贈る言葉(ふたりの木の話)
気のあった男と女が出会った日に芽生える木がある。
−ときめ木(ときめき)−
成長とともに名をかえていく木だ
おたがいに 愛情という名の水をやることで成長していく
どちらかが 少しでも水をやり忘れると だめになってしまう
どちらかが 水をやりすぎると 根が腐って枯れてしまう
やがて ときめ木は−その木(その気)−になり
−ほん木(本気)−となって ふたりは結ばれる
ほん木はすぐに ふたりに−おちつ木(落ち着き)−をあたえる
まわりの人たちは この木をもっと元気にしてくれる まぶしい太陽だ
花が咲き
赤ちゃんという実をつけたころ
社会という大地に
広く深く根をはるのだ
−うわ木(浮気)−という雑草が生えても
愛情という名の水と
思いやりという名の肥料さえ
ふたりで与えつづけることで この木は決して枯れない
暖かい日だまりの中 大きく大きく枝を広げ 木陰をつくってくれる
−やすら木(安らぎ)−となってふたりをつつんでくれるのだ
ときに やすら木は −やる木(やる気)−と名をかえ 勇気をもあえてくれる
こんなに大きくなったふたりの木も
愛情という名の水と
思いやりという名の肥料を
おたがいに かかさず すぎず 与えつづけないと枯れてしまう
大切な相手とのあいだには いつも 愛情と思いやりで 育つ
大きな大きな木があることを 忘れないでほしい
ーほん木ーに育った二人に
こころから おめでとう
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