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はだかの太陽/I.アシモフThe Naked Sun/I.Asimov |
1957年発表 冬川 亘訳 ハヤカワ文庫SF558(早川書房) |
凶器についての真相は、ロボットというSF設定をうまく生かしてあるという意味でまずまずのものだと思います。しかし、いわゆる“ロケットパンチ”(笑)などのように、体の一部分を取り外し可能な構造のロボットを見慣れている(と思われる)現代の日本の読者にとっては、かなりわかりやすくなっているようにも思います。
本書の問題はやはり、事件の決着です。他人を“見る”、あるいは他人に“見られる”ことを病的に嫌悪するリービッグが、被害者の前に姿を現すことができないのは明らかで、ダミーの解決としてもお粗末だといわざるを得ないでしょう。ベイリはこれについて、 |
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