Carnival
NO.3
最後にとっておきのお祭り、ベネチアの「仮面カーニバル」へ。
町中は人、人、人でごった返している。
とにかくこのカーニバル、はっきり言うと単なる「大仮装大会」。
目立ったもん勝ち!
オーソドックスな昔風のものから、
「これに出るために、1年間お金を貯めました」風の衣装や、
「ほーらお金なんかかけなくても、こんなアイデアでボクって頭いいでしょ、
ほーらおもしろいでしょ」と、限りなく材料費はタダに近い笑えるものまで、
参加者の知恵のしぼり合いに、
思わず「苦労さん」と、慰労の声をかけたくなるような力作ぞろいだ。
これは、見るよりも参加する方が絶対面白いと思う。
誰よりも目立った衣装を身につければ、観光客のカメラの嵐。
1年に1回、誰もが舞台俳優、女優になれるそんなお祭りなんだね、きっと。
(もちろん、昔から伝わるお祭りの意味っうのも知らなくはないが・・・・)
<なりきり系>
中世の王子さま、お姫さまカップルだが、
この姫君は、この後おもむろにチリガミを取り出し、
思いっきり鼻をかんだ。
このオバさん、アン・ルイスかと思ったよ。
<いかにも金かけてない系>
あまりの表情のヘンさに注目。
上記二人とも、衣装はただの紙。
金つかってねえー。
<かわいい子供のかぶりもの系>
顔をぶたれて、青あざ作ったのではない。
町のいたるところに簡易メイク屋がでる。
この子はピエロのイメージメイクをしてもらったはずなのだが、
どうも青あざにしか見えないところが、可哀想。
口ひげつけたミニオヤジ。
このかぶりもん系が一番かわいい。
子供の仮装は全部かわいいので許す。
<バナナな5人>
バナナである。皮の半分むけた・・・。
この女性達は、どこでこれを調達したのだろう・・・。特注品か?
それにしてもバナナのヘタ部分や、黒っぽく変色しつつあるところなど、
芸が細かい!
あっちこっちから「バナナ!バナナ!」とのうれしそうな声が上がっていた。
着物を来た日本女性も参加していたが、
やはり普通の着物などでは、目立つわけがない。
なにしろ、ここでのキーワードは「なりきり」なので、
参加する以上は、はずかしい気持ちをかなぐり捨て、
同じ着物を着るのならば、
「おいらん」ぐらいのハデさをもって挑んでいただきたい。
そして一人ではなく、何人かで同じ衣装。これ、目立つための鉄則。
毎年これに命かけている人、いるんだろうなあ・・・。
「カーニバル」 終わり