ゆずは様200番get記念にお送りした作品です。

好き




オスカー様って綺麗・・・。

横で良く眠っているオスカー様を脇からをしみじみ見上げてみる。

鼻はすんなりと高いし、目もとも涼し気。唇なんかもスッとして・・・。

つい手が伸びて、なぞってしまう。
「う、んん・・・」
・・・起きたかな・・・大丈夫。

こんな素敵な人がわたしの『旦那様』。

はじめはね、信じられなかったの。
オスカー様が私を『好き』だって。
いつもの冗談だって思ったの。でも、だから悲しかった。
わたしはオスカー様がほんとに好きだったから。
冗談でいわれたら、悲しすぎて・・・。

でも。
オスカー様が私を『好き』。

本当の気持ちと告げられた時、
一緒に未来を歩んでいって欲しいと言われた時、宇宙は変わったの。
そう。
女王試験によってじゃなく、『わたし』の宇宙がその時、新しくなったわ。

毎日、毎日『好き』になるわ。
どうしてかしら。
いつも、『一番好き』って思うのに、これ以上はないと思うのに。
会う度、顔を見る度、お話する度。
どんどん『好き』なる。

きっと『これまで』ってことはないのね。
この心は一杯になっても、またきっと増えてゆく。

大好きな私の『旦那様』。

胸はどきどき。
きっと顔は真っ赤だわ。
でも、そんな事も『しあわせ』。

じぃーとオスカー様の顔をみつめて幸せにひたっていたら。
急に。
ぎゅっと抱き締められた。

「・・・一体どうした、奥さん?」
「オスカー様!」
起きてたの?!
「あんな真っ赤な顔でみつめられたら、いやでも目が覚める」
蒼氷色の瞳が柔らかく私をみつめる。
「眠れないのか?」
「ううん」
首を振り、顔を胸に埋めた。
しあわせすぎて、眠れないなんて言っても、きっとあなたは信じないわ。
「明日もあるんだ。ゆっくり眠るんだ」
さっき触れた唇が降りてきて、私の唇にそっと触れる。

毎日毎日『好き』なるわ。
明日も、明後日も、しあさっても。
わたしが生きている限り。
きっと、どんどん『好き』になる。
一緒に『しあわせ』になろうね。
オスカー様・・・。

おしまい♪

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