第七回 “ハロプロ大好きの段

S選手、齢38にして、行ってしまったハロプロLIVE・・・
歓喜と悲哀が複雑に入り混じった心持ちで、一気に書き上げられた渾身のLIVE REVIEW
今ここに明らかにいたしましょう!!
ではS選手、張り切ってどーぞっ!!


ハロプロ観戦記

2月16日は快晴。仕事疲れで重い体を引きずるようにやって来たのは新横浜である。現地へは車で行ったのだが新横浜プリンスホテルの駐車場に愛車を預けるといざ颯爽と会場である横浜アリーナへ!

人、人、人…、なんじゃこの人だかりは!普段からコンサートなどに行ったのことのない小生は驚愕していると妻は平然としていた。妻はライブ大好きでこの異常な様子には慣れているのだ。ただそんな妻も戸惑っているようである。それはこの会場に来ている人たちがあまりにバラエティーに富んでいるからである。コワモテのお兄さんが特攻服を着て睨みを利かせていると思うと、今どき珍しい黒髪で膝下15cmのスカートにソックタッチできちんと履かれたソックスという絵に描いたような純真可憐な女子高生。金髪豹柄づくしヤンママがいればブランドもので完全装備されたシロガネーゼ風奥様。ブロマイドを全身に貼り付けた普通のおじさん、べたついた髪の毛、にきび面、黒ブチメガネにデイバッグ姿のオタッキーなデブ、さらにはニューハーフやらオカマまでいる。ここまで様々人種が一堂に集まるのは国連の会議でも珍しいのではないだろうか。

そして、この人たちを高い金を払わせてまで集めてしまったアーティストは今や国民的アイドルと言われる、そう「モーニング娘。」をはじめとするハロープロジェクトの面々なのである。

小生はこの入手困難と言われるチケットを会社の同僚から譲ってもらい、普段一緒に行くことのない妻の趣味を体感してみようと思ったのだ。

会場である横浜アリーナを取り囲んだ異様な群衆にひるんだ会場整理のバイトは入り口にファンが殺到すること恐れ、無謀にも入場制限に踏み切った。流れを止められた群衆は当然のごとく怒号をあげ、相手構わず喧嘩をはじめる。小さな子供は泣き出し、開演時間がせまる会場の周りは地獄絵巻と化していた。しかし、あまりの状況に主催者側も暴動が起こることは避けられないと判断したのか、入場制限は解除された。会場になだれ込むファンに巻き込まれながら小生と妻は何とか、この究極の異次元空間に突入できたのである。

会場に入ると先程外で怒号をとばしていた人たちが至福の表情でその瞬間を待っていた。小生たちの席はアリーナ席の中央やや後ろの辺だった。周りはすべてハチマキ、ペンライト、ウチワ(印刷されているのはもちろん「モー娘メンバー」か「あやや」)の三種の神器を携えたコアなファンばかりである。小生は引き気味で後悔の念すらあったが、チケットを譲ってもらった同僚がヘビーなファンであることから、この席は当然予想されていたのだ。自らを鼓舞し平静を装いながら開演を待った。(妻は慣れたもので既にノリノリである。)

会場の外で長い時間待たされたこともあり、すぐにアリーナ内は暗くなりステージは始まった。MCはこんな所にいたのか元T&Cボンバー(太陽とシスコムーン)の稲葉である。誰が見ても強引なハイテンションで進行する稲葉になぜか会場はノリノリ。ハロプロの新メンバー紹介の後、モー娘をはじめとするハロプロの全メンバーがステージに登場。大歓声である。意外だったのはファンからの声援が一番多かったのは松浦亜弥(あやや)だったことで、次に加護亜衣(アイボン)だったことである。知名度からも安部なつみ(ナッチ)や後藤真希(ごっつあん)かと小生は思っていたのだが、やはりライブはコアなファンが多いのだろうか。

そして、会場大盛り上がりのまま進行していくライブの中で小生はまたひとつ不思議な発見をした。小生のまわりはアリーナ席ということもあり飛んだり跳ねたり掛け声かけて楽しんでいる人達ばかりなのに小生の前列で観ていた20代前半の男性二人は動かないのである。40代を目前にひかえた小生でも手拍子くらいはしているのに・・・。「動かざること山の如し」武田信玄の旗印を頭に思い浮かべステージの上よりも前列が気になってしまった。胸の前で腕を組みリズムを刻むこともなくミニモニを睨みつけるその姿に恐怖のあまり変な汗をかいてしまった。この青年たちの将来に人の道に外れることがないことを祈りつつステージに目を向けると大トリでモーニング娘。登場である。おなじみのヒット曲を3,4曲披露して最後にナッチが「横浜サイコー!」とリップサービス。大歓声の会場だったが横浜市民は果たして何割いるのだろうか?我がRUSHの勝率よりも低そうだった(本当の横浜市民の小生としてはこんなにたくさんの奇人変人が横浜市民とは思いたくないのである)。

しかし、今回のライブを観て感じたことはモーニング娘。をはじめとするハロプロ所属のタレントさんたちの運動量には頭が下がる思いだった。我がRUSHの選手たちであればワンコーラス、いやサビの部分を踊っただけで3日間以上の筋肉痛は覚悟しなければならないのではないだろうか?来年の合宿では是非、グランドにモーニング娘。の曲をかけて練習すべき事を監督に進言しようと思う。ただし、小生はベンチでペンライトを振るだけかもしれないが・・・。

監督の《チャチャ入れ》です!


仕事疲れじゃなくて単に重いだけではないかと…




キャンディーズファイナルカーニバルにもいたなぁ、特攻服着た人たち…もちろん“蘭”“好子”“美樹”の刺繍入り


国連の会議にそんな人たち来たら危ないワイ!








最近の試合終了後の横浜スタジアムみたいなもんですな







同僚のヘヴィなファン、壁紙は矢口です




誰だよ!稲葉!


松浦亜弥は台湾で行われたダイエー−オリックス戦の始球式において打席に立ち、“見逃し”という前代未聞の暴挙



小生「働かざること山の如し」



ウチの娘を“なっち”って呼んでるけど、端から安部なつみ好きと思われたらちょっとやだなあ



その昔、挫折しましたよ。マイケルジャクソンのスリラーを踊ろうとして・・・

どこがLIVE REVIEWなんだ、しかし。

何?背景が見づらいって?
そんなにはっきり出すとまずいんだってば!BIGLOBEなんだから!