■最彼探訪記 〜最終兵器彼女を訪ねて〜 (小樽旅行記)

・平成16年1月20日・21日北海道・小樽市/札幌市
〜ちせと約束場所は… 小樽防衛戦〜

往路:JAL851便
復路:JAL858便

1日目(地獄坂・旭展望台・祝津)
2日目(札幌・手宮線・船見坂・小樽運河)

この旅行の目的は1つ。最終兵器彼女の舞台となった小樽市、および札幌市でのコミック・アニメ登場箇所を巡ることである。同じような計画は多くの先駆者によってなされており、自分ははっきり言って遅すぎるくらいであった。ちせとシュウジを巡る旅、Uシート(JRの指定席)の乗り心地も確かめながら行ってきたよ。

▽出発編(名古屋空港〜小樽駅)

最終兵器彼女のアニメ放映が終了してもう、2年目。やっとこの日が訪れましたよ。本当は最終兵器彼女巡りは昨年に行うはずだったのに、講談社のコミックの「ぱすてる・ぱられる」で登場した箇所を巡る尾道散策を優先してしまったので、順延になっていた。尾道も小樽も坂道で港町だから許してください。

今回の機材は当初は"DCR-TRV27(DVカメラ)"、"DCR-F717(サイバーショット)"であったが、雪中行軍となる予想なので、こんな重たいものばかり持って行けないと判断し"DSC-P5"か"DSC-P8"のどちらかにすることになった。結局は使い慣れているP5で。メモリスティックは128MB1枚。尾道では128、64、8Mを持参したが、氷点下の小樽ではバッテリの持ち時間が短くなることであろうから、あまり多くの撮影はできないと見込んだ。

「ごめんね、ちせ。」

小樽は今どうなっているんだろうか?普通に皆暮らしているだろうけど、比較的温暖である名古屋に住む自分にとっては、北海道の冬というものが未知数なんだよね。いや、まずその前に重要なことが!

「飛行機、初体験!」

空飛ぶ乗り物は24年生きて来て、初めてなんだなぁ。地に足を着いていない乗り物は信用しないと断言してきた自分だが、名古屋から新千歳まで1時間半という魅力と旅行会社パックツアーの安さの前に、自分のつまらんこだわりが崩れた。大体、列車で小樽へ行こうと思ったら何時間かかるねん!それも鈍行だとしたら…

旅費は結構安く、札幌パックツアーフリー2日間なので、小樽〜札幌〜新千歳空港間のJR線フリー乗車券、ホテル代込みで30,000円。自分は自宅から名古屋空港までの交通費だけ払えば良かっただけだった。この金額、尾道日帰り旅行と5,000円しか変わらないんだよね。

朝早い電車で、名鉄西春駅に向かい、そこからはバスで名古屋空港へ向かう。名古屋空港に着いた頃がちょうど夜明けくらいだった。JAL851便は8:00発なのに、6:45に空港に着いてしまったよ。とりあえず、団体カウンターで搭乗券を受取、搭乗手続を行う。その後は暇になってしまうので、送迎デッキで飛行機を観察することに。根っからの鉄道マニア(今はそれほどでもないが)だった自分は飛行機にはかなり疎いので、機種も何も分からないが航空会社名くらいは分かるよ。この送迎デッキが2日後、イラク自衛隊派遣開始によって、反対派グループの抗議行動に伴い、閉鎖されることになろうとはこのときは思いも寄らなかった。(航空自衛隊小牧基地は名古屋空港と併設なのである。)

全日空機
全日空機(クリックすると拡大します。)
これ?ちがうANAだ。 こっち?いや、これもANA。

搭乗時刻の20分前になったので搭乗口へ向かう。初めての荷物検査を受ける。デジカメと携帯電話、財布だけを取り出す。これでセンサーが反応したらやだなぁ。空旅の初めだもんね。前には沖縄へ修学旅行へ行く集団が。おかげでかなり遅くなってしまった。

JAL851便はかなり離れたところに仕立ててあるらしく、バスでの移動。3分くらいでJAL機へ到着。ズコズコ乗り込む。やはりいいなぁ。飛行機だね。スチュワーデスさんがいるわ。新幹線の車内販売員とは大きな差と言わざるを得まい。JR-Cよ。(←JR東海のこと)

出発時刻になり、シートベルトを締める。、何せ初めてというものは、何でも不安になるもので、「離陸は大丈夫なのか?」「墜落したりしない?」など。だから自分の手は汗で濡れていた。機体は滑走路へゆっくり向かう。滑走路に入ると、客室乗務員からまもなく離陸するとの放送があり、緊張に緊張を重ねる自分。

滑走路を離陸!

スピードはグングン上がり、ふわっと機体が浮き、傾き、上昇。結構重力来るんだなって思った。でも、その後は全然快適で、「飛行機っていいっ!」って思い始めた自分。AMBITIOUS JAPANなのに。(←JR東海ね)

1時間20分ほどして、新千歳空港に着陸。機長さんの放送によると、新千歳空港の気温は-4度。窓から見た限り、一面に雪だし、なんか寒そう。嫌だなぁ。でも冬の北海道にしてはまだマシだということですわ。

到着ロビーからJR新千歳空港駅へ向かい、みどりの窓口でJR札幌フリー乗車票を受け取る。これは小樽〜岩見沢、千歳線全線、沼の端〜岩見沢間などが2日間乗り放題なのだ。新千歳空港〜小樽は普通片道1,740円だから、これはすごく助かるサービスなんだよね。

新千歳空港駅ホーム
新千歳空港駅名板
自分が乗るのは10:04発 新千歳空港駅

新千歳空港駅10:04発の小樽ゆき快速に乗車。指定券をあらかじめ取っておいた。Uシートという愛称。300円別途だが、かなりよい乗り心地なので払う価値はあったと自分は感じた。約40分で札幌駅に到着。今回はこの札幌を通過し、このまま小樽へ向かう。今回の第一の目的はそう、小樽である。札幌は夜にまた来るから後回しなのよ。札幌市は過去2度来ているし。

札幌を出ると急速に天気が回復し晴れてきた。銭函駅を通過すると函館本線は日本海沿いに走る。本当に海の真横なので、波が押し寄せたら大丈夫なのか?と心配になる。でも今日は波も穏やかだよ。

小樽築港駅付近から小樽市街地になり、海岸からは離れる。小樽築港駅、10年前に訪れた時は国鉄時代のホームだったけど、なんか改築されて、マイカルまで建ってにぎやかな駅になってしまったよ。国鉄時代は小樽築港機関区というのがここにあったのに、もうその面影が・・・。

南小樽駅付近はもう中心街で電車もゆっくり走る。南小樽〜小樽間に国鉄の旧手宮線が分岐している箇所がある。これは明日、訪れる予定なので、ここれは触れないでおく。

小樽駅正面
自衛隊募集貼り紙
JR小樽駅 後ろが旭山 ちせ中隊に配属?

小樽駅に到着。実は今回の旅行で初めて、地上の空気に触れたのがこの小樽駅に降り立った時なのだ。(新千歳空港は地下駅だったから。)

小樽に来るのは3回目になる。高校時代と大学時代にそれぞれ来ているが、あまり記憶にない。あの旅行は全道巡りだったので各都市の滞在にあまり思い出が無かったりする。ただ過去2回とも真夏に訪問していたので寒くは無かった。

で今日の気温。寒いけど、めちゃくちゃ寒いというわけではない。こんなものでしょうか?自分も自宅では暖房なし生活やってますから、寒さにはある程度自信はありますねん。さて、小樽駅前にある長崎屋でゴム長を購入して、最終兵器彼女巡り+αをするとしましょう。これからがこの旅行記の本番ですよ。

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