ネタバレ感想 : 未読の方はお戻り下さい |
黄金の羊毛亭 > 掲載順リスト/作家別索引 > ミステリ&SF感想vol.32 > トレント最後の事件 |
トレント最後の事件/E.C.ベントリイTrent's Last Case/E.C.Bentley |
1913年発表 高橋 豊訳 ハヤカワ文庫HM74-1(早川書房) |
ある程度読み進めれば、すべてがマーローに罪をかぶせるためのマンダーソンの計画だったという事件の構図は見通せるのではないかと思いますが、最終的に手を下したのがカプルズ氏だったという真相は、オチとして気が利いています。恋に目が眩んだ面もあるかとは思いますが、トレントもこれだけ翻弄されてしまっては、探偵稼業からの引退を決意せざるを得ないかもしれません。しかしその退場は、何ともいえず清々しい後味を残しています。 2001.12.06読了 |
黄金の羊毛亭 > 掲載順リスト/作家別索引 > ミステリ&SF感想vol.32 > トレント最後の事件 |