サトシの日記 2000年12月

11月の日記へ

めにゅうへ

12月30日
 インターネットに接続するのも本年は今日で最後です。みなさま大変お世話になりました。(と、いう程でもないんだけれども)
 今年はたくさんの本を読みました。数えてみると今日で111冊でした。面白い本も面白くない本もたくさんありましたね。来年も良い本にたくさん出会いたいですね。
 そして今年はなんだかしらないけどサッカー馬鹿になってしまいました。直接的な原因はユーロ2000ですかね。来年はスタジアムに足を運ぶことになるんじゃないかと思います。ていうか行きたいなあ。21世紀のサッカーシーンは史上初の鹿島の3冠で始まるのでしょうか? 楽しみです。
 それではそろそろ失礼します。21世紀も幕開きの来年が、みなさんにとって(ついでにサトシにとっても)素敵な1年になりますように。

 北村鴻「凶笑面 〜蓮丈那智フィールドファイル1〜」読了。密かに期待して探していた本だったんですが、それ程のものでもありませんでした。可もなく不可もなくってとこです。短編集なので長編を読んでみたいところではあります。
 村上龍「アウェ−で戦うために」読了。村上龍のサッカーエッセイです。この人と中田英寿が仲が良い事は有名ですが、それにしてもいささか持ち上げすぎじゃないでしょうか? サトシも中田は好きですが、これだけ持ち上げるとちょっと引きますね。



12月28日
 いよいよ押し迫ってまいりましたね。
 今日は自分で書いた日記を読み返しながら、今年の当たり本ベスト10を探してみました。なんか面白かったのは前半にかたよってたみたいです。順番をつけるのは難しいので、面白かったの13冊です。
 村上春樹「神の子どもたちはみな踊る」、金子達仁「28年目のハーフタイム」、高見広春「バトルロワイアル」、宮部みゆき「長い長い殺人」、東野圭吾「怪笑小説」「毒笑小説」「鳥人計画」、木村元彦「悪者見参〜ユーゴスラビアサッカー戦記〜」、大崎善生「聖の青春」、金城一紀「GO」、月森聖巳「願い事」、小野不由美「東の海神 西の滄海」他『十二国記』シリーズ、K.羽音「君の孤独のそばで」。
 以上です。おヒマな方参考になさってくださいね♪
 それにしても自分の日記を読み返すのはけっこう恥ずかしいものですね。ぽっ(赤面)


12月27日
 サトシは今日で仕事納めで〜す♪ 今年もよく働いたね(なでなで)
 ここ一週間はゲーム三昧だったから、年末実家に帰ったら少し本を読もうかな〜。密かに探していた「凶笑面」も見つけたしね。あと「黄泉がえり」という本も読んでみたいですね。年末にむけて心暖まるタイトルばかりで恐縮なんですが(汗)


12月26日
 今朝はこの冬初めての雪がふりました。サトシが住んでいるところでは雪が積もるという事はまずないんだけれど、雪が積もるときっと不便だろうからこれくらいが良いですね。冬の朝に深々と(という字でいいのかな?)舞う雪は美しいですね。
 今書いていて思ったんだけれど、『深々と』って表現すごく適切で美しい表現ですよね。日本語は良いですね。ま、他の言葉はしゃべれないんだけどね(汗)


12月23日
 「PSO」オンラインプレイ初体験。
 サトシは例によって魔法使い系のキャラクターを選択。テーマは『不健康な魔法使い』。このゲームはキャラクターの外見も事細かに設定出来ます。チビで痩せ形、全体は白を基調にした衣装に青みがかった髪の毛。なかなか素敵な魔法使いが出来ました♪ これだけでも結構楽しめました。
 で、いよいよ本番。ネットワークに繋ぐと、雑然としたロビーで仲間募集。サトシは自閉症なので「誰か誘ってくれよ〜・・・」と泣きながらうろついてると、アンドロイドさんが誘ってくれました(喜) で、しばらく二人で仲間を集めていよいよ冒険へGO!
 戦闘はまあ普通です。でもサトシが使える魔法は地味っす(泣) それに比べるとアンドロイドさんが振り回すセイバーはダ−スベイダ−ばりでかっこいい〜♪ ハンターがライフルを構える姿もいけてます。うらやましーなー。
 そんなこんなでボス戦です。でかいドラゴンに4人で挑みましたが、不用意に近付いたサトシは尻尾の一撃で秒殺(泣) 仲間も生き返らせてくれる余裕はなく、死んだまま上空を駆け抜けるドラゴンを眺めるこの虚しさよ・・。
 で、結局どうだったかっていうとですね、
やばっ!面白っ!!という感じです。しばらく死ぬ程はまる予感です。電話代の事はまあ・・ね。


12月22日
 「サカつく」と「ファンタシースター・オンライン(以下PSO)」をプレイ。
 「サカつく」はもうお馴染みなので、シュミレーションなのに取説なしで遊べます(笑) 
 ゲームはJ2からです。予定では2年目でJ1昇格、4年目までにしょぼい初期メンバーを総入れ替え(鬼)、5年目でのJ1優勝を狙ってました。
 序盤J2の壁厚し。そして実際そうなんだけど超過密スケジュール。しかしそこはそれ、サターンの頃から死ぬ程このゲームにはまったサトシは早急に選手の補強。矢継ぎ早に3人の架空日本人選手とロシア人のスイーパーを獲得し、守備を安定させる事でチーム力は飛躍的に向上。浦和レッズ、コンサドーレ札幌と激しい首位争いの末、最終節のレッズ戦に勝利し予定外の1年目のJ2優勝っす(喜) で、なんと優勝賞金10億ももらっちゃいました。少々強引な選手獲得で資金繰りが大変になるところだったのですが、これで一気に助かりました。で、予定は変更して3年目でのJ1優勝を狙います!! 今後の選手補強は当然五輪代表を狙っていきます。
 このゲームホント中毒性高いッス。サッカー馬鹿の人がやったら睡眠時間が激減する事間違いなしです。サトシみたいにね。
 「PSO」はとりあえずオフラインで操作感覚を試しました。明日はいよいよオンラインだ!!


12月20日
 サッカー日本対韓国戦観戦。
 仕事がクソ忙しいので、今日はビデオで観戦っす。
 今日の試合は日本じゃなくて、韓国を見たかったんですね。アジア杯ではガタガタだった韓国を。韓国は初の外国人監督として元オランダ代表監督フ−ス・ヒディングを迎える事になりましたが、先日就任したばかりなので今日は采配をふるわないそうです、残念。でも、個人的にはヒディング氏の手腕はよく知りません。『フランスW杯でオランダをベスト4に導いた』っていっても、サトシの見たところ当時のオランダは優勝の最有力候補でしたから、正直言ってそれほど劇的な効果をあげられるかは疑問です。
 はしょっちゃいますが、試合は1ー1の引き分けでした。3ー0以上で日本が勝っていてもなんの不思議もない試合でしたが。
 個人でいうと、なんといっても柳沢の変化(あるいは進化なのか?)は見逃せません。前半25分あたりで見せた突破の場面でみせた勝負は、以前の彼には見られないプレーでした。間違いなく勝負を避けていたでしょう。結果はPKをもらい、しかも自らそのPKをはずすというものでしたが、あきらかに彼の中で凶暴な何かがうごめきはじめています。今日のPKを決めていたら、一気に開花した可能性はありますが今後も期待します。
 もう一つカズの動向ですが、結果的には出番はありませんでした。
 なんていうんでしょうか。「彼は日本サッカー界にとってのジーコ、プラティニ」だとか言ってましたね。老獪って言うんでしょうか?・・・ああ、そうだ。トルシエって
太い奴なんだよね。結局カズには出番はありませんでした。その起用じたいはあまりにも当然だと思いますが、監督ってこんなものなんでしょうかね・・。
 まあ、結構はっきりと認識しました。韓国より日本が上です。韓国は正直心配ですが、ヒディング氏の手腕に期待します。


12月19日
 密かに(別に隠してた訳じゃないんだけど)「シェンムー」をやってました。初めてやった時は「なかなかいけるじゃん」とか思ってましたが、あらためてやってみると「・・・・(汗)」な感じがかなり強いッス。手間がかかってるのは間違いないんだけどね。
 21日には超期待のネットワークRPG「ファンタシースター・オンライン」と、「つくろう」シリーズ最新作「サカつく特大号」(すごいタイトルですが)が同時発売です。今年は(比較的まともに)正月休みをもらえる予定なので、年末年始は久方ぶりに猿の様にゲームをやりまくる事になります。決定事項です。

 ダン・シモンズ著・酒井昭伸訳「ハイペリオン」。サトシ苦手のSFですが、これはかなりの傑作として名高い作品だそうです。「これでもダメなら徹底的にSFはダメなんだろうな・・・」と期待半分・不安半分でしたが・・・・見事期待に応えてくれました。さすがに希代の傑作とまで言われるだけの事はあります。SF嫌いの方お試しあれ。
 でもこれ4作で完結なんですねえ・・。長大な物語で先が気になって仕方ないですが、4作はちょっときついぞって気もします。文庫化されるたびにちょこちょこと読もうかな。



12月17日
 今日は午後3時からサッカーを観てました。名古屋グランパス対ジュビロ磐田の予定だったんだけど、前の試合が延長にもつれこんだのでその試合から観てました。
 そのもつれこんだ試合ってのは、ガンバ大阪対柏レイソルの試合です。今年のリーグ戦を盛り上げてくれた両チームが天皇杯でぶつかった訳ですが、この試合もすごい事になってました。サトシは延長に入ってから観ていたんですが、延長は1人数的優位を作った柏の猛攻をガンバがなんとかしのぐという展開でなんとか逃げ切りました。
 凄かったのはPK戦です。なんと延々
13人目まで続きました(14人目だったかも)。こんなの初めて見ました。ホントに凄かったです。しかしサトシはPKに突入してからはこの試合の結果はほぼ見えてました。それはガンバ大阪のGK都築(多分この字だよな)が凄まじい表情をしていたからです。結果は予想通りにガンバ大阪の勝利。熱い試合でした。

 で、本命のグランパス対ジュビロの試合です。
 スタメン11人の中で実に7人が(現在)日本代表に名を連ねるジュビロですが、今年はタイトルをとっていません。
 グランパスは2ndステージ、ナビスコ杯と惜しいところまでいきながらも敗退。さらに2年連続の天王杯王者を目指しての戦いです。怪我人も帰ってきてます。
 ・・・・点差以上に一方的な試合でしたが、結果は2ー0でジュビロ磐田の勝利。前半0ー0でなんとかしのだグランパスですが、後半早々に(やや不可解な判定で)PKからの失点、さらにピクシーの負傷退場でガタガタに。
 はっきり言って心配です。グランパスのピクシー依存はかなり深刻な状況になってます(以前からなんだけれど)。来年の1stステージまででピクシーの引退は決定していますが、その後のグランパスの屋台骨を支えられる選手がいるのでしょうか? 
 サトシは極めて危機的な状況にあると思っています。ピクシーのラストステージとなる来年の1stステージで、運良く優勝出来れば状況は変わるかもしれません。しかし、実力通りに優勝を逃した時、その後かなり悲惨な状況に陥るのではないでしょうか? フロントの方々はどのように考えているのでしょう? 心底不安です。


12月15日
 サトシの住んでいる寮では、年に2回くらい各部屋の使用状況の点検があります。まったく子供じゃないんだからほっといてくれよな・・・って思いますけど、一応決めごとである以上仕方がありません。普段のサトシの部屋はほとんど魔境と言える程の惨澹たる状況なんだけれど、日曜日に掃除をしたばかりなのでさすがにまだそれ程の荒れようではありません。なんとか今年中くらいはキープしたいっす。・・・無理だな(汗)

 若竹七海ほか「競作・五十円玉ニ十枚の謎」読了。
 『毎週土曜の夕方書店に奇妙な男が訪れます。五十円玉をニ十枚握りしめ一目散にレジへ直行し千円札に両替えを頼みます。千円札を一枚受け取るとまた商品には目もくれずそのまま店を後にする。はたしてこの謎の男と彼の行動の理由は?』 と、このような問題の解答編を多数の作家さんが書かれています。
 当然の事ながら面白いものも面白くないものもありますが、全体としては正直それ程面白くないっす(汗) 題名がサトシ好みだったんで読んでみたんだけど、ちょっと残念。
 所謂『本格推理小説』というのを書いている(らしい)作家さんが多いみたいですが、なんか内輪ネタみたいなのが多くて、そういうのはサトシは全然知らないので面白くないんだよね。知ってる人が読めば面白いのかもしれませんね。
 本格推理ってやつでは終盤で『読者への挑戦』とかいうのが挟まれる事がありますが、サトシはあれが大っっっっ嫌いです。それなりに面白いと思って読んでいても唐突にアレ出されると一気に冷めちゃいます。偉そーにさ、フン!



12月12日
 平成12年12月12日です。郵便局なんかで記念の品(どんなものなのか良く分からないんだけど・・汗)が発売されるそうですが、一体誰が買うのでしょう? 世の中色々な事に価値を見い出す人がいるものです。面白いっすね。

 金子達仁「金子達仁ベストセレクション2 伝説」読了。ピンキリではありますが、素晴らしい作品もあります。バツグンに素晴らしいのが小倉隆史について書かれた「あの階段の彼方に」という作品です。
 レフティーモンスター(この呼称も金子さんが最初に使った・・らしいです)と呼ばれながら、怪我に泣かされてきた天才ストライカー小倉。96年のアトランタ五輪最終予選で、右ひざの靱帯断裂という大ケガをして担ぎこまれた病因のベッドでつぶやいたという言葉。
「神様、おるんか。俺、なにかしましたか」 これ読んで泣けない人はいません。
 今シーズンはグランパスからレンタル移籍でジェフ市原へ移りプレーした小倉ですが、先日グランパスの移籍リストに正式に彼の名前があがりました。かつてあれ程の輝きを放っていた選手がこのまま終わってしまうのはあまりにも淋しすぎます。頑張れ、小倉!!



12月11日
 先日はかなり久方ぶりの二日酔いに悩まされつつ、部屋の掃除をしてました。本やらCDの置き場やらの確保が非常に困難になってきてますね。そろそろ処分する事も考えなきゃいけない時期なんだろうけれど、本を売るというのにはどうしても抵抗をおぼえます。現実的にはどこかで折り合いをつけなくてはいけないんだけれど。分かってるんだけどねえ・・。

 松岡圭祐「千里眼 運命の暗示」読了。「千里眼」シリーズの完結編です。
 ・・・なんかすごい事になってます、この本。かなり荒唐無稽でめちゃくちゃな展開ではありますが、面白いッス。前作「千里眼 ミドリの猿」が信じられない程中途半端なところで終わってしまったので(一作目「千里眼」は単独で完結してます)、この続編はろくに期待していなかったんだけれど、ちょっとやられちゃいましたね。最近こういうエンターテイメント系の本を素直に受け入れられないところがあるサトシですが、堪能しました。
 だからこそ惜しいんだけれど、これ「ミドリの猿」と同時刊行だったらずっとずっと良かったと思うんだよね。「ミドリの猿」の終わり方に嫌気が指してこの本に手を出さないという人が結構いるんじゃないでしょうか。サトシも結構迷ったくらいですから。



12月9日
 今日は会社の忘年会っす。ま、毎年毎年変わりばえもないんですけど、酒飲んで愚痴聞いて(サトシはモロに聞き役です)、98%くらいの確率で「Someday」を歌う事になるでしょう。ま、年に1回の事だから我慢しましょ。
 でも今年はサトシより一つ年下の後輩が結婚をする事になったので、そちらがおもちゃにされるはずなので少しは気楽かもね。
 じゃ、いってきまーす♪


12月7日
 この二日、48時間中24時間働いてました。仕事する→ビール飲む→本をちょっとだけ読む→寝る→仕事する→ビール飲む→本をちょっと読む→寝る。この二日はたったのこれだけでほとんど完璧に再現できます。我ながらちょっと情けない生活ですね。しょぼすぎます。
 
 真保裕一「奇跡の人」読了。ん〜、なんか複雑な感想をもちますね。面白い事は面白いんですけど、終盤の展開にはかなり居心地の悪さを感じました。
 ちょっと筋を書くと、再起不能と思われた事故から回復し人々から「奇跡の人」と呼ばれる主人公(すべての記憶を失ってます)が、過去の自分を探しに旅に出るってな感じです。
 居心地が悪いってのは序盤の「奇跡の人」である主人公と、終盤に浮かび上がってくる過去の主人公のギャップがあまりにも大きすぎるからです。予想できない展開というのはもちろん悪くないけれど、水戸黄門みたいに安心出来る筋の方がしっくりくる様な気がします。
 黄門様がバッサバッサと悪人を成敗しはじめたら、ひっくり返りますよね。でも同時に多分面白いですよね。そういう感じです。・・・・どーいう感じだ(汗)


12月3日
 あれよあれよでもう12月ですね。日記も途切れがちですが(汗)、なにはともあれあと一月です。サトシはクソ忙しい年末になりそうで、去りゆく20世紀に思いをはせる事も出来そうにありませんが、皆さん健康に気を付けてお過ごしくださいね♪ ・・・なんだか支離滅裂ですが(笑)

 宮部みゆき「龍は眠る」読了。最近スカが多いので、99%はずれる事はないと確信出来る本を選びました。予想通りに上の中ヒットです。
 異能力をもって生まれてきてしまった人の苦悩と悲哀・・・という話です。なんかこの作家さんにはこういう登場人物多いような気がしますが、泣かせますね。SFよし、ミステリーよし、時代モノよし、ホラー(という程露骨なホラーでもないんだけど)もよし。しかも泣かせる事まで出来る稀有な作家さんです。