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密林/鳥飼否宇 |
2003年発表 角川文庫 と11-1(角川書店) |
扉でE.A.ポーの『黄金虫』が引用されているのが心憎いところです。ご存知の通り、『黄金虫』は暗号ミステリの元祖ともいえる作品で、暗号解読をテーマとした本書にふさわしいのはもちろんですが、本書の暗号が示す宝がヤンバルテナガコガネだったという、いわばダブルミーニングの仕掛けが見事だと思います。
殺されたはずのトムが復活するという不可能状況は、かなり微妙です。いくら何でもこのトリックは見え見えでしょう。 |
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