|
コラム268
NSXとビートの違いで感じる事 |
|
ビートは設計概念から軽自動車、オープンカー、MR、NAエンジン(SOHC8500回転)と言う事を前提で考えると他メーカーから比較車両が全く存在しない珍しい車です。
その際に同じホンダから一年先にNSXが販売されており性能、値段の差から比較されて陰に隠れてしまう部分があります。 NSXは値段、性能面が国産トップレベルだった事と国産のスーパーカーとしてのステータスで見られる事があり、値段の手ごろなビートは庶民的な車として見られているように感じます。 この事から言える事ですが車は金額が高いと個人のステータスとしてみられる場合が多く金額の「高い」「安い」で単純に判断される場合があります。高いから凄いというような・・・判断です。 車と言うのは、この「高い」=「希少」と言う定義が何故かある為か「台数がある」=「安い」=「誰でも乗れる」と言う事を言う人も居ますがビートは2人しか乗れない時点で経済状況に非常に影響する車です。 しかもオープンで雨漏りで荷物がつめないと言う話になると車が好きな人にしか乗れない見本みたいな車なので軽自動車である維持面の負担が少ないにしても実用面で欲しくても買えない車と言えます。 実際にビートを走らせた場合、ビートは法定速度程度でもエンジンをぶん回せるので走らせる事の楽しみを感じられるのですがNSXのスピードレンジは全然違うので同じ事をしようとなるとサーキットに行かないと公道では危険が高くなります。 実際に私が良く走るワインディングでビートとNSXを走らせるとマージンのある速度でも楽しいと感じる事が出来るのはビートであり、NSXで同じ速度ならばただ走っているだけとなります。 また、公道なので一般車両の速度レンジで他の車に迷惑かけないレベルでも楽しさを感じれるのはビートの場合のみです。 結局、車をヒューマンデバイスとして考えれば人間に近い距離に車があるのはビートであってNSXはスキルや走行環境面でオーナーや走る場所を車が選んでいると言えます。 今の話は簡単に言えば運転が楽しいと感じるビートと運転に緊張と能力(スキル)を伴うNSXと言う差が私には大きく感じました。 NSX運転時の緊張を若い頃は心地よかったのですが、この頃は疲労に繋がります(笑) ビートはノーマルの延長で乗って維持管理を重視してメンテナンスをする事で、ビートの車弄りを楽しんでいますので面白いといえます。 車の弄り方の方向性、車趣味の方向性をビート、NSXの二台から色々と経験できました。 そして私に合っている車の趣味性について明確な方向性が見えてきました。 恐らく車を乗り継いできた中で自分でメンテナンスをするようになった事で大きく車への接し方が変化して自分なりに車の楽しみ方を覚えたからです。 それはサーキットで速く走る、ドレスアップする、改造を自分で作業するなど多くの形が合ってそれぞれに自分の趣味としてどう判断するかなのですが個人のこだわりに基いてどうしていくのかと言う方向がやっと見えて来たと考えています。 私の場合でメンテナンスをする事が楽しいと思うようになるとは・・・・・・・・。車を趣味として始めた頃は考えませんでしたね |
|
|
夜桜見に行った際のビートです。
ビート自体が弄りやすい車である事がメンテナンスとして自分で弄る事にとても勉強になりました。 NSXで同じ事を自分したいかと言われれば敬遠しますね。 |