高度障害の状況

 下図にカローナ(4,860m)登山中の標高と島津の脈拍との関係を示す。ベースキャンプ(3,370m)に入った8月2日の夕方には脈拍が80と速くなっており、高度の影響が出ているようだ。この夜、島津はぐっすり寝られたが、森野と鈴木は寝苦しかったらしい。3日からカローナに登った翌日の6日の朝までは、脈拍は普段と同じ60〜70で、高度に良く順応できているようだ。6日夕方から8日にかけて脈拍が再び80前後と速くなったが、これは風邪をひいたためである。6日と7日は体温も37.4℃まで上がり、その後2週間くらい喉の痛みや鼻詰まりが続いた。

キルギス カローナ