サトシの日記 2000年9月

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9月29日
 今日はオリンピックサッカーの3位決定戦の中継があると新聞で見たので、密かに楽しみにしていたんだけど、だまされました・・・。実際に中継したのは試合終了前の10分間だけでした・・。いくらなんでもこりゃ酷いよな、ぶつぶつ。結果は順当にチリが2ー0でアメリカを敗り銅メダルを獲得しました。サモラーノは通算6得点で得点王が濃厚です。やっぱりたいした選手だよな。
 それにしても日本の選手はみんなすごく頑張っていますね。サトシ予想は金3個とか書いたけれど、失礼な事言っちゃいましたね(汗) それにしても銀メダルがやたらと多い様な気もするんだけど、やっぱりいまいち勝負弱いって事なんだろうか?
 もうすぐ終わりだけれど、オリンピックってやっぱり面白いですよね。ルーマニアの体操の女の子はかわいそうだったけれど・・・。なにしろサトシは夢見る少女の味方なものだから(笑)



9月27日
 友達に半ば強制的に押し付けられる形で借りて「多重人格探偵・サイコ」を読みました。
 まあ、だいたい分かってたんだけど、面白い事は面白いです。先が読みたくなるんだけれども、正直このマンガあまり好きではありませんね。人がばかすか死にまくるとか、殺し方が悪趣味だとかいうのもあまり好きではないんだけど、僕は基本的に多重人格とかいうのが気に入らないのですね。ミステリーとかでもしばしばお目にかかるんだけど、どうも「実はあなたのなかの誰かが殺したんです」とかいうのは、いささか卑怯ぢゃねーの?って感じがするので。
 ま、実際に自分の中に何人かの人格があったら大変だろうとは思いますが。僕なんかはサトシ一人でももてあましてるってのにね(笑)

 ジョージ・オーウェル著、新庄哲夫訳「1984年」読了。ちょっと珍しいですが、SFです。しかもおそらく古典SFと呼ばれるような作品ですね。感想はというと・・・・・疲れました(爆) やっぱり合ってないのかにゃ〜?



9月25日
 今日は今シーズンはじめて肉まんを食べました。サトシは実は肉まんよりはあんまんの方が好きだったんだけれど、なぜかあんまんはありませんでした。もうコンビニに肉まんが並ぶ様な季節になったんだなあ・・・・とか考えて、我ながらちょっとがっかりしました。
 サトシはいつからコンビニの肉まんに季節感を感じる様になってしまったのでしょうか?(汗) 風に宿る涼の香りでもなく、何処からか聞こえる虫の声からでもなく、よりによってコンビニの肉まん・・・。なんだかかなり嫌になりました、正直言って。そのうち俳句の季語に「コンビニの肉まん」が入るのではないでしょうか?・・・・入りませんね、9字もあるし(爆)

 京極夏彦「狂骨の夢(文庫版)」読了。当然京極ファンのサトシはノベルズ版で3回位は読みましたが、今回文庫落ちに際してなんと400枚以上の加筆を行ったと聞き、「こりゃ読んでみなきゃね」と勢いで買ってしまいました。で、ええと、ん〜・・・・、どこに400枚もの加筆が行われたのでしょうか? ほとんど分かりません(爆)
 京極の本は読者が読みやすい様に、文章がページ間にまたがらないように構成されているのは割と有名な話ですが、文庫とノベルズのサイズの違いで細々した部分を書き換えただけって感じなんでしょうか。だまされた・・かも。
 今回はこの『読みやすさ』を意識して読んだんだけれど、やはり読みやすいんだなあ。サトシに1000ページ級の本を2日で読ませるんだから、ただ面白いだけではないんでしょうね。
 それにしても文庫になったこの分厚さはかなり迫力がありますね。そのうち彼の本は立方体になるんじゃないでしょうか?(笑)



9月24日
 ん〜・・・・、負けちゃいましたね・・・。
 最初から最後まで、PK戦に入るまでは100%勝つと思っていました。アメリカはたしかに思っていたよりは強かったです。序盤からサイドを上手く使って何度か決定的なチャンスを作り、そしてことごとくはずしてくれました。
 逆に日本はワンチャンスをきっちり決めて前半は注文通りの1−0で折り返し。決めたのは柳沢。僕はこの選手好きですけど、色々言われる事が多い選手なので、嬉しかったでしょうね。
 「まるで少し前の日本代表みたいだな」って言うのが、アメリカに対する印象でした。チャンスを作るだけ作っておいて、相手にはワンチャンスを決められて先制される。こういう展開はどう考えても先制した日本が有利だと思われました。この時点でのサトシの予想スコアは2−0で日本勝利。

 後半に入ってなんだかよく分からない間に、同点に追い付かれましたが、サトシにはまったく何の不安もありませんでした。で、その直感通りに5分後には高原の勝ち越しゴールですぐに突き放しました。これが決勝点だろうと確信していました。
 残り10分くらいになって、アメリカ選手はかなりばててました。もう点を取りに行く必要はありませんでしたが、日本選手はまだ点を取ろうとしてたようです。稲本あたりはまったく時間を意識せず(と思われる)に、簡単にボールを配給し、そして簡単に相手に奪われてました。このあたりは若さというか、勢いであがってきたチームという事なのでしょうか?
 そして後半終了前。死力を振り絞って縦に突破したアメリカ選手を、酒井が倒してPKをとられ、土壇場での同点。このPKについては仕方なかったかもしれませんが、この試合の主審はあきらかにアメリカ寄りで、事あるごとにイライラさせられました。
 
 これで延長に突入したわけですが、ここまで日本の交代は1人だけ。柳沢にかえて三浦淳宏を入れただけです。トルシエの信頼している(はずの)本山はまだ入っていません。日本もさすがに疲れていますが、アメリカは完全にバテバテでした。ここで今までの日本にはなかったドリブル突破を使えば、アメリカは対応出来ないだろうと思われました。
 しかしトルシエは動きませんでした。延長30分間を2枚のカードを残したまま、ついにPK戦に突入してしまいます。セオリーから言えば本山、そうじゃなくても平瀬あたりを入れてただ走り回らせるだけでも、効果があったはずですが、トルシエは疲労した選手をそのまま使い続けました。何を考えていたのでしょうか? それ程先発メンバーを信頼しているのでしょうか?
 そしてPK戦。この時点ではただ神に祈るばかりでしたが、どうやら神様には見放されてました。神頼みをする前にやるべき事をやらなかったからでしょう。
 楢崎は試合中の味方選手との衝突で負傷しながら、よく戦いました。5本中4本はコースを読んで飛びました。しかし止める事は出来ませんでした。楢崎を責める事が出来る者はいません。
 日本ではずしたのは中田英寿でした。本大会中は絶好調とは言えない状態でしたが、彼も責める事は出来ません。悪いなりにきっちり結果はだしてきたし、この試合延長に入ってから誰よりも走り回って、ゴールをこじあけようとしたのは彼でした。
 象徴的なPK失敗であり、敗戦でした。このチームの中心はやはり中田英寿だったのでしょう。彼の失敗で大会を終えた事になります。

 本当に残念でした。勝てたはずの試合であり、勝っておけば決勝トーナメントを3試合行えるという貴重な経験をつめたはずなのです。メダルもまあ、おまけでついてきたかもしれません。本当に残念でした。
 ついでにですが、金メダル最有力と見ていたイタリアもスペインに敗れました。ブラジルもカメルーンに負けましたが、これは特別不思議はないです。チリはナイジェリアを一蹴しました。準々決勝4試合ただ1チームだけ(サトシ予想でいえば)順当に勝ち上がったのはチリでした。

 ところで女子マラソンの高橋尚子選手が見事に金メダルをとりましたね!! この選手は笑顔が可愛いので好きです♪
 



9月22日
 サトシは週2回くらいは足繁く本屋さんへ出向くのだけれど、最近は読みたい(と思わせる)本に巡り会えなくて困ってます。
 何も出ていないと確信しつつも新刊のコーナーをぐるりと見てまわり、マンガと雑誌をさらっと眺めてから、狙っている本(最近探してるのはアーセン・ベンゲルの著書「勝者のエスプリ」というだいぶ前の本、文庫落ちしないのかなあ・・)がないか探してから、文庫本を丹念に調べて回ります。大抵文庫を2冊位買って帰りますが、よほど積極的に読みたいと思う様なものでなければ、まず2週間は部屋の片隅で眠らせる事になります。たぶん半年位前の眠りっぱなしの本もありそうだな(汗)
 だいたいいつも同じコースで歩くので、多分よくいく本屋の店員には「あ、また来た! 次はあそこの角曲がる!」とか読まれてるんだろうなあ・・(笑)
 ところでなぜ突然こんな事を書いたかというと、あんまりオリンピックの事ばかり書くと、芸なし野郎だと思われそうだったからです。芸なしなんだけど、実際のところ。
 それにしても柔道の篠原選手は本当にかわいそうでしたね。解説者が審判にたいして感情むき出しの文句を言っていましたが、気持ちはわかりますね。NHKのアナウンサーも泣いてましたが、あんなのは初めて見たなあ。
 て、またオリンピックの事書いちゃいましたね。この芸なし野郎め(笑)


9月21日
 ふう、なんとか決勝トーナメント進出です。結果だけみると2勝1敗の2位での勝ち抜けで、これは計算通りではあるんだけど、それにしてもハラハラさせてくれました。ま、サトシの設定した(僕が設定しても仕方ないんだけど・・)一応の目標は達成しました。
 で、昨日のブラジル戦ですが、悪くなかったですね、日本は。
 追い詰められた本気のブラジルと戦えるという、日本サッカーにとっての絶好のチャンスでしたが、これが本当に本気のブラジルだったのであれば、正直期待はずれもいいところです。唯一の得点であったアレックスのヘッドまでの一連の攻撃は見事でしたが、それ以外は見るべき点はそんなにはありませんでした。A代表で活躍中だというロナウジーニョなんかは、ちょっとボール扱いが上手いだけの骸骨でした。ほんっっっっっとにこの選手がブラジルのA代表選手? 南アフリカのマッカーシーの方が全然上手いし、怖かったです。
 ブラジルはもっとガンガン攻めてきてくれるものと期待していたんだけど、攻めてくれたのは前半20分あたりまでで、残り時間のほとんどは日本に攻めさせて跳ね返すという状態でした。イタリアを見習ってカテナチオを取り入れたのでしょうか? 日本に決定機を与えてはくれませんでしたが、ちっとも怖くなかったです。日本がベストメンバーだったらどうなっていたか分からないし、ベストメンバーじゃなくても3回に1回位は勝てそうな感じでした。ブラジルのサッカーに王者の誇りを感じる事は出来ませんでした。こんなブラジルは見たくなかったです。がっかりしました。
 日本で良い動きだったのはやはり稲本。本来ボランチのくせにやたらとゴール前に顔を出す選手ですね(笑) 中盤での守備もそれなりにしっかりやっているみたいですが、彼の攻撃参加は魅力あります。
 さてこれでついに決勝トーナメント進出です。2002年にむけて貴重な経験になるはずです。一試合でも多く戦って欲しいです。幸いにも初戦は格下のアメリカだしね♪

 岡田正義「ジャッジを下す瞬間」読了。日本人審判としてフランスW杯の舞台にたった岡田さんがえがく審判の世界・・・・なんだけど、期待したほど面白くなかったです。というかはっきり言ってつまらなかったです(汗) 『いついつどこどこでこういう試合がありました。私はこういうジャッジをくだし、誰々にカードを出しました』こういう本はお世辞にも面白いとは言い難いよなあ・・。もうちょっと文章の構成だとか見直せば面白い本になってもよさそうだけどね。ちょっと残念。



9月19日
 あー、もう!! イライラしますね。書くだけ書かないと眠れそうにないので、連チャンになってしまいますが書きます。ごめんなさい。日本が負けたらおさまると思いますので、ご容赦下さい。別に誤る事でもないんだけれども。
 今日は一日イライラして仕事になりませんでした。本当にこの心理的な不利は一体何処からくるのか? 仕事しながらずっと考えた結果、一応の答えを導き出しました。
 結局のところ、これはこちらの問題です。ブラジル=最強のサッカー大国。次元の違うサッカー。日本が勝つのは奇跡以外にはありえない。こういう意見はある意味その通りだろうとは思います。4年前アトランタで日本はブラジルを敗りましたが、たしかにあれはまぎれもなく奇跡でした。
一般的な日本人の偽らざる印象でしょう。
 しかしはたして今オーストラリアで戦っている五輪代表選手達も我々と同じなのでしょうか? 若い頃から世界の舞台に立ってきた彼等の目にうつるブラジルはどのようなチームなのか? 
 客観的に見て、間違いなく4年前と比べ彼我の戦力は確実に、そして急速に縮まっています。現在のブラジルはおそらく4年前のチームに劣るし、現在の日本は4年前の日本より間違いなく強くなっています。
 そしてさらに数字の上から見て、日本以上に追い詰められているのはブラジルです。とにかく勝たなければならない(実際には南ア次第でそうじゃないんだけど)のですから。そしてオーバーエイジ枠を使っていないブラジルには、そういう重圧の中で頼りになるはずのベテラン選手がいません。
 さて、無理矢理ブラジルの弱味を挙げたりもしてみましたが、結局サトシが言いたいのはこういう事です。
 「彼も人なり、我も人なり」
 ちょっと前に『3年B組金八先生』で、受験前のナーバスな生徒を落ち着かせるために言ってた言葉です。
 はい、皆さん復唱してください。さんはい!
「彼も人なり、我も人なり」
 明日の決戦は、精神力の勝負です。最強国の誇りをかけたブラジルが勝つか、若い日本五輪代表が世界の壁を撃ち破るか。いずれにせよ明日になれば答えは出ます。サトシに出来るのは声援を送る事だけです。
 ふう、書くだけ書いたらようやく落ち着いてきました。ビールがばがば飲んで寝ましょ♪

 東野圭吾「あの頃ぼくらはアホでした」読了。この人は本当に多才な作家さんです。エッセイも面白いっす。ゴジラだのガメラだの怪獣に関する文章も出てきますが、サトシはそういうのの直撃世代ではないけれど面白かったです。そのうちガンダムとかの事をエッセイで書く作家がでてくるのだろうなあ・・。



9月18日
 まあ、順当と言って良いのでしょう。サッカー五輪日本代表がスロバキア代表を2−1でくだしました。中田英の珍しいヘディングシュートで先制すると、2点目は稲本でした。稲本は攻守に素晴らしい動きでしたね。中村俊輔を退げ本山投入という完全に訳の分からない采配の直後、スロバキアに1点を奪われましたが(この失点が・・・)、そのままなんとか逃げ切って2連勝。勝ち点6。
 当然この勝利で決勝トーナメント進出が決定!!・・・するはずだったんだけど、なんとブラジルが南アフリカに3−1でまさかまさかの敗退で、トーナメント進出はブラジル戦まで持ち越しになってしまいました。
 それにしても現在勝ち点6の単独トップに立ちながら、この精神的な重圧・・・・・。南アフリカは次のスロバキア戦に勝ちさえすれば、決勝トーナメント進出が決まります。モチベーションは当然高いはず。対するスロバキアはただ1チームトーナメント進出がなくなり、どうしたって消化試合という感じはぬぐえないでしょう。実力的にも南アフリカが若干上という感じだし、南アフリカの負けを期待するのは無理がありそうです。
 そして日本の相手はブラジルです。当然最強国の誇りにかけて、予選リーグ敗退など許されるはずがありません。実力的にも日本より下のはずがないし、勝つのは容易な事ではありません(あたりまえだけど) そして得失点差と総得点の関係で、日本は0−1で敗れても予選敗退です。さらにブラジル戦は累積警告で中田英と森岡の攻守の中心が各々に出場停止です・・・。
 これだけ暗澹たる状況の中ですが、それでもサトシはやってくれると信じて(あるいは祈って)おります。

 首藤瓜於「脳男」読了。第46回江戸川乱歩賞受賞作だそうですが、まずまずといったところが正直な感想ですか。ところでサトシは「〜男」というのが結構好きですね。羊男、ばね足男、ハサミ男、鮫肌男、鳥刺し男・・・・。なんか語感が好きなんだよね。



9月17日
 いやいや、良かったですね。田村亮子の金メダル。
 最高の実力を得た為に、もとめられるのは常に最高の結果。以前彼女は「私は銀メダルをとっても誉めてもらえない・・」というような事を発言しましたが、想像を絶する重圧だったのでしょう。皮肉な事にオリンピックでは過去2回銀メダルに終わっていただけに、今回の金メダルはさぞ嬉しかった事でしょう。
 表彰台で見せた笑顔は、そういうものを全て乗り越えた会心の笑顔でした。で、彼女の胸の内を思いながらその笑顔を見ていたサトシはちょっとウルウルしてしまいました。本当に良かったね、ヤワラちゃん♪

 スティーブン・ハンター著、佐藤和彦訳「極大射程」読了。2000年版「このミステリーがすごい」の1位の作品ですが、さすがに面白かったですね。主人公がタフでかっこいいんだなあ・・「おれは自分の犬を埋めてやるために戻ってきた。誰にもおれを止められない」とか言っちゃってさ。く〜っ!! ずいぶん面白かったのでひさしぶりに投稿してみようかな。



9月15日
 いよいよオリンピックが開幕しましたね。僕は今回は直接見ていないけれど、オリンピックの開幕セレモニーはなんとなく好きですね。ところで日本選手団は変なマントを身につけて行進しましたが、なんだよアレ(笑) ああ・・・、サッカーが先に開幕して良かったあ・・・。あんなマントを中田英寿に着せられるか!!!
 さて前夜の興奮冷めやらぬ状態のサトシですが、マスコミもかなり熱をいれて報道してくれました。ちょっと馬鹿みたいだと思える位です。それにしてもなんだって代表の試合はこんなに盛り上がるんでしょうかね。Jリーグだって面白い試合いっぱいあるんだけどなあ。国内リーグの強化なくして、代表の強化はあり得ません。今回のオリンピックでJリーグに観客が戻ってくる事を期待します。


9月14日
 
やりましたね!!!
 サッカー五輪代表初戦は南アフリカを見事2−1でくだしました。
 前半はやや重苦しい展開でした。決定的なチャンスを何度か逃し、リズムを崩します。
 たしかにサトシの想像をはるかに超えて、南アフリカの選手は上手かったです。TVのアナウンサーも何度も連呼していましたが、17番のマッカーシーという選手は群を抜いてました。狭い地域でのボールコントロールは絶品でしたね。
 逆に恐れていたはずの身体能力の差は、杞憂にすぎませんでした。なかにはおそろしく足の速い選手とかもいましたが、充分ケア出来る範囲の問題でしかありませんでした。
 このマッカーシーを恐れるあまりか、DFラインは引き目になってしまい、さらに中盤の選手も守備にまわり、フラット3はフラット5に変わっていました。日本の悪い時はいつもこうですね。
 こうなると自然に流れは南アフリカに傾きます。右サイドから切り込んだマッカーシーのセンタリングを、バックヘッドで流し込まれ先制点は南アフリカへ。
 その後も何度かのチャンスを逃した日本は、かなり嫌なムードを背負って前半を終えると思われました。しかしこの嫌な流れの中で、得点をとれる精神的なタフさが現在の五輪代表にはそなわっていました。
 前半終了直前ロスタイム。中村俊輔のピンポイントFKにヘッドを振り抜いたのは、ここまでいくつかのチャンスを潰した高原!! 見事なヘディングシュートを叩き込んで前半は1−1で終了。この局面で得点できる精神力は、今までの日本代表にはなかったものではないでしょうか? 若い(いつの間にか年下なんだよな・・・)五輪代表に頼もしささえ感じてしまいました。

 さて後半戦ですが、トルシエがどう動くかがまず楽しみでした。依然トルシエの技量に関しては根強い不信感を抱いているサトシですが、対クウェート、対モロッコ戦では的確な選手起用で結果をだしてもいます。今までの通り本山を入れて1トップにして、トップ下に中田英を配置する3-5-1-1。この形にすると本当に劇的に日本は動きがよくなります。あるいはマッカーシーをマンマークする選手を入れても良いかも・・・等とサトシは考えました。なにしろ南アフリカの良い攻撃は確実にこの選手から生まれていたから、こいつを自由にするのは明らかに危険だと思われました。
 開始メンバーは交代なし。前半を良い形で終わったので、このまま様子を見ようという事でしょう。
 後半20分あたりから流れが良くなってきました。この日は最終ラインまで下がって懸命の守備をしていた中村俊輔が徐々に本来の位置でプレーを始めました。こうなると日本の攻撃の幅はぐっと増えてきます。
 トルシエが動いたのは後半30分過ぎ。やはり柳沢にかえて本山を投入。お得意の形にもってきましたが、サトシはちょっと遅いと感じていました。「残り15分じゃ、ちょっと・・・・」と思っていたんですね。
 しかしながら直後、このところイマイチ動きの悪い中田英がお家芸のキラーパス。南アフリカDF陣を切り裂いた決定的なパスを受けたのは、またしても高原でした。落ち着いて流し込んで、見事逆転!!
 後半は見事に安定した守備陣は最後まで(馬鹿みたいに長いロスタイムにも)集中を切らす事なく、2-1で試合終了。
 このチーム実に良くなっています。何年か前の日本なら今日の試合はおそらく負け試合だったでしょう。本当にしたたかに育っています。彼等がこのまま成長を続けてくれたら、2002年は楽しみになりますね。  



9月13日
 さあ、明日はいよいよ南アフリカとの大一番ですね!!
 ちょっと前に「五輪ではめちゃくちゃな大敗して、トルシエとサッカー協会の偉い人をまとめてクビにしちゃえ!」とかいう事を書きましたが、五輪前にトルシエの2002年までの続投が決定しちゃいましたね(汗) 不本意ながらこうなったら仕方ないですから、せいぜい応援します。
 それにしてもマスコミは白々しく「さあ、メダルラッシュだ!」みたいな事言ってくれますが、実際のところどうなんでしょうかね? サトシの勘では金メダルは3つ位でしょうか。柔道で二つとその他の競技でもう一つ。なにかは分からないんだよね、勘だから・・(笑)
 なんにせよみんな頑張ってほしいです。


9月12日
 なんだか知らないけれど全国的に大雨のようです。中でも愛知県はけっこうひどい事になっているようで、TVなんか見てるとちょっと信じられない様な映像が流れています。
 しかしながら僕が住んでいる地域では幸運にもたいした雨は降らず、太陽も顔を見せるくらいでした。たった30分程車で走ったところでは、堤防が決壊したりして大変な事になってるのにね。不思議なものです。

 サイモン・クーパー編、森田浩之訳「ゴールの見えない物語」読了。ロナウド、バティストゥータ、ベルカンプ等世界でも一流のサッカー選手の密着ルポ集です。・・・つまらん!! もうちょっとビックリしちゃう位つまらないです。まいっちゃいました(泣)



9月10日
 昨日指摘されて初めて気付いたのだけれど、どうも昨日で一周年だったようですね(トップに書いてあったですね・・・)
 これでも始めて一月位の間はあちこちいじってやろうとか思っていたんだけど、そこはそれ根が無精者であるサトシは思うだけ思うだけで一年なにも変えずに過ぎてしまいました・・・(汗) そういえば一月位前は「一年たったら全面改装するぞえ!!」と岩の様に堅い決意を固めたはずだったんだけれどなあ・・・。 なんでも相談室も仮設のまんまだし(笑) 
 なにはともあれ今まで訪れてくれた方には改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。これからも今まで通り(ではまずいんだけれど)ぼちぼち頑張っていきます。礼!(ぺこり)


9月9日
 もう何回も見ているんだけど、ついつい見てしまいますね、「リング」。ここでくるとか分かっていてもなお怖い映画ですな。なんとなく原作小説の方もまた読みたくなってきました。「リング」「らせん」はともかく「ループ」は頼まれたって二度と読みたくないです。

 三代目魚武濱田成夫「俺様は約束してない事を守ったりする。」読了。『自分をほめたたえる作品しかつくらない』詩人、三代目魚武濱田成夫の第7弾詩集です。多分おそろしく好みが別れるところだと思いますが、僕は嫌いじゃないです。嫌いじゃないけど文庫本で一冊読むと食傷気味って感じはします。

 阿佐田哲也「麻雀放浪記(一) 青春編」読了。最近は全然やってないけれど、サトシは小学生の時に麻雀を覚えましたので、麻雀歴は10年以上という事になります。腕もそれなりにあると自負しておりますが、あくまでもシロートレベルです。この本に出てくるようないかさま技なんかは出来ません。でもホントにこんな技が出来る人達が存在するのでしょうか? どうも素直には信じられません。



9月7日
 今年は年間100冊の本を読むというのを、年初ではなくて3月位になりゆきで決意したサトシですが、今日この日記を調べた結果現在75冊になっているようです。ちょうど4分の3ですね。まずまず良いペースのようです。しかしながらけっこう読書ペースにむらがあって、多くて月20冊少なければ5冊とかいう事もあるので、気は抜けません(というような問題でもないんだけれど)。

 村上春樹著、友沢ミミヨ画「またたび浴びたタマ」読了。『回文五十音かるた』というまったくもって訳の分からない本ですが、こりゃすんごくおかしいですね。村上春樹が考えた回文にその回文と関係したごく短い(そしておそろしくくだらない)文章がついています。それとかるたですから友沢ミミヨさんの絵がついていますが、この絵がまた面白すぎます。
最初のページにはひらがなの回文と絵がついていて、次のページをめくると漢字等がまじった文章としての回文とそれに関する短いコラムみたいなもの、という構成になっています。
 例をだすと最初のページに「またたびあびたたま」とその絵(ホントにおかしいんだなこの絵が)があって、次のページをあけると「またたび浴びたタマ」という文章が判明します。
 このくらいの回文なら簡単に理解出来ますね。「てんぐのぐんて」は「天狗の軍手」、「ねだんたしたんだね」は「値段、足したんだね」この位は簡単です。
 「そうよわたしたわようそ」は「そうよ、私したわよ。・・・・嘘」です。「せかいにかんぶつぶんかにいかせ」は「世界に乾物、文化に生かせ」ですね。一体なんなんだとは思いますが、分からない事はないですね。「やくにんじんにくや」は「焼く人参、肉屋」かと思ったら、実は「役人、人肉屋」だそうです。ホントに一体なんなんでしょう?
 「よめのふぎにりかいがいかりにぎふのめよ」とかになると完全に理解不能ですが、「嫁の不義に、理解が怒りに、義父の目よ」です。
 「にしででりやおおおおやりでしに」とか「りんしのまつくだくつまのしんり」とかは変則的ですが、正確に理解できる人がいたら尊敬しますね(笑)



9月6日
 昨夜のモロッコ戦は良かったですね。前半はお世辞にも良いとは言えない展開でしたが、後半は問題点をきっちり修正してきて素晴らしい出来だったと思います。それにしてもこのチーム強くなりましたね。フラット3は安定感あるし、中盤のタレントは各々に個性的で使えます。昨日の後半を見ていてふと思ったんだけど、このチームのサッカーは個人の能力の差を見ないようにすれば、最強オランダのサッカーに似ているような気がしますね。五輪でもけっこう良い成績が残せるかもしれません。僕が言う「良い成績」というのは決勝トーナメント進出ということです。口が裂けてもメダルとは言いません。


9月5日
 しばらくの間更新作業をさぼっておりました。別にとくにナニカがあったわけでもないんだけど、簡単に言うとちょっと面倒になっていただけです(汗) 8月の最後に「もうちょっと涼しくなればいいのに・・」てな事を書いたんだけど、この数日間でちょっと信じられない位に涼しくなってしまいましたね。もちろんすごく嬉しいけれど、これだけ急に変わられると体の調子を崩しちゃいそうですね。気を付けましょう。

 サッカー日本五輪代表がクウェートに6ー0で大勝しました。いまさらクウェートあたりに勝っても別にどうという事はないですが、6点とったのはまあ良いでしょう。僕はこの試合見ませんでしたから、特に言う事はないです(じゃ、書くなよ・・)
 で、現在モロッコ戦を見ながらこの日記を書いていますが、ちょっと守備の穴が見えた感じです。速いドリブラ−に左右と3バックの前のスペースを自由にされてました。個々の選手の感想は中村俊輔はまさに絶好調で、中田英はいまいちって感じ。FWはあいかわらずで、平瀬は下手くそだし柳沢は上手いけどなぜかゴールには嫌われていますね。もっともこのチームは(ていうか日本は)かならずしもFWが点をとる必要がないチームなのですが。
 試合は現在のところ2−1で日本がリード。2点とも相手の自殺点です。ま、悪くない試合をしてると思います。

 小野不由美「魔性の子」読了。これは『十二国記』シリーズのサブストーリーのような話ですね。僕は以前このシリーズを読んだので(面白いです)大丈夫だったけど、読んだ事のない人はちょっと混乱するかもしれません。
 東野圭吾「分身」読了。同じ顔をした二人の女性が各々の出生の秘密を探る、先端医学を扱ったサスペンス。この人すごく上手い作家ですけど、なんかもう一つ欲しいですかね。面白いんだけど。

めにゅうへ