なに考えてんにゃ Showchan

これはShowchanが友人の結婚式なんかでお祝いのメッセージを届けるために創ったもの。ちょっと意味深???


贈る言葉(ふたりの木の話)

 

 

気のあった男と女が出会った日に芽生える木がある。

−ときめ木(ときめき)−

成長とともに名をかえていく木だ

おたがいに 愛情という名の水をやることで成長していく

どちらかが 少しでも水をやり忘れると だめになってしまう

どちらかが 水をやりすぎると 根が腐って枯れてしまう

やがて ときめ木は−その木(その気)−になり

−ほん木(本気)−となって ふたりは結ばれる

ほん木はすぐに ふたりに−おちつ木(落ち着き)−をあたえる

まわりの人たちは この木をもっと元気にしてくれる まぶしい太陽だ

花が咲き 赤ちゃんという実をつけたころ 社会という大地に 広く深く根をはるのだ

−うわ木(浮気)−という雑草が生えても

愛情という名の水と

思いやりという名の肥料さえ

ふたりで与えつづけることで この木は決して枯れない

暖かい日だまりの中 大きく大きく枝を広げ 木陰をつくってくれる

−やすら木(安らぎ)−となってふたりをつつんでくれるのだ

ときに やすら木は −やる木(やる気)−と名をかえ 勇気をもあえてくれる

こんなに大きくなったふたりの木も

愛情という名の水と

思いやりという名の肥料を

おたがいに かかさず すぎず 与えつづけないと枯れてしまう

大切な相手とのあいだには いつも 愛情と思いやりで 育つ

大きな大きな木があることを 忘れないでほしい

 

ーほん木ーに育った二人に 

        こころから おめでとう

 

      年  月  日



朝日新聞(97.4.27掲載)へ

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