なに考えてんにゃ Showchan


ペダルを踏んで歴史を感じたい

最近、自転車を譲ってもらった。自転車に乗るのは
高校生以来である。当時は必要にせまられ、
雨の日も雪の日もバスや電車通学に憧れながら
毎日自転車で通学していた。そして卒業すると
バイクや車に乗りはじめ、自転車に乗る機会が
ほとんどなくなった。

 それから十数年、今回も通勤で使っていた
バイクの調子が悪くなって必要にせまられたのが
きっかけだった。ところが、いざ自転車で行動してみると
車やバイクで一瞬のうちに通過するだけとは違い、
街でいろいろと新しい発見をして、山々の緑を見ながら
走るといった余裕が生まれてきた。

 例えば、文化財や寺社の立て札に目がいって
思わず歴史の勉強が出来たり、草花の芽吹きを見つけて
季節を感じたり。歩くことには及ばないけれど少々の
運動にもなる、もちろん環境にもいい。

 「これからは単に通勤だけじゃなく、あちこちと自転車で
出かけよう、我がふるさと山紫水明の京都には
世界文化遺産をはじめ、美味しい空気を吸いながら1200年の
歴史を肌で感じられるところがいっぱいあるから。」
そんな思いを胸に、今日も風をきって気持ちのいい汗を
かきながら「ちゃりんこ」(自転車)のペダルを踏んでいる。




京都新聞(05.6.3掲載分)へ


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