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緑は危険/C.ブランドGreen for Danger/C.Brand |
1944年発表 中村保男訳 ハヤカワ文庫HM57-1(早川書房) |
本書にはいくつかミスディレクションが仕掛けられていますが、最も目立つのはやはり自転車の色でしょう。終盤のコックリル警部のハッタリのように、ヒギンズがムーン少佐の子供を殺したことが事件の発端だと思った方も多いのではないでしょうか。
コックリル警部の、 もう一つ、『緑は危険』という題名はもちろん、凶器となった炭酸ガスのボンベを指していたわけですが、ベーツ殺しで焦点が当てられる手術衣もまた緑色なので、真相が見えにくくなっている面があると思います。これもまた、意図的なミスディレクションと考えるべきでしょう。
最後に、ボンベのトリックが明らかになった後の |
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