ネタバレ感想 : 未読の方はお戻り下さい |
黄金の羊毛亭 > 掲載順リスト/作家別索引 > ミステリ&SF感想vol.102 > 月が昇るとき |
月が昇るとき/G.ミッチェルThe Rising of the Moon/G.Mitchell |
1945年発表 好野理恵訳 晶文社ミステリ(晶文社) |
事件の真相を知り、真犯人であるミセス・コッカートンを罠にかけようとしながら、最後の最後になって警告を発したサイモン少年。それに対して、 事件は少年たちにとって、日常から逸脱した非日常の“冒険”だったわけですが、狂気を帯びたミセス・コッカートンにとってもまた同様に、日常とは乖離した出来事だったのかもしれません。“冒険”が終わりを迎えようとしていることに気づいたサイモンが、日常の中の友情を思い出して警告を発し、ミセス・コッカートンも“日常”に戻ってきてその友情に応えた、というところでしょうか。 2005.03.02読了 |
黄金の羊毛亭 > 掲載順リスト/作家別索引 > ミステリ&SF感想vol.102 > 月が昇るとき |