九つの答/J.D.カー
The Nine Wrong Answers/J.D.Carr
1952年発表 青木雄造訳 ハヤカワ・ミステリ394(早川書房)
状況設定の一部は、ラジオドラマ(以下伏せ字)「死を賭けるか?」(『黒い塔の恐怖』収録)(ここまで)で使用したものを再利用しています。
ビルに対するゲイ(に変装したラリー)の脅迫ですが、直接命を奪うと見せかけておいて、殺人罪で絞首台へ送り込もうとするアイデアは、やはり秀逸だと思います。ラリーにとっては、ゲイを殺しておいてその罪をビルになすりつけるという、一石二鳥の見事な計画です。
英語の綴りネタ(英米での綴り方の違い)はクイーンの某短編(題名は忘れました)で知っていたはずでしたが、うっかり忘れていました。わざわざ綴りまで書いてあったのですが……。
1999.09.26読了