Gimlet ギムレット

gimlet.jpg

始まりはジンをビタミン豊富なライムで割ったヘルシー・ドリンク

ドライ・ジンとライム・ジュースをシェークするだけのシンプルさの中に意外なほどの奥深さがひそむ。「ギムレットを作らせればバーテンダーの腕が分かる」といわれているほど。私立探偵"フィリップ・マーロー"のようにクールでダンディに飲み干したい。

Gin Base  テイスト:中辛口

TPO:オール・ディ 製法:シェーク

レシピ

ロンドン・ドライ・ジン…30ml ""ライム・ジュース(コーディアル)…15ml

@材料をシェークする。 Aカクテル・グラスに注ぐ。  

バリエーション

シェークしないでオン・ザ・ロックス・スタイルで飲むと"ジン・ライム"、ベースをウォッカに替えた"ウォッカ・ギムレット"。"ダイキリ"や"バカルディ"もラムをベースに甘味とライム・ジュースを加えたカクテルで、バリエーションといえる。

ポイント

コーディアルのライム・ジュースを使って甘口に仕上げるのが普通だが、最近は生のライムを絞って作ることが多い。ライムが強すぎると感じたら砂糖を1tspほど加えて調整する。辛口嗜好の最近ではあまり見られなくなったが、グラスの縁を砂糖でスノー・スタイルするスタイルもある。逆に辛口好みなら、ビターを入れる処方もある。

ネーミング

ギムレットとは、大工道具一つでコルク・スクリューのような形をした錐の一種。刺すような喉ごしからつけられた名前だろうか。南洋の植民地に配属されたイギリス人が考案したといわれているから、フレッシュ・ライムで作られたのが最初だったのかも。

エピソード

「ギムレットにはまだ早すぎるね」というセリフで一躍有名になったこのカクテル。このセリフは、レイモンド・チャンドラー作「長いお別れ」のなかで私立探偵フィリップ・マーローの推理に敗れた犯人のセリフ。この本には書かれている「本当のギムレットは、ジンとローズのライム・ジュースを半分ずつ。他には何も入れないんだ」他にも小説の各所にギムレットが登場する。