情報編

1 山スキー適季

 コロンビア氷原の山スキー適季は、3月〜5月である。夏は氷河の氷が剥き出しになり、クレバスも開く。冬は気温がマイナス30℃以下になることもあるし、スノーブリッジが十分に発達していないためクレバス転落の危険も大きい。今回の山行の際には、気温はマイナス7℃〜プラス15℃だった。5月初めなら、6時から22時までは明るい。

 

2 地図・ガイドブック

 5万分の1地形図「83 C3 Columbia Icefield」は、カルガリーのマップタウン社ホームページ(http://www.maptown.com/)でオンライン注文できる。また、ガイドブックには次のものがある。

* Summits and Icefields. Alpine Ski Tours in the Canadian Rockies, Chic Scott著, Rocky Mountain Books社, 2003年

 

3 国立公園のパスや登山登録

 コロンビア氷原はジャスパーとバンフの2つの国立公園にまたがっているが、カナダの国立公園を訪れるときには全国共通のパークパスを購入しなければならない。国立公園でキャンプしたり山小屋に泊まったりするには、ウィルダネスパスも要る。これらのパスは各地のインフォメーションセンターで購入できる。パークパスはハイウェイ1号線のバンフ国立公園ゲートでも販売されている。

 登山の際は、インフォメーションセンターで登録をしておく方が良い。この登録をしたら、下山したときにセンターへ登録証を返さなければならない。センターの閉館時間後に下山した場合には、国立公園管理事務所へ電話で報告する。予定日までに下山報告が無ければ、国立公園管理事務所が捜索を始めることになっている。なお、我々が登山登録をするときに、バンフのインフォメーションセンターではパスポートを預けるように言われたが、アイスフィールドセンターではそのようなことは無かった。

 インフォメーションセンターの場所や開館の期間と時間、パスの料金などはカナダ国立公園ホームページ(http://www.pc.gc.ca)に載っている。アイスフィールドセンターの開館期間は5月1日〜10月15日だ。

 

4 装備・食料

 登山用品店はカルガリー・バンフ・レイクルイーズなどにある。そのうちカルガリーのマウンテンイクウィップメント・コープ(ホームページhttp://www.mec.ca/)が最も大きいようなので、この店でプリムス互換のガスカートリッジやフリーズドライなどを買っておく方が良いだろう。

 我々はバンフの小さな金物屋Standish Home Hardware(223 Bear Street)で園芸用の竹竿を買い、それにガムテープを貼り付けて旗を作った。竹竿はカルガリーの大きな金物屋で買っておく方が無難かもしれない。食料や雑貨は、カルガリーやバンフのスーパーマーケットで買える。

 

5 登山口に近いホテル

 コロンビア氷原の登山口に近いホテルは、アイスフィールドセンターにあるブリュースター社(ホームページhttp://www.brewster.ca/)のコロンビア・アイスフィールドシャレー(5月1日〜10月1日営業)と、そこから50km南東のサスカチュワンリバークロッシングにあるクロッシングリゾート(ホームページhttp://www.thecrossingresort.com/、3月11日〜11月30日営業)である。ホステル(ホームページhttp://www.hihostels.ca)もいくつかあるが、レストランなどが付いているのかどうかは分からない。

 

6 主な費用

* 成田〜カルガリー往復の航空券:1人当たり16万円

* レンタカー(ミニバン8日間):1台当たり6万円

カナダ ロッキー山脈コロンビア氷原