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忍法関ヶ原/山田風太郎

2004年刊 山田風太郎忍法帖短篇全集7 ちくま文庫 や22-22(筑摩書房)

 一部の作品のみ。

「忍法関ヶ原」
 あらゆる犠牲を払って任務を全うした伊賀忍者たちが、自ら死を選ぶのはまだわからないでもないのですが、せっかく手に入れた大砲が使えなかったというのは予想外。あまりにも強烈な結末です。

「忍法甲州路」
 両腕が使えなくなった黄瀬川黄白はともかく、他の二人についてはご都合主義のようにも感じられます。が、まあこれはこれで。

「忍法小塚ッ原」
 作中には明記されていませんが、万延元年三月二日といえば桜田門外の変の前日。というわけで、平馬が斬ろうとしている“さるお方”とは、時の大老・井伊直弼のことでしょう。

2004.10.09読了

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