☆5月の日記☆ ☆HOME☆

4月30日(水曜日) +++ 今日からふたりだ。 +++

今日からとーさんは会社だ。

午前中はMさんという、駐在の日本人の相談係り(通訳)の人の計らいで

近所に住む、日本人の方の家でのお茶会に呼ばれた。

家がすぐ近くのOさんが車で迎えに来てくれて連れて行ってくれた。

うちを含めて4件集まった。

「お茶だけ」ということだったので

お昼前には帰れるのかと思っていたが

お昼ご飯までご馳走になって3時頃家に帰った。

楽しい時間だったが、知らない地名や店名が多くて

日本語なのに質問されてる意味がわからず、早く帰りたかった。

時差ボケで頭が働かないのか「考える」ことができなかった。

こさくは久しぶりに「子供」と遊べたので楽しそうだった。

他の子が帰っちゃった時は

「ぼくも帰る」と泣き出すほどだ。

疲れた。少し寝よう。

夕方、とーさんからの電話で起きた。

この日はとーさんに不満ばかりを話した。

歯磨きもせず、シャワーも浴びずに眠ることにした。

こさくも疲れたのか先に1人でベットに入っていた。

すごく疲れた。

4月29日(火曜日) +++ そうじ魔 +++

ぐっすり眠れたので、今朝は早く目が覚めた。

こさくはすでに起きていて朝食のワッフルを食べていた。

さなちんも食べるが、とても美味しいのに食は進まなかった。

また足りない物の買いだしにでかけた。

お昼はマックで食べることにした。

メニューもシステムも日本とは違った。

ドリンクやソースなどはみんなセルフだし、

ハンバーガーは驚くほどつぶれててケチャップがベッチョリだ。

日本だったらクレームがつくところだろう。

チキンナゲットは日本のより美味しかった。

食べ終わるとまた買い物なのだが、

なんかお店の中の匂いがキツくて

鼻のきくこさくとさなちんには辛いところだ。

シャンプーや洗剤などを買って家に帰った。

なんと言ってもこの家、汚い。

洗剤と雑巾片手に掃除しまくる。そうじ魔に変身だ。

数ヶ月の間、男の人しか住んでいなかったのだから

掃除が行き届いてなくても当然だ。

クモもいるし、クモの巣もいっぱいあるし、

窓枠には虫の死骸がいっぱいだし、

ジュータンの隅はホコリだらけだし。

とにかく、あっちこっちが汚く、

どこかに触ると2〜3回手を洗わないと気がすまず

まだまだ手が汚い気がした。

中でもシャワールームが嫌だった。

ここのお水に含まれてる石灰か何かのせいですごく汚い。

1m四方もない狭い部屋で洗うのは難しい。

なんせ、薄ぐらい。怖い、気持ち悪い。

困った。

とにかく床に足をつけたくない。

おそらく、さなちんが思ってるほど汚くはないんだろうが

過敏に潔癖にになてしまったさなちんには嫌なものだった。

しかたなく、今夜はこのシャワールームを使ったが・・・

精神的なものなのか、家の中のものすべてが汚く思えた。

しかし、ベットとは相性がいいのか、良く眠れた。

4月28日(月曜日) +++ オタワで誕生日 +++

オタワの朝は早い。

お誕生日おめでとう!こさく♪

大きな不安が解消したので夕べはよく眠れた。

ホテルのフリーの朝食を軽く食べてホテルを出た。

ここから家まで100km以上の速度で約5時間。

日本でいうと、埼玉から山形あたりまで行けそうな距離だ。

この長旅もラストスパート。景色がべらぼうに広い。

目に見える視界全部に空が見える。

ぐるりと回れば360度空だ。

さえぎる山やビルなどはない。

2時間近く走ったところで休憩をとることにした。

ハンバーガー屋さんでトイレを済ませて再び出発。

広い広い景色がひたすら続く。

少し込み入った住宅街に入りようやくこれからの我が家についた。

思ってたより広くもなく、そしてボロでびっくりした。

まだ、どこに何があるのか分からず、あっちこっち見て回った。

とにかく扉が多い。

部屋かと思えば小さいクローゼットだったりする。

洗濯機の使い方、乾燥機の使い方、シャワールームの使い方を

1通り教えてもらった。

その後、買い物に出かけた。

足りない物、必要な物はたくさんある。

買い物を済ませ、家ではスーツケースの中身を出して整理した。

何回、家の階段を行ったり着たりしただろうか?

夕方、急に眠くなったのでソファーで眠った。

夕食だと、とーさんに起されるが

大好きなカレーもあまり食べず、またソファーに横になった。

気づくと向こうの部屋からイビキが聞こえる。

そしてよく耳を済ませると近くでもう一つ寝息が聞こえる。

薄ぐらい中、ソファーの下でこさくが眠っていた。

とーさんをいったん起し、こさくをベットに運んで

それぞれみんなベットに入った。

これが時差ボケというものらしい。

4月27日(日曜日) +++ いよいよ出発!! +++

今朝はこさくもさなちんも食欲がない。緊張か?

チェックアウト前にばば様が部屋に来てくれた。

10時にチェックアウトをして駅の所にあるマックへ行った。

12時頃電車に乗るつもりだったが、こさくの間が持たず

とりあえず電車に乗ることにした。

ここでばば様とお別れだ。

スケジュールは

日暮里発成田空港行き スカイライナー29号 14:45

成田発バンクーバー行き JAL18便 18:20 同日時10:55バンクーバ着

バンクーバー発オタワ行き エアカナダ138便 15:10 22:35オタワ着

まずは日暮里に向かう西武新宿線に乗った。

電車に乗ったらなんか急に気持ちが落ち付いた。

「動き出した」と言った感じだ。

高田馬場で下車してJR山手線に乗り換え日暮里で下車。

心配していた乗り換えだったか

時間に余裕があるのでトイレにも行けた。

前に1度来たのを以外にもこさくが覚えててくれて助かった。

スカイライナーの時間までかなりある。

スカイライナーの待合室でくつろぐことにした。

こさくは早速ゲームだ。

さなちんは何するでもなく何買うでもなく何度もトイレに行った。

スカイライナーの案内図とチケットを何度も見比べて

降りる階段、乗る車両、座る席を確認した。

そろそろ時間だと言う頃に乗り物酔いの薬を飲んでホームへ降りた。

車両が入ってくると、成田まで見送りにきてくれたお義姉さんが

同じ車両に乗っていてくれた。

スカイライナーの中ではさなちんもこさくも爆睡だ。

お義姉さんに起してもらい成田第2ターミナルで降りた。

成田空港ではまず、日本円をカナダドルに両替した。

スーツケースを受け取り、出国手続き、税関手続き、搭乗手続きなどをした

(どこでなんの手続きをしたのかは覚えていない)

スーツケースを預け、お義姉さんと時間つぶしにお茶をした。

久しぶりに逢ったのでたくさんおしゃべりしたかったが

やはり、こさくの間がもたずラウンジへ向かうことにした。

ここで心強いお義姉さんともお別れだ。

すごく静かなラウンジで、こさくはクッキーをたべたり

ゲームをしたり落ち付かない様子ながらも時間をつぶした。

さなちんは何度もトイレに行った。

サポート係りの人が迎えにきてくれて、いよいよ搭乗だ。

ラウンジからはずいぶん歩いた。

搭乗口に着き、機内に案内され、席に着いた。

JALのビジネス席はすごいと聞いていたが、

「こんなもんなのか?」と思った。

席は一番後ろでトイレも近い場所だ。

時間より30分遅れてフライトした。

窓から見える夕暮れの景色はすごくキレイだった。

いよいよ飛んだんだ。飛んじまったんだ!

飛行機が安定するとこさくはすぐに眠ってしまった。

時期に夕食が運ばれてきた。さなちんは和食を頼んだ。

こさくが寝てしまったので一人寂しく夕食をとった。

苦手な魚介類ばかりで、漬物とご飯とお味噌汁しか食べられなかった。

食事を片付けてもらうと、さなちんも眠った。

飛行機の乗り心地はなんてことなく、

高速道路を走ってる車のようだった。

少し目を覚まして外を見ると真っ暗だった。

こさくが眠ってるのを見てさなちんもまた眠った。

夜中の1時を過ぎるともうカナダに近いのか外がほの明るくなっていた。

機内が少し冷えてきた。

軽く朝食をとった。

日本時間で夜中の3時頃、バンクーバーに到着した。

眠そうなこさくを起してサポートのスタッフに着いて飛行機を降りた。

さなちんたちの名前の札を持った人に引き渡された。

さなちんたちはゴルフキャリーに乗せられいろいろな手続きをした。

スーツケースを受け取り、またなにか手続きをした。

日本人スタッフにいろいろ質問された。

例えば「何しに来た?」とか「お金はいくら持ってるか?」とか。

ちょっと怖かった。

スタッフに次のすべきことを教わりそこで別れた。

次はビザの取得らしい。

列に並び順番を待つ。

ドキドキ・・・・もう少しで順番というところで

こさくが落ち付かなくなった。

機内で1度もトイレに行かなかったこさく。

限界らしい。

1度列から外れトイレにいくことにした。

どこだ?トイレ。

何かの受けつけの女の人に日本語で「トイレはどこですか?」と聞いた。

「そこの出口を出てまっすく」(だと思う)英語で言われた。

言われた通りに行き、トイレの札を見付けた。

こさくのスーツケースを預かり、こさくはトイレに走った。

こさくを待ってる間、スーツケースを2つ持ったさなちんに

いろんなスタッフがかわるがわる声をかけてきた。

当然英語だ。怖い。

トイレから戻ったこさくを連れてまたビザ取得のため並んだ。

順番が近づくにつれまたドキドキした。

順番が来て「ジャパニーズスタッフぷりーず」と

しどろもどろに言った。

外人スタッフはすごく迷惑そうな怪訝な顔をして

いくつか質問をしてきた。怖い。

通訳のスタッフが来て手続きが進んだ。

どういう訳かココでもらわなければならない「ペーパー」を

こさくもさなちんももらえなかった。

よくわからんが取合えずココでの手続きは済んだ。

さて、次はなんだっけ?

どこへ行ったらいいのかわからない。

英語での質問や「ペーパー」が貰えなかったことで緊張して

さっき、日本人スタッフに教えてもらったことは

すべて忘れてしまった。

「困ったら24番のカウンターに」と言われていたのでそこに向かった。

24番の審査のカウンターは他にも日本人スタッフがいるところだ。

そこに向かおうと歩いてると日本人スタッフが寄ってきた。

「オタワに行く方ですよね?」と日本語で言われホッとした。

そのまま出口まで連れて行ってくれて搭乗手続きを済ませてくれた。

外人スタッフにスーツケースを預け

広いロビーのようなところまで案内してくれた。

「ここをまっすぐ行ったC39のところへ行ってください」

え?!

スタッフは行ってしまった。

取合えず真っ直ぐすすんだ。が途中道が分かれた。

げげげげーーーーー!どっちだ?!行き先を見失った。

まわりは外人ばかり(イヤ、さなちんが外人なんだってば)

日本語が分かりそうな人などいるわけがない。

ちょうどCAらしい方が3人歩いてきたので

「すみません」と声をかけ(当然日本語)チケットを見せて

「どっち?」のリアクションをした。

運良く日本語が分かる人がいて行き先を教えてくれた。

教えられた通りにいくとカウンターがあり、2列に人が並んでいた。

長い方の列に並び係りの人にチケットを見せた。

「AIFチケット」と小さいカウンターを指差した。

カウンターで何すんだろう?何が必要なんだろう???

恐々とデカイ黒人にチケットを渡した。

みんなお財布をだしてる・・・お金が必要なのか???

すごくドキドキしたが黒人に小さいチケットを渡され

奥の短い方の列に並ぶように示してくれた。

さなちんが列に並ぶまでその黒人は振り返って「OK」をくれた。

そこで女の人にチケットを渡しパスポートを見せた。

荷物の検査とボティーチェックを受けた。

次はどこで何をすればいいのかまったく分からず

人の行くほうに進んだ。

天井に行き先がかいてある。

そうだ!さなちんはC39に向かうんだ!

C39の文字をたどりながらこさくと手を繋いで歩いた。

やっとC39搭乗口についた。

時間はまだ2時間以上ある。

トイレに行き空いてる椅子に座った。

お店はいっぱいあるし、お金もドルで約10万円持ってる。

でもドルの使い方が分からない。

「おなかへったーーーー」とこさくが言うので

JALで食べるはずだったキッズミールのパンを食べさせた。

JALのCAの方が、まったく食事をとらなかったこさくのために

パンを一つ持たせてくれたのだ。助かった。

刻々と時間がたち、搭乗5分前の10分前くらいになると

さなちんは自然にビンボーゆすりをしてしまうほど緊張した。

C39 エアカナダ138便 15:10発 オタワ行き。

間違いない。ちゃんと乗れるはず。

乗って数時間後にはとーさんにあえる。

搭乗カウンターが開きさなちんも列に並んだ。

2列だったのでどっちに行けばいいのかわからず

後ろに並んでいた金髪のおばさんにチケットを見せて

「どっちにならぶの?」と言うリアクションをした。

おばさんは「どっちでもいいのよ」って感じのリアクションをしてくれた。

さなちんが「じゃーこっちに並ぶ」と言う仕草をしたら

優しく微笑みかえしてくれた。

手続きはチケットのチェックのみだが

さなちんはパスポートを見せさせられた。

「OK」が出て先に進んだ。

飛行機の入り口らしい所で席の案内をしてる人にチケットを見せた。

実は。

急なフライトだったためチケットはとれたものの、

このエアカナダの席がこさくとさなちんはバラバラになってしまっていた。

案内の女の人が他のスタッフに何か言ってる。

こさくとさなちんはお揃いのシャツを着ていたので

ペアなのは一目瞭然。

うまく席の移動をしてもらい一緒に座らせてもらえた。

今度は一番前だ。

国内便なのでビジネスでもかなり狭かった。

JALはたいしたことないと思ったがエアカナダを見て

考えが変わった。

時間通りにフライトし、こさくはすぐに眠った。さなちんも眠った。

バンクーバーで腕時計を合わせてしまったので

日本時間がわからない。

おそらく朝方だろう・・・

日本時間の夜中の3時に起され、移動し、2時間以上緊張して

やっと飛行機に乗れたわけだから眠くても当たり前だ。

眠っていると「eats?eats?」と言われてるのが

「teeth?teeht?」に聞こえ『歯なんか磨かないよ』と思い

首を横に振った。

食事の事を言ってるんだとすぐにわかったが

眠くてしかたがなかった。

次に目が覚めて腕時計を見ると6時過ぎ。オタワに着くのは10時35分。

まだまだだ。狭いシートで身体がしびれてきた。

トイレはどこだろう?

席を立って少し歩くと、パイロットみたいな人が電話をかけていた。

電話が終わったようなので

「すみません すみません」と日本語でいいながら背中を叩いた。

振り返ってくれたので「トイレはどこですか?」と日本語で聞くと

エンジンの音で聞こえないのか耳に手を当てて

何度か言ったあと「ここだよ」と指を指して

トイレのドアを開けてくれた。

「さんきゅー」と言ってトイレに入った。JALより広いトイレだった。

席に戻り再びうとうととし始めると前方の機体が下がった。

へ?着陸?まさかね・・・時間がちがうし・・・

次第に窓からキレイな夜景が見えてきた。

オタワに行く前にどこか経由して行くのかな?

CAたちがバタバタと片付けをしている。

窓から見える景色のなかに『OTAWA』の文字が見えた。

時計は8時前。

どうしよう。とーさんの携帯は知ってるけど

公衆電話のかけ方がわからないし・・・

そうしてるうちに着陸し、乗客がぞろぞろと席を立つ。

慌ててこさくを起し、荷物を持って飛行機をおりた。

ここでは何も審査などがないので皆について出口に出ればいい。

途中でトイレに寄った。

扉の開け方がわからず困った。

女の人が入って行ったので着いて一緒に入った。

トイレを済ませ出ると通路には誰もいなかった。

出口まで案内してくれるはずの乗客がいない。

「EXIT」に向かって進むことにした。

スーツケースがベルトコンベアに乗って回っていた。

「おーい!きたか〜〜〜心配したぞー」と、とーさんの声。

もっと感動的な再会かと思っていたがあっけなかった。

人がいなくなってもこさくとさなちんがでてこないので心配していた。

スーツケースを受け取りこさくは「のどかわいたー」「重いーーー」と

早速わがままを連発した。

こさくはコーラを買ってもらい、重たいリュックもスーツケースも

とーさんに持ってもらい、車ですぐのホテルに向かった。

ここ、オタワではすでに夜の11時を過ぎていた。

実は、バンクーバーとオタワでは3時間も時差があったことを

この時、とーさんが説明してくれた。

おせーよー!!

ホテルは何もかも日本と違った。

とーさんの顔を見たら下痢も治った。

差し入れのドーナツをパクリと食べたら

歯が抜けそうなくらい甘かった。

さなちんはとーさんのお手製のおむすびをおいしく食べた。

BEERを少し飲んでベットに入った。

ベットの高さがえらい高いのでこさくは飛び乗っていた。

長い長い4月27日がやっと終わった。

4月26日(土曜日) +++ 出発決まるか!? +++

ホテルのすぐ近くにコンビニがあるので

夕べのうちにおむすびとうどんを買っておいた。

パジャマのままアニメを見ながらのんびり食べた。

お昼前頃にばば様と姉と甥っ子が遊びに来てくれた。

昨日行ったラーメン屋でみんなでお昼を食べた後

ボウリングに連れてってもらった。

さなちんは1人ホテルで連絡待ちだ。

夕べ、とーさんから「27日にフライトできるかもしれない」と

連絡をもらっていた。

総務や本社から連絡があり

27日のフライトが可能になりそうだという事になった。

さなちんは少しベットで横になった。

しばらくするとこさくたちが戻ってきた。

こさくはうれしそうに興奮していた。

夕食の約束をしてばば様たちはいったん帰って行った。

その後、総務から何度か電話があり

成田→バンクーバー→オタワ と言う道のりで

明日出発できることに決まった。

夕方には担当の方がチケットを持ってきてくれた。

空港や手続きの細かい説明を受けた。

いよいよ明日出発だ。

だが、やはり実感がない。

夕食を一緒にするためにばば様たちがまたホテルにきてくれた。

近くの飲み屋で夕食をとった。

こさくは疲れたのか少し食べてお店で眠ってしまった。

姉の旦那さんにおぶってもらいホテルのベットにこさくを運んでもらった。

ほんとうに明日、出発できるのか・・・?

4月25日(金曜日) +++ ホテルへ出発! +++

昨日、延期が決まる前に、隣のおばちゃんが「朝ご飯に」と

ドーナツを届けてくれた。

こさくが起きるのを待ってドーナツを食べたが

精神的にギリギリなのかこさくもさなちんも食欲がない。

なんと、こさくは声がでなくなってしまった。

現実逃避なのかゲームボーイに執着している。

さなちんは出切る限りのゴミを何度も捨てに行った。

今日がゴミの日だったのはラッキーだ。

ホテルのチェックインは2時。

まだまだ時間はあるが間が持たない。

雨が降りそうだったのでこさくもさなちんも大きなリュックをしょって

持てるだけの食べ物を無造作に紙袋に入れた。

背中も紙袋もべらぼうに重い。

こさくはこんなに重いリュックを背負うのは初めてだ。

「重い・・・」といいながらもしっかりと遠くを見て歩くこさく。

バスと電車に乗りホテルに着いた。

チェックインにはまだ早いが荷物だけでも預けたかった。

ホテルでは「何の用?」と言った怪訝な態度だった。

だが、名前を言うとフロントの奥にいた人が出てきて

「話しは伺っております」と特別にチェックインをさせてくれた。

宅急便に預けたスーツケースもホテルに届いていた。

ホテルの部屋に荷物を置くとちょっとホッとした。

ホテルの窓からラーメン屋が見えたので遅いお昼を食べに行った。

近くのコンビニで連絡用にプリペイド式の携帯電話を買った。

会社がもってくれるのは宿泊代だけ。

食費だって電話代だってバカにならない。

こさくはキレイなホテルに大喜び。

「泊まるよ」と言ったらベットの上をピョンピョン飛んで喜んだ。

そうしてる間にも、カナダにいるとーさんは会社と連絡をとり

なんとか4月中にフライトできるように交渉してくれた。

このホテルの周辺は昔からよく来ていたので

夕食は美味しいお弁当屋さんのカレーを食べた。

さなちんはずっと続いてた下痢が悪化して赤黒い便が続いた。

風邪が治り切らないこさくは薬を飲みながらも楽しそうに

持っていった紙風船で遊んだ。

4月24日(木曜日) +++ 明日出発? +++

今日は家の中の物を引越し屋さんがとりにくる。

9時半の約束だ。

できるだけ物をまとめていたのだが

予定より早く引越屋さんが来たので大慌て!

こさくは姉に預けた。

簡単に荷物の説明をして後はおどろく速さで荷物がまとまっていく。

それでも、作業はお昼過ぎまでかった。

すごいホコリとガランとした部屋を何度も見渡した。

姉にお昼ご飯を届けてもらい、

午後にとりにくるスーツケースの中の整理をした。

ホコリのせいか緊張のせいかわからないが食欲がまったくなく

ちびちびとサントイッチを2時間かけて食べた。

掃除をしていたら実父から電話があり、掃除の手伝いにきてくれた。

4時半頃、こさくとさなちんのスーツケースを宅急便が取りにきた。

姉と甥っ子も家へ呼んでしばらくみんなでわいわいと話をした。

その時電話が鳴った。とーさんの会社の総務からだ。

なんと『出発は延期』ということだ。

ニュースでも騒がせているSARSの影響でトロント空港が閉鎖されたからだ。

だが、家の中はすっからかん。

時期にガスも電話もとまる。

こさくだって昨日学校を終わらせたばかりだ。

どーすりゃいいのよ?!

宿泊費は会社もちで、さなちんとこさくは明日から

ホテルで待機することになった。

次のフライト予定は5月6日か7日。

その間、こさくは学校にも行けずホテル暮らしだ。

まったく。

なんてこったい!!





5月の日記