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殺意のシナリオ/J.F.バーディン

The Last of Philip Banter/J.F.Bardin

1947年発表 宮下嶺夫訳(小学館)

 “The Last of Philip Banter”という原題から予想しておくべきでしたが、フィリップが結局殺されてしまったのにはちょっと驚かされました。探偵役のマシューズも、あそこまでわかっていて後手を踏んでしまうというのは、少々情けないというか……。

 三通目の、白紙の“告白”はなかなか面白いと思いました。犯人にとっては仕方ないものだったわけですが、かえって薄気味悪く感じられて効果的だったと思います。

2005.04.13読了

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