第三回 “鯨友会、仕事そっちのけ”の段

S:内野手、田代・ローズ好き
M:内野手、山下大・鈴木尚好き
T:捕手、遠藤・ブラッグス好き

川崎市宿河原、ファミリーレストラン「D」にて


T 「ローズは戦力外ってわけじゃないから別格として、権藤監督はじめ駒田、阿波野、島田直也、荒井幸雄、川端…普段、文句ばかり言ってたけど、98年のV戦士?たちがいなくなるのはやはり寂しいですね。しかし島田(トレード要員)だけは解せない。五十嵐だの小桧山だのが残ってるっつーのに」
M 「好きだったのになあ、島田…顔が
S 「しかし今日のライトスタンドはすごい人だったね。駒田を見れなかった人は結構いたんじゃない」
T 「あんまりだなあ、権藤も。駒田をフル出場させたれよ」
S 「一打席目にタイムリーだったから、そこできれいに終わらせてあげたんじゃないの。セカンドゴロで終わりじゃ“ああ、やっぱり”ってことになっちゃうからね」
M 「でも、セカンドゴロ見たかったな。できればノーアウトかワンアウトのランナー一塁、初球打ち…
「そうですよねぇ。それが見られれば私はホントに泣けたと思います」
M 「また、あの代え方もねぇ」
「その通り!イニング前の守備練習までやらせといて“駒田に代わりまして佐伯”なんて。あのときトイレ行こうとしてたんですけど、アナウンス聞いて階段から転げそうになりましたよ。あれでまた奴は帰っちゃうんじゃないかと心配しました。」
M 「また罰金払って退団じゃ悲惨だもんね。ところで、引退するの?彼は」

「“年棒500万でもいいから野球をやりたい”と言ってますからね。どっかでやるでしょう。500万でいいならRUSHにも獲得のチャンスはありますよ、営業部長付かなんかで。Sさん、社長に進言してくださいよ」
S 「なんか仕事で大ポカやりそうだな。それにファーストはウチにはたくさんいるからねぇ」
M 「休めるじゃん!」
T 「そうですよ!いつも“代えてくれ”って泣きが入るじゃないですか」
M 「私が行ったときもバテバテだったもんね」
T 「おかげでNEWSネタには困りませんから、助かりますけど。ほんとにベンチが好きですからねぇ」
S
「K林君なんて“このグランドのベンチはいいですね、良かったですね”とか言うんだよ。しかし今日の駒田を見て俺は決めたよ。来シーズンからはちゃんとやる。お笑い担当返上だ!」
M 「今日の駒田を見てその決意って…戦力外通告を恐れてる?」
「戦力内外問わず、人数として数えられればいいです。でも、ちゃんとやるなら来シーズンじゃなくて次の試合からやってください。しかし、どんなチームにも“にぎやかし”は必要ですからね。今の立場であってもSさんはRUSHでの存在意義があると思いますよ」
S 「評価されてるのかされてないのかわからないな、そんなんじゃ。納得いかん!一応ホームラン王争いに加わってるというのに」
M 「ちゃんとやるって、どうやるの?」
S ビシッ、とやるんだよ」
「何それ?長嶋ですか」
S ビシッと捕って、バァーッと投げて、ダァーンと打つんだよ」
ポロッと落とさず、ヘロッと投げず、スカッと空振らない、ということですね」
S 「そういうことだ!」
M 「うわぁ、楽しみぃ!