Carnival
NO.2
2月にもなれば、フランス・マントンはミモザの花ざかり。
イタリア・フランス国境の町、マントンの「Fetes du Citron(レモン祭り)」は
春を告げるお祭りだ。
町じゅうが、レモン色に染まる。
マントンは、フランス国内でも一番温暖な地域で、
お年寄りが住みたい場所NO.1らしい。
光きらめく波間に、白い帆のヨットが見え隠れし、
まだ2月なのに、まるで4月ぐらいの明るい日差しがそそいでいる。
詩人ジャン・コクトーの愛した町。
手押し車に花をたくさん積んだ花屋が通る。犬がのんびりと昼寝をしている。
市場の中も、ミモザの花でいっぱい。ミモザの花の横には、
採れたばかりのハチミツが売られていた。
東京の寒さを思いつつ、少し早い春の一日を過ごす幸せ。
マントンのヨットハーバー
「レモン祭り」真っ最中。
壁いっぱいに飾ってある黄色いのはレモン、
オレンジ色は、もちろんオレンジ。
「ジャン・コクトー美術館」
市場で、オレンジやレモンを売っていたおじさん。
手押し車の花売り。
八百屋さん。なんで海外の八百屋って
こうファッショナブルな並べ方をするんだろう。
うつらうつら、トロトロとしていたシェパード。
ニースのカーニパルは、コート・ダジュールの行事の中でも、最大のお祭り。
マルディグラ(懺悔の火曜日)の20日前、「カーニバルの王様」と
呼ばれる張りぼて人形の到着で祭りは始まる。
土曜日の夜に「光の大パレード」、日曜日とマルディグラ当日14時30分、
「カーニバルのパレード」がマセナ広場から出発。
火曜日の夜がクライマックスで「王様」の人形を燃やして、花火が上がる。
これでニースの町から、冬が追い払われたのだ。
水曜日には、「花合戦」。プロムナード・デ・ザングレに春の花が
乱れ飛び、祭りは終わる。
光の大バレード
フランス国内もとより、各国から参加しているらしい。
ニースとは言え、夜はまだまだ冬の寒さ。
コートを着ていても、まだ寒くブルブル震えながらの見物。
この会場に行く途中、向かいからきた男の子に
スライムが噴出するスプレーを全身にかけられた。
思わず「ギャーッ」と叫んでしまったが、
液体は空気にふれた途端に乾燥して、
コートについたスライムは、すぐに手で払い落とせた。
このお祭りでは、屋台でスライムスプレーを売っている。
向かいに座っていたジジババの団体客が、みんなで
かけあって、ふがふがの口開けて「ヒーヒー」笑っていた。
すべて無礼講なのだ。
カーニバルのパレード
おっちゃんたちのチュチュ姿。
トロカレロ・デ・モンテカルロバレエ団よりグロい。
つづく