イスルギ重工と関係の深いDCでのみ使用されていたが、戦後連邦軍で正式採用されたようで各地に配備されている。


機体名 F-32V シュヴェールト改

 F-32シュヴェールトの運動性強化型。戦車と違い偵察や支援任務には人型兵器より適している為、主力兵器がPTとAMに移行した後も各基地に配備されているようだ。


機体名 YSF-33-4 カリオン

 形式番号は戦闘機のものだが機体構造はリオンシリーズに近い。プロジェクトTDによるシリーズ77によって製作された機体、コードネームはβプロト。
 本来はツイン・テスラドライブのテスト機ではあるが、スポンサーであるイスルギ重工の要請により重力制御式のレールガンやソニックブレイカーをラム(衝角)状に展開したソニックカッター等の武装が施されている。
 本来戦闘用ではないがAMとは桁の違うその機動性と運動性は操縦者の技量次第で十分すぎるほどの武器となる。
 尚、本機はプロジェクトTDのパイロット養成プログラムの練習機でもあり候補生達は皆この機体で訓練を行っている。
 実戦投入時のパイロットはNo.01のスレイ・プレスティとNo.04のアイビス・ダグラス。機体色はそれぞれのパーソナルカラーである緋色と白。
機体名は猟犬座の星、カラ。一説にはカラリオンとなる筈が事情でカリオンになったとか(編集注:某プリンターとかぶるからやめたとのこと)


機体名 RAM-004(DCAM-004) リオン・テストタイプ

 DCで開発された人型機動兵器、アーマードモジュールの試験機。
 アーマードモジュールはF-32シュヴェールトをベースにした人型機動兵器でPTと比較するとやや人型から遠いフォルムが特徴。テスラ・ライヒ研究所のフィリオ・プレスティが開発に参加しており、標準でテスラ・ドライブを装備しており飛行可能。機体そのものが戦闘機から発展している為空中での機動性では高いがその分PTよりやや脆弱である。
 運用テストとしてDCの連邦軍輸送機強奪ミッションに参加中に付近で訓練中だったSRXチームと遭遇。搭乗者のテンザン・ナカジマの独断で戦闘が行われた。これが、史上初の人型兵器同士の戦闘となった。


機体名 RAM-004(DCAM-004) リオン

 DCで開発されたアーマードモジュール、リオンシリーズのスタンダードモデル。
 機動性を重視した細身の機体で、機体下部のスラスターと安定脚を使った四足に変形する事で着陸、地上装甲も可能な設計ではあるが、剛性や腕の形状の問題により陸戦や格闘戦は不得手。
 武装は左マニピュレーター兼用のレールガンとホーミングミサイル。
 既存の生産ラインが流用できたからかPTよりも量産が容易らしく、ビアン・ゾルダークの計画に従いイスルギ重工で大量生産が行われており、DC戦争開戦以降膨大な台数が戦場に投入された。
 当初はDCの兵器として運用されていたリオンであるが、DC崩壊後はその生産力を見込まれPTの代わりに連邦軍主力兵器として採用されることになる。


機体名 RAM-004F(DCAM-004F)? リオンF

 リオンの派生機で、装備のバリエーションを拡張したタイプ。DC戦争中盤から投入され、戦後連邦軍の主力兵器として各地に配備された。


機体名 RAM-004V(DCAM-004V)? リオンV

 リオンの派生機で、機動力強化タイプ。リオンF用の装備も使用できるため実質リオンの最上位機種となり、主に指揮官機として運用された。
 生産コストが高かったのか、(ノイエ)DC以外ではあまり使用されていない。


機体名 RAM-005(DCAM-005) バレリオン

 長距離砲撃専用AM。バレル−リオンの名の通り背部から頭部にかけてが長距離射程のビッグヘッド・レールガンになっており、主に対艦戦や拠点防御・攻撃戦に厚い装甲と射程に物を言わせる移動砲台のような運用をされる。
 大型機ではあり重量もかさむがリオンシリーズは全機テスラ・ドライブ装備であり、飛行可能。踏破性能が高い為月面などの不整地でも進軍が滞らない。
 リオンシリーズにしては珍しく武装が固定化されており格闘戦には不向きで、ノーマル仕様のバレリオンはクロスレンジで使用できる武器が何も搭載されていないうえに機体構造上、腕を格闘に仕様出来ない(届かない)。
 そういう面で万全とは言えない機体ではあるが砲撃戦用としては生産コストと機体性能のバランスがとれているのも事実で、接近戦が出来ないという欠点もリオン等とセットで運用する機体である為致命的とは言えない為未改修のまま各地で運用されている。


機体名 RAM-005V(DCAM-005V)? バレリオンV

 バレリオンの上位機で、機動力や装甲等の機体性能が向上していると共にビッグヘッドレールガンとレーザーキャノンが至近距離へも撃てるようになっており、格闘こそ出来ないが接近戦に対応できるようになっている。
 高い生存性と射程が長く破壊力のある武装に足止め用のスパイダーネットまで装備した極めて優秀な機体であり、主に指揮官機として使用されたが中には部隊のバレリオンが全てVタイプという豪華な部隊も存在した。


機体名 RAM-006(DCAM-006) ガーリオン

 指揮官用AM。戦闘機の発展型であるリオンとは異なり最初から人型兵器として開発された機体で、PT等の人型兵器と戦闘することを前提に設計された近接戦闘仕様の機体である。
 リオンよりも機体構造が頑丈に出来ており、無論テスラドライブ装備で飛行可能なうえ加速性能はリオンを凌駕している。
 基本的な武装は手持ちのレールガンとエネルギーフィールドを機体前面に展開する近接兵器ソニックブレイカー。また、リオンF以降のAMは腕周りの規格をPTと統一しているらしく手持ちの装備は両者の間で交換することが可能。


機体名 RAM-006C(DCAM-006C)? ガーリオン・カスタム

 指揮官機として設計されているガーリオンは重要人物や特殊部隊が使用するカスタム機が多数存在している。コロニー統合軍トロイエ隊等で使用されていた一般的なモデルがこのガーリオン・カスタムであり、各種性能がバランスよく向上している。
 また、DCのラストバタリオン部隊は専用の緑色に塗装されたHOSジャマー装備型のガーリオンを使用しており、こちらは便宜上ガーリオンLBと呼称される。


機体名 RAM-006T(DCAM-006T)? ガーリオン・トロンベ

 コロニー統合軍トップエース、エルザム・V・ブランシュタイン用に改修されたガーリオン。彼のパーソナルカラーである黒に塗装された本機は搭乗者の卓越した操縦技術もあり一般機とは文字通り桁が違う機動力を発揮した。また、HOSジャマーも搭載されている。
 ハガネ部隊と何度となく交戦した後、DCのラストバタリオン部隊と共に出撃。その後エルザムはクロガネへ乗り換えてしまった為、本機は使用されていない。


機体名 YAM-007-1 アステリオン

 テスラ・ライヒ研のプロジェクトTDに沿って開発されたシリーズ77と呼ばれる機体の一つで、αプロトと呼ばれる試作機。
 プロジェクトTDには二つの側面があり、連邦軍やスポンサーのイスルギ重工から見たプロジェクトTDは次世代リオンの開発プロジェクトだが本来は恒星間航行船の開発計画である。
 アステリオンはガーリオンをベースにツイン・ドライブと呼ばれる新型テスラドライブを搭載した機体で、宙間、空間行動における汎用性の追及がコンセプト。高い汎用性を誇り、部分的に変形することでとベース機であるガーリオンを遥かに越える優れた機動性・運動性、最高速を誇る。
 だが、それ故に操縦は極めて困難であり、優れた資質を持ったパイロットが専門の訓練を受けなければまともに飛ばす事も難しい。それ故にプロジェクトTDはSRX計画と同じく機体の開発と平行して専属パイロットの育成も手がけている。
 テスト機である事もあり武装自体はガーリオンと変わらず基本武装はレールガンとソニックブレイカーとなっている。ちなみに、ソニックブレイカーはガーリオンのものと違い最初から機体前面を向いている。これはBF(BattleFigure? BoostFigure?)モードへの変形が考慮されていると思われ、最高速での突撃時は肩を中心に機体が90度回転し、ブレイカー用の衝角を先端とした空気抵抗の少ない形状になる。
 機体色はパイロットであるアイビス・ダグラスのパーソナルカラーである白。これは開発者でありプロジェクトTDの責任者であるフィリオ・プレスティが彼女のあくなき宇宙への熱意と不屈の意思を認めた証である。  機体名は猟犬座の星、アステリオンから。

設定考察:
 アステリオンの攻撃、RaMVsは『Rapid acceleration Mobility break Volley shoot』の略であり、ブーストドライブで加速開始→バルカン発射→左右に大きく飛行経路をぶらしながらミサイル→敵機の吹き飛ぶ、もしくは回避する軌道を見切って更に加速→ソニックブレイカーでトドメという一連の戦闘機動を称してRaMVsと呼称します。
 つまりマシンキャノンで牽制→スプリットミサイルで足止め→距離を詰めてヒートホーンで浮かす→落下するところにクレイモア→トドメにリボルビングステーク→排莢の流れを『切り札』と呼ぶのと同じで武器ではなく技であり、ブーストドライブとソニックブレイカーが可能な機体であればカリオンでもアルテリオンでも理論上実現可能である。ブーストドライブ装備型のガーリオンで可能かは微妙なところ。


機体名 XAM-007G/S? フェアリオン

 リクセント公国のシャイン王女の依頼によりテスラ・ライヒ研究所が式典用に開発した超高機動小型AM。コードネームは『ゴールド』と『シルバー』。正規ルートで開発されたものでない為か開発者であるフィリオ・プレスティとジョナサン・カザハラの趣味が全面的に反映されており、その外装はドレスを着た縦ロール髪のお嬢様を模したものとなっている。
 シルエットこそ冗談のような機体ではあるがプロジェクトTDの副産物とも言える最新技術が投入された高性能機であり、アステリオンのテスト用フレームを基に極限まで軽量化が施されたその機体は新開発のテスラドライブ改とそれを利用した四肢駆動システムによりアステリオン並みの高機動を誇り、武装面に至っては頭部に5連装実体弾砲、腕部にボストークレーザー、ソニックカッターとアステリオンをよりも充実している程だ。
 軽量化の代償として装甲は極端に脆弱なものとなっているが、元々王族が搭乗することが想定されている為防御機構は充実しており、ヒリュウ改やハガネに搭載されているものと同レベルの専用エネルギーフィールド発生装置とミサイルジャマー、ハイパージャマーによる分身機構を装備と鉄壁だ。
 パイロットは依頼者であるリクセント公国のシャイン王女(G搭乗)とその友人でもある第二期教導団所属のラトゥーニ・スポォーダ(S搭乗)。操縦技術が稚拙なシャイン王女をサポートする為にW3-ink(3は3乗の意)システムという極めて特殊なマン・マシン・インターフェースが導入されており、007Sから007Gを操縦することが可能になっている。
 シャイン王女の予知を元に緊急時、コンビネーション戦闘時は007Sのラトゥーニが二機を操縦するが、もちろんシングルモードに切り替えてシャイン王女がコントロールすることも可能。


 アルテリオンの切り札、GRaMXsとは『Gravicon(Gravity-control) Rapid acceleration Mobility break Cross(X) shoot』の略で、『重力加速制御応用の急加速突撃、ならびに攻撃対象との交差射撃による空間戦術』という意味。
 RaMVsがブースト・ドライブで加速するのに対し、こちらはEOTのグラビコンシステムを利用して加速し、バルカン、ミサイルを乱射しつつ急上昇。射撃に被弾、乃至回避した敵の軌道を見切って上空から急降下射撃を加えながら通過して急停止、機体を反転させて敵機の下からソニックセイバーでトドメを刺す戦闘機動(マニューバ)である。
 最高速を保ちつつ敵機に急降下射撃を加えること自体も困難だが、それ以上に急加速と急停止を交互に行うことによる人体への重圧は絶大で、専用の対Gシート仕様になっているナビゲーター席はともかく、パイロット席にはかなりの負荷がかかる。それに耐えている時の顔はとても男性には見せられないとはナビゲーター席からそれを観測したツグミ・タカクラの談。
機体名 アルテリオン

 プロジェクトTDによるシリーズ77のうち一機。開発コードはタイプα。アステリオンの発展形の機体であり高軌道巡航形態クルーズ・フィギュアと作業活動形態ドール・フィギュアの二形態に完全可変が可能。未知の宇宙で遭遇するであろう様々な障害に対応できるように設計されている。
 アステリオンやカリオンがそうであったように本機もまた本来は兵器ではなく恒星間航行船であり、ツイン・テスラ・ドライブとグラビコンシステムの併用による機動力はこの時代の人型兵器中最高のものを誇る。また、その性質上航続距離や行動時間は人型兵器の枠に入らない長さだ。
 武装はカリオンから引き継いだ重力制御加速砲Gドライバーとソニックセイバーに戦術統合ミサイルCTMシリーズ一式を加えた構成。無論恒星間航行に必要なものではなく自衛用であり、取り外し可能なオプション装備であり、同時に飛行に必要なエネルギーを圧迫しない実弾系が多く選択されている。
 パイロットはアステリオンから引き続きプロジェクトTDのNo04、アイビス・ダグラス。他にナビゲーターとして同プロジェクトシステムチーフのツグミ・タカクラが搭乗している。
 尚、機体名は彦星として知られるわし座の星アルタイルに由来する。

設定考察:


機体名 ベガリオン

 プロジェクトTDによるシリーズ77のうち一機。開発コードはタイプβ。カリオンの発展形の機体であり、アルテリオンでいうクルーズ・フィギュアに固定された設計。  作業用の人型形態になれない分機動力に特化されたその運動性と加速力はアルテリオンをも凌駕しており、ツイン・テスラドライブにより常識を超えた高速機動を行う。
 武装はカリオン装備のものに加えてアルテリオンと同じCTMシリーズのミサイルを装備。格闘武器を持たない不利をCTM-05プレアデスによる広範囲攻撃によって補っている。  搭乗者はカリオンから引き続きプロジェクトTDのNo01、スレイ・ブレスティ。
 尚、機体名は織姫として知られる琴座の星ベガに由来する。


機体名 ハイペリオン

 プロジェクトTDによるシリーズ77の完成形。アルテリオンとベガリオンが合体する事でこの機体になり、テスラドライブ四基という膨大な出力により十分な加速距離さえとれば亜光速まで加速する事が出来る。
 戦闘時は基本的に人型形態ドールフィギュアで活動するが、その本来の姿はクルーズフィギュアであり超空間航行モジュールや居住モジュールを組み込むことでハイペリオンは真の意味で完成し、人類史上最小の恒星間航行船となる。
 アルテリオンとベガリオン双方の武装が相互干渉無く使用できるが、これらはあくまでも後付のオプション装備。戦後は取り外される予定。
 シリーズ77は、言うまでも無く7月7日、七夕の意。アルタイルとベガが交わる日を指す。


機体名 DGG-XAM1 ダイゼンガー

 正式名称、ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン1号機。頭文字を取ってダブルGとも呼ばれる本シリーズはDC総帥のビアン・ゾルダーク博士が基本設計を行った特機であり、本来は地下人工冬眠施設「アースクレイドル」の防衛用に配備される筈であった。
 実際に機体製作を行ったテスラ・ライヒ研究所によって各種装備を用意されてはいたが、未完成状態で出撃した為それらは使用されずグルンガスト参式の斬艦刀を使用して戦う。
 操縦系はDML(ダイレクト・モーション・リンク)システムという特殊なものが使用されており、操縦者が己の肉体で直接機体を操作。機体各部への動力伝達を特殊な人工筋肉で行っていることもあり、まさに人機一体の動きを実現している。
 尚、一号機はゼンガー・ゾンボルト搭乗を前提に開発された機体であり、全体のフォルムは鎧武者を思わせる。

設定考察:
 完成前に出撃し、また搭乗者のゼンガー・ゾンボルトにとって必要でなかった為に結局最後まで武装が搭載されなかった本機だが、本来の装備はPT系の最新技術が惜しみなく投入されたものである。
 ダイナミックナックルはグルンガスト、ネオ・チャクラムシューターはヒュッケバインMk-2のチャクラムシューター射出機構にビルトシュバインのサークルザンバーを二連で接続したもの、G・インパクト・ステークはその名の通りゲシュペンストのプラズマ&リボルビングステークとグラビトンライフルを技術的に融合させたものだ。ゼネラル・ブラスターはその名の通りグルンガスト系の高出力熱線だが、胸からではなく両肩から拡散して放射されるのでどちらかといえばクレイモアの設計思想を受け継いでいるのかもしれない
 2号機のアウセンザイターが高機動砲撃戦用装備であり、コンビネーション戦闘が(普通の設計思想からは決して出てこない角度で)想定されているあたり、ビアン博士とテスラ研のメンバーが参考にしているのはむしろATX計画だったのかもしれない。
 量産機がSRX計画預かりのヒュッケバインシリーズから輩出され、特機の頂点に立つ機体がATX計画の影響で設計されたのだとしたら、皮肉な話である。


機体名 DGG-XAM2 アウセンザイター

 正式名称、ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン2号機。ちなみに、ダブルGシリーズは全四機設計されている模様。
 機体フレームはシリーズ共通のものを使用しているが本機は砲撃戦仕様でランツェ・カノーネと呼ばれる長銃身のビームキャノンを2挺装備。また、踵部分にフェルゼ・ラートと呼ばれる車輪状機構を持ち、地上限定だが1号機を上回る高速機動戦闘が可能。
 これまでの可変機の常識を突き抜ける驚異の変形機構を持ち、それによって1号機とのコンビネーション攻撃を行う。
 尚、エルザム・V・ブランシュタインの専用機として設計されており外装は槍騎兵をイメージしたものとなっている。機体名は、『穴馬』の意。


機体名 GS-01 ジガンスクード

 PTがまだ存在しなかった時期に作られた機動兵器。元々はコロニー独立運動の鎮圧を目的に作られた移動砲台のような機体であったが、外宇宙探査船ヒリュウに防衛用に搭載された際にエアロゲイターの攻撃を受け大破。ジョナサン・カザハラによって改修され、現在の人型兵器の形になった。
 元来の形状が人型ではなく、また技術的にも未熟な時期の機体であることから完成度は極めて低いが、格闘戦及び防御能力は現役機をしのぐ力を見せる。
 武装は両腕のシールドに取り付けられたプラズマステークを巨大化したような打突兵器シーズサンダーと胸部超大型エネルギー兵器ギガブラスター、そして広範囲へエネルギー波を放つサークルブラスター。
 また、巨体ゆえにシールドを形成し体当たりするだけで十分に脅威でもあった。
 機体名は伊語で「巨大な楯」の意。


機体名 GS-01D ジガンスクード・ドゥロ

 L5戦役後にジガンスクードを改修した機体。超重量故に負担のかかる各関節部を強化し、腕部シーズシールド・ユニットが有線射出可能なシーズアンカー・ユニットに換装されている。また、改良型グラビコン(重力制御)システムが搭載された事でGテリトリーが展開可能になり、防御力は原型機より更に向上している。
 尚、改造プラン立案はマリオン・ラドム。実際の作業は搭乗者であり元整備兵のタスク・シングウジらが行った。
 基本的に武装は原型機に搭載されていたものと変わらないが、シーズシールドがシーズアンカーに換装された事によりシーズサンダーが長射程化している。
 機体名は伊語で『巨大な硬い楯』の意。通称は、『ガンドロ』。


機体名 ヴァルシオン

 メテオ3から発見されたEOTを参考にして開発された小型テスラドライブやグラビコンシステム等の地球製技術を結集して作られた機体であり、DCの象徴的機体。グランゾンとは違いEOTそのものは使用されていない。
 防御面でも強力なエネルギーフィールドを常に形成しており生半可な攻撃では傷一つ付けられず、主武装のクロスマッシャーとメガグラビトンウェーブにより、一対一、一対他共に絶対的な力を振るう。
 DC本部アイドネウス島防衛戦において総帥ビアン・ゾルダークが搭乗して出撃。『異星人から地球圏を防衛する戦力を選抜し、鍛え上げる』というその目的の最終段階としてハガネ部隊に立ち塞がった。
 尚、本機はこれまでのPTやAMとは一線を画すデザインをしているがこれは設計者のビアン博士の趣味であるとのこと。


機体名 ヴァルシオン改

 ビアン・ゾルダーク博士の死後アードラー・コッホらによって量産されたヴァルシオン。確認されているだけでも4機が生産されており、ヴァルシオンそのものよりは落ちるもののクロスマッシャーとエネルギーフィールドを装備しテスラドライブで飛行も可能と攻守に渡りバランスの良い優秀な機体である。
 本機にはアードラー・コッホの開発したゲイム・システムというマン・マシーン・インターフェースが使用されている。このシステムは搭乗者の感覚を拡張するものであり搭乗者の情報把握能力を拡張して戦闘能力を向上させる。特に、予知能力者のシャイン王女に使用された際にはT-Linkシステムをも凌駕する先読みを見せた。
 効力は極めて高いゲイム・システムはその一方で欠点も多く、戦闘の生む高揚を無制限に増幅していき最終的には暴走状態にしてしまうという副作用があった。事実、戦闘開始後すぐに救出されたシャイン王女を除く搭乗者二人は共に暴走して死んでいる。
 パイロットは2号機にテンペスト・ホーカー、3号機にテンザン・ナカジマが搭乗。1号機(4号機の可能性有り)にはシャイン王女が乗ってはいたが、これは予知能力を提供する生体パーツの要素が強く実際には自動操縦であったと思われる。  尚、シャイン機は王女の救出後コクピットブロックを換装したうえでヒリュウ・ハガネ隊でL5戦役終了まで使用された。


機体名 ヴァルシオーネ

 DC総帥ビアン・ゾルダークが開発したヴァルシオンシリーズの2号機。機体各部への動力伝達には後のDGGシリーズにも使用された人工筋肉が使用されており、従来のPTやAMとは異なる極めて人間らしい動きが可能。また、ヴァルシオンと同じく小型テスラドライブも搭載しており単体での飛行が可能。
 武装面は1号機に装備されていた超射程高出力のエネルギー砲、クロスマッシャーや直剣状のディバインアームに加えサイバスターのサイフラッシュとほぼ同一の効果を持つ標的識別機能付加型広範囲攻撃兵器サイコブラスターを装備しており、またサイズの関係上PTやAMの装備を流用できる等非常に優秀。出力こそ1号機より劣るが十分に究極ロボの異名を継げるものは持っている。
 だが本機の究極ぶりは性能面よりもむしろ外装面にこそある。「ヴァルシオーネ」という女性格の名称であるように・・・そして、実際にひと目見ればすぐにわかるようにこの機体は少女型だ。しかも、プロジェクトTDのフェアリオン、SRX計画のR-3、ATX計画のヴァイスリッターと各プロジェクトで作られている女性型の機体があくまで装甲形状や機体フォルムで女性を表現しているのに対し本機は人工筋肉を利用した肉感的なフォルムを採用しており、サイズのことさえ考えなければまさに装甲を身につけた生身の少女そのものの外見となっている。
 そのこだわりは本来必要でないはずの顔面部にまで人工筋肉を使用して表情筋まで再現されているほどで、本機の頭部は非常に豊かな感情表現を見せる。ロボットが、である。
 外見のモデルはビアン・ゾルダークの娘であるリューネ・ゾルダーク。本来はヴァルシオンの搭乗者になる予定だったのだが、ヴァルシオンは外見が気に入らないと父に直訴。その結果このような壮絶な外見のロボットが誕生した。万能の天才たるビアン・ゾルダークは、フィギュアの造型師としてもやはり天才であったようだ。
 搭乗者は、前述の通りリューネ・ゾルダーク。


機体名 グランゾン

まだかいてません。


機体名 ソルデファー

 フレモント・インダストリー(FI)社が開発した、強襲用機動兵器アサルト・ドラグーン(AssaultDragoon)の試作機。操作系の補助として搭乗者の脳波パターンを解析・記録して操作入力を補佐する「簡易入力システム」の試作型が用いられており、レスポンスが良い機動力に優れた機体である。
 主武装は「ビットガン」と呼称される長銃身の専用レールガン。
 尚、本機は次期主力兵器のトライアル機でありZ&R社のスヴァンヒルドと競合している。正式採用されれば、量産型仕様であるノウルーズが主力兵器となる予定。
 
 ※これはスーパーロボット大戦64の設定であり、スーパーロボット大戦OGの世界と関係があるとは限りません


機体名 アシュクリーフ

 フレモント・インダストリー(FI)社が開発した、強襲用機動兵器アサルト・ドラグーン(AssaultDragoon)ソルデファーの後継機。ソルデファーで実験された簡易入力システムを更に進化させたマン・マシーン・インターフェースが導入されており、基本的な戦闘行動に関しては脳波パターンを解析した機体が操縦するよりも早くそれを実行する。また、機体が取得した情報を搭乗者の思考に反映するD.P.S(ダイレクト・プロジェクション・システム)も導入されており文字通り人機一体の操作形態である。ゲイムシステムと同じくこのシステムも搭乗者の精神に負担が大きく、搭乗者を選ぶ。強固な意志を持っていなければ操縦できず、また操縦できても生体部品と化してしまう。
 機体そのものも戦闘機形態への変形機構を有しあらゆる環境に適応。ソルデファーよりさらに機動力に優れた兵器となっている。主武装はビットガンに加え、スプラッシュブレイカーという遠距離誘導兵器を追加。機体両肩部に装備されたこれは推進装置を持った小型砲台であり、目標をインプットすると機体から切り離されて自律的に攻撃を行う。
 機体=パイロット側が誘導するのではなくあくまでスプラッシュブレイカーそのものが自身の制御を行っている点がストライクシールドやチャクラムシューター等の誘導兵器と異なる。
 ちなみに目標の設定は無線では行えず、ベッセルと呼ばれる機体との接続部に戻して直接再入力せねばならない。
 
 ※これはスーパーロボット大戦64の設定であり、スーパーロボット大戦OGの世界と関係があるとは限りません


機体名 ASK-AD02 アシュセイヴァー

シャドウミラー隊が異世界で奪取したFI社の試作機で、ヒュッケバイン系PTに似たコンセプトの機動力と射程に長けた機体である。
 主武装は長砲身のレールガン、「ハルバートランチャー」と自律追跡型の小型飛行砲台「ソードブレイカー」。
 搭乗者はレモン・ブロウニング。

設定考察:
 形式番号はおそらくAShKreaf-AsaltDragoon-02・・・アシュクリーフ型アサルトドラグーン2号機の意味と思われる。
装備も名称こそ違えビットガン=ハルバートランチャー、スプラッシュブレイカー=ソードブレイカーと酷似している。
 ただし、変形機構は無い。


機体名 ASK-G03C ラピサエージュ

ASK-AD02アシュセイバーを元に、アルトアイゼン・ヴァイスリッター・ビルトビルガー及び奪取したビルトファルケンのデータを反映したカスタム機。
 格闘戦時はマグナム・ビーク、射撃戦時はO.O.(オーバーオクスタン)ランチャーという長銃身砲を使用。原型機より大分大型化したが、射程に隙の無いバランスの良い機体である点は引き継いでいる。
 また、マン・マシーン・インターフェイスとしてあのゲイム・システムも使用されている。
 機体名は「継ぎ接ぎ」を意味する。
パイロットはスクール出身のオウカ・ナギサ。

設定考察:
 形式番号のASKはアシュクリーフ、03Cは3号機カスタムだと思われるが、Gは何を意味しているか不明。


機体名 アースゲイン

 人型戦闘兵器による格闘戦を突き詰めて体系化された"武機覇拳流"の専用機体として開発された機体で、主な打撃部位を上半身に設定した機体である。
 どのようにして開発されたのかは定かでなく、その構造も不明な点が多い。主要な動力源は電力らしいが、戦闘行動を取るには専用のコンバーターで搭乗者の"生体エネルギー"を動力に変換せねばならない(原理は違うが、気・・・プラーナを動力とする魔装機神と似たシステム)。
 このため、搭乗者は生体エネルギーを導き出すための特殊な訓練を積んだ者に限られる。
 ちなみに、武装の類は一切無く搭乗者の戦闘技術がそのまま機体そのものの戦闘力である。
 
 ※これはスーパーロボット大戦64の設定であり、スーパーロボット大戦OGの世界と関係があるとは限りません


機体名 ヴァイローズ

 人型戦闘兵器による格闘戦を突き詰めて体系化された"武機覇拳流"の専用機体として開発された機体で、主な打撃部位を下半身に設定した機体である。
 兄弟機であり、機体構造そのものはソウルゲインと同一である。
 
 ※これはスーパーロボット大戦64の設定であり、スーパーロボット大戦OGの世界と関係があるとは限りません


機体名 スーパーアースゲイン

 アースゲインとヴァイローズが合体した機体。上半身下半身ともに攻撃手段を持つに至ったが、構造上能力は搭乗者次第である為機体そのものはそれほど強化されたわけではない。
 スーパーアースゲインという名にはなっているが、この状態こそが本来の姿である。  
 ※これはスーパーロボット大戦64の設定であり、スーパーロボット大戦OGの世界と関係があるとは限りません


機体名 EG-X ソウルゲイン

L5戦役最終局面、オペレーションSRW中に現れた謎の機体。顔部左右に張り出したブレードの形状から連邦軍からは「マスタッシュマン(ヒゲ男)」と呼称されていた。
 その正体はシャドウミラー隊が異世界から持ち込んだ機体のひとつで、特殊処理班隊長アクセル・アルマーの乗機である。
 武器は拳や肘に設けられた突起による打撃と短射程のエネルギー弾で、格闘技じみた動きが特徴的。また、飛行も可能である。
 尚、本機は異世界のテスラ・ライヒ研究所で開発していた試作機である。

設定考察:
 形式番号はおそらくEarthGain-typeX・・・試作型アースゲインといったところか。


機体名 ツヴァイザーゲイン

シャドウミラー隊が異世界から持ち込んだ機体の一つ。 ツヴァイ=2という名称とその格闘技に似た攻撃方法からソウルゲインの後継機と思われるが、詳細には不明な点が多い。
 内部にシステムXNと呼ばれる装置が埋め込まれており、空間転移が可能。
搭乗者はシャドウミラー隊の隊長であるヴィンデル・マウザー。


機体名 VR-02 ヴァイサーガ

シャドウミラー隊が異世界から持ち込んだ機体の一つ。ソウルゲインが拳士的な動きをするのに対しこちらは剣士じみた機動を見せる。
 武装は直剣が一本のみ。防御面はハイパージャマーによる分身が可能。来歴は不明だが、おそらくは異世界のテスラ・ライヒ研究所で開発されていた試作機であると思われる。
 他の試作機と違い専属パイロットは居ないが、後にレモン・ブロウニングの示唆をもとにラミア・ラブレスが奪取してしようしたとの説もある。


機体名 スイームルグ

 名門ハミル家の先々代当主が独創的過ぎて学会を追放されたはみ出し者の科学者達をかき集め、道楽の一つとして設計したのが本機である。
 女性的なフォルムを持つ人型の機体で二人乗り。設計段階ではリオンのシリーズ77に近い合体・分離を前提とした機体であったが実際の開発時には合体機構の設計図が失われており、実機には搭載されていない。
 武装はライトニングソードと胸部から射出されるアッシャークルー(光輪)、巨大ブーメラン。そしてアルティメットビーム。アルティメットビーム投射時にはエネルギーの余波で機体背部に翼状の光が現れる。  
 ※これはスーパーロボット大戦64の設定であり、スーパーロボット大戦OGの世界と関係があるとは限りません


機体名 エルブレス

 スイームルグと同時に設計された機体で、こちらは巨大な翼を持つ戦闘機タイプである。
 本来はスイームルグの背部に合体し飛行ブースターとなる機体であったが、実際の開発時には合体機構の設計図が失われていた為、合体機構をオミットした単体機として完成した。
 
 ※これはスーパーロボット大戦64の設定であり、スーパーロボット大戦OGの世界と関係があるとは限りません


機体名 スイームルグS

 スイームルグの背部にエルブレスを合体させた融合機。本来の設計に沿った合体ではあるが設計図の散逸によりオミットされた機能を無理矢理復活させた為、この形態からの分離は出来ない。また、エルブレスの操縦席は合体の際排除され操縦系はスイームルグサイドに一本化。結果として二人乗りの機体となっている。
 エルブレスを丸ごとオプション装備として扱える為人型のまま飛行可能であり、またジェネレーター出力も単純計算で二倍となっている。
 ちなみに、SはSuperではなくSplendid(輝かしい、素晴らしい、壮麗な)の意とのこと。
 
 ※これはスーパーロボット大戦64の設定であり、スーパーロボット大戦OGの世界と関係があるとは限りません


機体名 SMSC アンジュルグ

 天使を思わせる有機的な背部ウィングと女性型の甲冑のようなデザインが特徴的な特機タイプの機体。リオンシリーズを生産しているイスルギ重工が次期主力機トライアルに提出する為に開発した機体とされているが武装・材質・動力どれもPTやAMとは完全に異なっており、実際の出所はシャドウミラー隊が異世界から持ち込んだ試作機のうち一機。
 装備はエネルギーを物質化させるシステムを中心としており、投槍状のシャドウランサーや剣状のミラージュソード、弓状のイリュージョン・アロー等が使用可能。
 パイロットは元シャドウミラー隊所属のATXチームメンバー、ラミア・ラブレス。機体の登録システムにより彼女以外は本機を操縦できないようになっている。

設定考察:
 形式番号はおそらくスイームルグS・カスタムの意


機体名 TYPE-27 スヴァンヒルド

 Z&R社が開発した試作型の機動兵器。戦闘装甲車両の発展系として開発を進めていたヴァルキュリアシリーズの27号機である。
 機動兵器としての性質は重装甲長射程、攻撃を避けるよりも弾くコンセプト。鈍重な機体だが操縦系に搭乗者の癖を学習するシステムが組み込まれており同一の搭乗者が使い続ければ続けるほど扱いやすくなる為非常に信頼性が高い。
 武装は実弾兵器で統一されており光学系の兵器は搭載していない。また、戦車の延長線上にある為格闘戦装備も無いに等しい。
 尚、本機は次期主力兵器のトライアル機でありFI社のソルデファーと競合している。
 
 ※これはスーパーロボット大戦64の設定であり、スーパーロボット大戦OGの世界と関係があるとは限りません


機体名 TYPE33改 ラーズグリーフ

 スヴァンヒルドの量産型であるTYPE28シグルーンをベースに再設計された後継機。機体構造の軽量化により装甲に割り当てられる重量が増加、駆動系の一部変更による反応速度向上と更に防御力の高い機体になっている。
 最大の特徴は高出力のジェネレーターを搭載したブースター兼アームドベースが装備されていることで、これの推力により本機は飛行が可能となっている。
 武装は対人型/艦船用の各種ミサイルと電磁加速砲(リニアキャノン)、そしてヴァルキュリアシリーズ初の光学兵器である集束荷電粒子砲。これは飛行時には反動の大きい実体弾が使用出来ないからだと思われる。

 ※これはスーパーロボット大戦64の設定であり、スーパーロボット大戦OGの世界と関係があるとは限りません


機体名 RGV-Type30 ランドグリーズ

シャドウミラー隊が異世界から持ち込んだ機体の一つ。重装甲、長射程が特徴の機体で背部装備のリニアガンが主武装。
 量産型の機体で、エルアインスと並んでシャドウミラー隊の中核を担った。

設定考察:
 形式番号はラーズグリーフ・バリエーションと思われるがそれにしてはTYPEが33より若い。また、武装の面ではラーズグリーフよりむしろTYPE-27スヴァンヒルドに近い。


機体名 RGC-034 ラーズアングリフ

シャドウミラー隊が異世界から持ち込んだ試作機で重装甲、長射程が特徴の戦車的な運用をされる機体。
 厚い装甲に加えてビームコート、ジャマーと防御面は万全。武装は大口径火装砲Fソリッドキャノンと各種ミサイルで構成されており実体弾で統一されている。
 ランドグリーズと合わせて量産されており、重要局面では相当数が投入されただけに搭乗経験者は多くアクセル・アルマー、ユウキ・ジェグナン、リルカーラ・ボーグナイン、ゼオラ・シュバイツァー、エキドナ・イーサッキとシャドウミラー隊に関連する幹部の多くがこの機体に搭乗している。

設定考察:
 形式番号はラーズグリーズ・カスタムと思われる。


機体名 スレードゲルミル

シャドウミラー隊によって異世界から持ち込まれた機体の一つで、自己修復機能を持つ金属細胞、「マシンセル」によって異形の進化を遂げたグルンガスト参式。
 武装はドリルブーストナックルと斬艦刀のみに絞られているが、高い推力と自己修復する装甲を併せ持つ本機を近寄らせないことは困難であり、戦艦にとってはまさに天敵と言える機体である。
 搭乗者はウォーダン・ユミル。機体名は北欧神話から取られており、巨人族の始祖ユミルから数えて孫にあたるのがスレードゲルミルである。


機体名 ベルゲルミル

 ヒュッケバインMk-2がマシンセルによって異形の変化を遂げた機体。ゲイム・システム搭載機の一つでありきわめて回避性能が高い。武装はライフルと遠距離誘導兵器シックス・スレイブ(リープスラッシャーが原型と思われる)。
 搭乗者はマシンナリーチルドレンのウルズ・アンサズ・スリサズ。機体名は北欧神話から取られており、ベルゲルミルはスレードゲルミルの子、ユミルから数えてひ孫にあたる。


機体名 SRG-03D? 龍虎王

 超古代学の権威、LOT機関所属の安西エリ博士によって中国山東省の蚩尤塚から発掘されたオーパーツで、伝承に超機人として名を残す機体。龍虎二種の姿を持ち、こちらは龍の性。
 単独でも行動できるが、内部に彼ら自身が操縦者と認めた念動力者が乗らなければ動力炉である永久機関「五行器」が完全に作動せず、本来の力を発揮しない。また、念動力を持たない者が五行器を作動させる場合、魂力(命)を削る事となるようだ。
 長い戦いと時間の経過により不完全な状態で眠っていたが復活の際に半壊したグルンガスト参式と一体化することでそれを補っており、T-Linkシステムやクラッカー・エンジン等もその際に取り込んでいるようだ。
 虎龍王に比べて空中・水中戦を得意とし、武装は呪符を固めて形成する龍王破山剣。また、呪符を使用して大量の岩を召喚したりといった法術も使用できる。防御面ではT-Linkシステムによる念動フィールドが形成可能
 前述の通り機体そのものは永久機関で動くが、攻撃には符水(燃やした護符の灰を溶かした水)が燃料として必要になる。装甲は護符が呪術によって固められたものであるらしいが、決して紙で出来ているわけではない。
 搭乗者はクスハ・ミズハ。


機体名 SRG-03T? 虎龍王

 超古代学の権威、LOT機関所属の安西エリ博士によって中国山東省の蚩尤塚から発掘されたオーパーツで、伝承に超機人として名を残す機体。龍虎二種の姿を持ち、こちらは虎の性。超機人には魂と己の意思があり、虎の性、虎王機はやや荒々しい性格。また、龍王機のことをライバル視している。
 飛行は出来ないが地上での走破能力は高く、剣・槍・連接棍と各種の武器を使いこなす武術者タイプで、法術はその昔竜王機から教えてもらった分身の術しか使えない。
 復活の際にグルンガスト参式のドリルブーストナックルを取り込んでいる。どうやら、一人の漢として感じ入るものがあったらしい。
 搭乗者はブルックリン・ラックフィールド。一説にはリシュウ・トウゴウから剣を学んだにも関わらず彼が操縦を行う虎龍王には剣が無いことに落ち込んだとか。


機体名 サイバスター

AGX-01はメギロート。コードネーム『バグス』命名はエルザム兄さん。AGX-02はイルメヤ、コードネームスパイダー。AGX-03はミシュレイ、コードネーム『バード』、AGX-04はフーレでコードネームフラワー。AGX-06はネビーイーム、コードネームはいわずと知れた『ホワイトスター』、 AGX-05