STE

NSX

メンテナンス


◆エアコン関係◆

エアコン動作せず

 

表示パネル点灯せず A/Cコントロール・ユニット交換

 

公開日03/07/25 最終更新日12/10/11

状況 故障状況 不具合原因 電解コンデンサ交換 まとめ

< 内容 >

状況

 

 

   
前回、エアコン故障を直してからは、全然、問題なく動作していたのですが、NSXメンテナンスに出している最中にMATRIXより「エアコンの表示パネルが点灯しません」と言う連絡が、これは完全に予想外の故障でした・・・・。

A/Cコントロール・ユニットが動作していれば、ACCをONにする事でエアコンスイッチをONにしなくても外気LED(緑色)か内気LED(黄色)がついている筈なのでこれが点灯していない時はコントローラーが壊れていると言う事になります。(今回は何も点灯せず)

故障状況

       
取り合えずどこが不具合か調べてもらう事になり、ディラーを経由して調査してもらった結果、どうやらA/Cコントロール・ユニットが怪しいと言う事で交換確認する事になりました。

液晶表示パネルはそのまま流用してコントロール部だけを新品と交換した所、動作OKと言う事で新たな出費になりました・・・・。

交換した部品は79610-SL0-A02です。
36800円でした・・・・。右の写真がそうです。

不具合原因

       
何となく、今回コントローラーが壊れた時から嫌ーーな予感がしていたのでコントロール部をばらして見たら、やっぱり電解コンデンサの液漏れで基板が腐食していました。
完全にこれが原因でエアコンの動作不良が起きたと判断します。

こうなるとすべての電子部品の基板に搭載されている電解コンデンサの交換が必要です・・・・。

右の写真の写っている指の右側の電解コンデンサの付いている基板が滲んだように黒く変色しているのが分かると思います。

完全に電解液の漏れによる現象です。

電解コンデンサ交換

   
今回、壊れたA/Cコントロール・ユニットは新品の電解コンデンサ交換を行って動作確認をしました。

電解コンデンサ実装個所は全部で13箇所です。

実装個所 静電容量 定格電圧
C19    22μF   16V
C44    22μF   35V
C33    100μF  35V
C17    0.47μF  50V
C10    330μF  10V
C14    47μF   35V
C16    3.3μF   50V
C6     330μF  35V
C11    100μF  10V
C15    47μF   35V
C32    47μF   50V
C24    47μF   35V
C22    47μF   35V
取り合えず、交換作業をして見たのですが、腐食がかなり進んでいる為、表面のレジストが剥れ、基板のパターンが腐食して断線に至っている部分が在りました。
幅の細いパターンは特に腐食して切れる事が在りますので、パターンの動通確認はした方がいいです。

その個所はテスターでパターンの導通確認をしながらJ線でパターンを作り直して修理しました。
個所はC22-C23、C25-C24-R42間でパターンが剥れてしまいました。

J線を這わせて半田付けをして修理完了(この手の作業は私は本職です)。

這わしたJ線個所は下写真になります。

電解コンデンサ交換後のコントローラーの動作確認はせずにしばらく眠っていましたが後日動作確認をして無事修理されている事が判明(嬉)

   

まとめ

       
今回のエアコン故障&出費は予想外でした。
故障原因については推測ですが、恐らく整備で2週間程バッテリーを外している間に電解コンデンサの液漏れによる基板腐食が進行したと考えます。
(通電されていない事により返って不具合(電解液腐食)が進んだのでしょう)

今回たまたまNSXメンテナンス期間中にエアコンコントローラーの故障が発生しただけで状況的にいつ壊れてもおかしくなかったと言う事です。

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