主池のおもな植物

イシモチソウ(モウセンゴケ科)
イシモチソウ(モウセンゴケ科)
モウセンゴケ科は水湿地に生え、葉に腺毛をもっていて虫を捕える食虫植物。 イシモチソウの茎は直立し、10〜30cm、葉は三日月型で、花は白色で初夏に咲く。

トウカイコモウセンゴケ(モウセンゴケ科)
トウカイコモウセンゴケ(モウセンゴケ科)
水湿地に生え、葉に腺毛をもって虫を捕える食虫植物。根出葉を有する多年草。 葉の上面やふちに赤色をおびた腺毛を生じる。葉の長さ1〜2cm。花は夏で淡紅色。

ミミカキグサ(タヌキモ科)
ミミカキグサ(タヌキモ科)
湿地にはえる小さな多年生の食虫植物。花のあとがくが果実をつつみ形も大きさも耳かきの先に似ていることによる。 花茎は高さ5〜15cm、花は黄色。花期 8〜10月。

ムラサキミミカキグサ(タヌキモ科)
ムラサキミミカキグサ(タヌキモ科)
花茎は高さ7〜15cm、花は藍紫色ときに白色がある。 花冠は径3.5〜4mm、淡紫色、距はななめ下向き、唇弁より短い。花期 8〜9月。

ホザキノミミカキグサ(タヌキモ科)
ホザキノミミカキグサ(タヌキモ科)
花茎は高さ10〜30cm、花は淡紫色。花期 6〜9月。 距は前方に突き出し、下唇の中央にくし形の白い斑紋がある。

アンペライ(カヤツリグサ科)
アンペライ(カヤツリグサ科)
ネビキグサ  日当たりのよい湿地にはえる強直緑色の多年生草本。 葉は細長く、茎状をした上半部は円柱形またはやや3稜形をなし平滑。
アンペライの自生地の現状(人と自然 2009)

キセルアザミ(キク科)
キセルアザミ(キク科)
日本には50種以上のアザミ類が分布している。その中には湿地生のものもいくつかあるが、 キセルアザミはなかでも分布の広い普通種である。花期(夏〜初秋)に根出葉があり、 あまり分枝しない茎の先に横向きの頭花をつける。

スイラン(キク科)
スイラン(キク科)
湿地に生える多年草で全体に毛がなく、粉白をおびている。高さ50〜100cmで直立し、 切り口からは乳液を出す。秋に径3〜3.5cmの黄色の頭花をつける。本州中部以西の西日本。


サワヒヨドリ(キク科)
サワヒヨドリ(キク科)
日当たりのよい湿地に生じ、高さ40〜100cm。対生する葉に葉柄がないので、 他のヒヨドリバナ類からは区別できる。夏〜秋に小さな頭花をたくさんつける。 日本全域、東および東南アジア、マレーシアに広く分布する。

サワシロギク(キク科)
サワシロギク(キク科)
低山の日当たりのよい湿地にはえる多年草。茎は細くて直立、高さ50〜60cm。 頭花は長い枝の先に1個ずつまばらにつき、径2.5cm、舌状花は白色、のちにやや紅紫色にそまる。

ホソバリンドウ(リンドウ科)
ホソバリンドウ(リンドウ科)
湿った草地にはえる多年草。茎は細くほとんど分枝せず高さ20〜60cmになる。 花はリンドウと同じようであるが、葉は細く湿地にはえる。

イヌセンブリ(リンドウ科)
イヌセンブリ(リンドウ科)
日当たりのよい湿地に生える二年草。茎の高さは5〜10cm。苦みが少なく薬用にはされない。 花冠は直径2〜3cm、白色で裂片には淡紫色のすじがある。蜜腺溝のまわりの毛が長い。 花期 9〜10月。

アキノキリンソウ(キク科)
アキノキリンソウ(キク科)
日当たりのよい山野に生える高さ30〜80cmの多年草。枝の上部に直径1.3cmの黄色の頭花 を多数つける。花期 8〜10月。 ヌマトラノオ(サクラソウ科)
ヌマトラノオ(サクラソウ科)
多年草で高さ40〜70cm。花は夏、小さな白色の花をたくさん総状につける。 平地や山地の湿地に生じる。よく似たオカトラノオは山地に普通な多年草。

ミソハギ(ミソハギ科)
ミソハギ(ミソハギ科)
葉は対生または輪生する多年草で高さ50〜100cm。夏に葉腋に1〜3個の紅紫色の花をつける。 山野の湿地や水辺にはえる。 ノギラン(ノギラン科)
ノギラン(キンコウカ科)
旧ユリ科。 日当たりの良い山地に生える多年草。葉は根生して開出。長さ12〜24cm。 花茎15〜55cm。細長い総状花序に多数の黄緑色の花をつける。

コシダ(ウラジロ科)
コシダ(ウラジロ科)
暖地の陽当りのよいやや乾いた所に生える常緑シダ。暖地の崖地に多くみられ群生する。 小型シダだが次々に二またに分かれて巨大化する。葉はまばらに立って、高さ1m以上になる。 葉柄は長さ20〜60cm。先端が二またに分岐して、さらにその先端におのおの1対の羽片をつけ 、その分岐点にも1対の羽片をつけるから羽片は各葉に6枚あることになる。

堀田 満(1973) カラー自然ガイド・水辺の植物 保育社
長田 武正(1984)検索入門 野草図鑑 保育社
牧野富太郎(1961)牧野日本植物図鑑 北隆館
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