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人魚とミノタウロス/氷川 透 |
2002年発表 講談社ノベルス(講談社) |
「読者へ」における“フィクション宣言”の直前には、 |
さて内容の方はといえば、犯人を特定するロジックには特に穴も見当たらず、よくできていると思います。特に、第二のエタノール容器の所在は秀逸です。しかし、印象に残ったのはむしろ、“バールストン・ギャンビット”の可能性が最後の最後になってようやく排除されるという展開で、それが済むまでは厳密には犯人が特定できないというところが非常に面白く感じられます。
ただし、最初の死体が生田瞬のものではないことを証明する手順には、一つだけ穴があるように思います。 |
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