すのものの「夏時間(サマータイム)導入に反対です」


夏時間>「日の出から通学・通勤まで」の明るい時間が奪われる

学校・仕事が終わっても明るいので余暇として活用できるのが利点, と言われることがあるが,その分だけ 「日の出から通学・通勤まで」の明るい時間は奪われる。

2018-09-30 (0) 18:00:22 +0900


夏時間>朝の通学・通勤の時間帯に,事故・犯罪が増える可能性がある

夕方が遅くまで明るいので事故・犯罪が減ると言われることがあるが, 朝は早く出かけることになり,朝の通学・通勤時間帯には増える可能性がある。 地域によっては,冬至よりも日の出が遅い時季ができることに注意されたい。

2018-09-30 (0) 17:59:00 +0900


夏時間>堀江貴文氏,ひろゆき氏のデマゴギー / 時計の針をずらす向きが逆

「ほんと頭悪い」サマータイムの問題点、堀江貴文氏らが語る - ライブドアニュース

ひろ ですね。 サマータイムにして1、2時間早くするって話ですけど、 まともに仕事している人からすると迷惑でしかないと思います。 例えば、北海道(札幌)の8月上旬の日の出は4時30分頃ですけど、 それが2時間早いと深夜の2時30分頃になるわけで超迷惑をこうむることになるんですよね。 なんで東京オリンピックの暑さ対策のために日本中に影響することをしないといけないのかと......。

サマータイムの話をしていて,「2時間早いと」とあるのでだまされやすいが, “サマータイムを導入すると 2 時半になる”とは言っていない。 4 時半の日の出は,二重夏時間だと 6 時半になる。 (その時刻に,時計を 2 時間進めると考えてみればわかる。)

ひろ パリだと、今、日の入りは21時前なんですよ。 これでサマータイムがなかったら、22時前になります。 ちなみに日の出は6時50分とかです。

ホリ もしサマータイムがないと、22時前に日の入りで日の出が8時前か。 そりゃ、サマータイムのほうが健康的かもな。

これについては何も語るまい。

2018-09-16 (0) 11:44:11 +0900

後編が出た。結局のところ,導入容認への誘導だったのだろうか?!

ホリエモン×ひろゆきがサマータイム導入に「システム変更やらもろもろの利権がつくられるので、もう『確定』なんじゃない?」

2018-09-17 (1) 22:31:14 +0900

一部では,北海道に関する部分が消されている / パリについてはそのまま

2018-09-19 (3) 21:34:17 +0900


二重夏時間>試しに,2 時間早く起きてみて,外の明るさを見てください

その時間帯が,あなたの起床時刻になるのです。

2018-08-31 (5) 20:49:10 +0900


2 時間,時計を進めると,八月 31 日には本州の日の出は 7 時以降となる

いまは,中部地方より北では,冬でも 7 時以降の日の出にはなっていない。

2018-08-19 (0) 20:15:00 +0900


2 時間,時計を進めると,那覇の夏至の日の出は冬至より遅くなる

1999 年版「理科年表」のデータだが, いま,那覇の夏至の日の出は 5 時 30 分台。 2 時間,時計を進めると,それは 7 時 30 分台となり, 冬至のころの,7 時 10 分台よりも遅くなる。

2018-08-19 (0) 20:10:07 +0900

那覇の八月末の日の出は 8 時よりあとになる

2018-08-20 (1) 00:24:20 +0900


このページを改定する時間がありません。「いろいろ」を見てください

2020 年の東京オリンピックに関連して,夏時間, あるいは二重夏時間の導入が持ち上がっています。 このページを改定すべきですが,時間がありません。 私の『すのものの「いろいろ」』に, ぱらぱらと書いていますので,ご覧になってください。

2018-08-15 (3) 20:42:29 +0900


またまた、日本国でも夏時間を導入することが検討されています。 そのため、前に作ったこのページに目を通し、ほんの少しだけ改めることにしました。 途中で、新着情報を最後に書き足す方針に変えましたので、 途中で読みあきたかたも、最後のほうはまた目を通していただけるとうれしいです。

なお、以前にはこのページのタイトルは 「日本における夏時間導入を反対の立場から検討するページ」 で、3ページに分かれていました。

2005-02-25 (5) 01:32:29 +0900

2001 年から日本国でも夏時間を導入する案が提示されています。 本ページは、日本における夏時間を 「反対」の立場から検討することを目的としています。

このページの URL に含まれる文字列 JDT は 「日本夏時間」を意味しています。 EST (Eastern Standard Time, 東部標準時間)を採用している地域の夏時間が EDT (Eastern Daylight Time, 東部夏時間)と呼ばれるのにならって JST (Japan Standard Time, 日本標準時)から仮に作ったことばです。

 ※ <I> と </I> とで囲まれた部分 --- ブラウザによってはイタリックで表示されます --- は自分用のメモです。

夏時間とは

夏時間とは、夏期の決められた期間の間、 現行の時刻より決められた時間(たいていは一時間)だけ進んだ時刻を使う制度です。 学校・会社の始業や終業、 列車・バスの運行、 ラジオ・テレビの放送などは原則として数字の上では現在のままで、 その一時間進んだ時計に従って行ないます。 よって、夏時間実施中は社会全体の生活リズムがいまより一時間早くなります。

現在提示されている案では夏時間を実施する期間は 「四月の第一日曜日から十月の最終日曜日まで」 です。 くわしく言えば 「四月の第一日曜日の午前1時に時計の針を一時間進めて午前2時とし、 十月の最終日曜日の午前2時に一時間戻して午前1時とする」 となります。 (注:この切り換え時刻については不確かです。すみません。 米国は午前2時に時計の針を進めて午前3時にするそうです。)

夏時間実施中は、 時計の上では同じ時刻に起きても普段より一時間早起きしたのと同じことになり、 省エネルギー効果があるとされています。 また、勤務の終わる時刻が一時間早まりますので、 そのあとの明るい時間が増えることになります。

一方、第二次世界大戦後に日本で夏時間を採用した際の経験から、 「就寝時刻が一時間早まるので寝苦しかった」 「明るいうちに退社するわけにゆかず、労働強化になった」 などという反対論が出ています。 また、 現在は当時と比べ物にならないほど多くの時計が機械に組み込まれていますので、 それらを一斉に変更する手間も考慮しなければなりません。

言葉の定義

以下で使う言葉の定義は次のとおりです。 (最初にここに書いたものからかなり書き改めました。)

時点
「時間の流れの上の或る一点」(広辞苑第四版)。 これは、 われわれがそれを何時と呼ぶかによらず決まる概念である。 たとえばある時点が「日本時間の午後5時」と呼ばれようが 「グリニッジ標準時の午前8時」と呼ばれようが、 同一の時点を表わしていることにかわりはない。
時刻
「日本標準時」「グリニッジ標準時」などで時点を「何時何分」と表わしたもの。
標準時
現在日本で使われている時刻制度のこと。 厳密にいえば「中央標準時」だが、 これではどこの国のものかわからないので「日本標準時」と呼ぶことが多い。 英語では Japan central standard time である。 それがどう決められているかにはさしあたって興味はないが、 明石市を通る東経 135 度の子午線上で太陽が南中する時刻がほぼ 12 時となる。
夏時間
標準時で表わした時刻に一時間を加えた時刻をもちいる時刻制度。 「四月初めから十月末までなので『夏』とは言えないのではないか」 「変わるのは『時間』ではなく『時刻』ではないか」 など問題のある術語ではあるが、そのまま使う。 ほかに「日光節約時間」という呼び方もある。
夏時間制度
夏期の決められた期間に限り夏時間を使う制度。
夏時間の導入
夏時間制度を採用すること。
夏時間の実施
決められた夏時間開始時点がきて、実際に時計の針を一時間進めること。
夏時間中
夏時間が実施されている期間中のこと。
夏時間の終了
決められた夏時間終了時点がきて、時計の針を一時間遅らせること。
夏時間外
夏時間が実施されている期間外のこと。
早い
あるできごとが別のできごとよりも時間の流れの上で「前」 にあること。 例:「夏時間中の学校の始業時刻は夏時間を実施していない場合と比べて 『早く』なる」。
遅い
あるできごとが別のできごとよりも時間の流れの上で「後」にあること。
時計の上では
夏時間中と夏時間外の両方に起きるできごとを、 それぞれ夏時間と標準時とで表わして時刻として比べる際に使うことば。 例:「夏時間になっても学校の始業時刻は『時計の上では』変わらない」。

夏時間導入派のあげるメリットの検討

夏時間導入は省エネ・地球温暖化防止に役立つか?

夏時間導入の理由の一番にあげられているのは 「省エネ・地球温暖化防止に役立つ」ということだそうですが、 新聞によると試算では省エネ効果は 0.08 %だそうです。 これは非常に小さい量だと思います。

まず、試算には誤差がつきものです。 あくまで予想ですから、その通りになるとは限りません。 0.08 %ということは、 現在のエネルギー消費を 1 として 0.9992 です。 はたしてこれだけの精度で予測ができるものでしょうか?

1年 365 日の 0.08 %を計算してみると7時間です。 もしも毎年、夏時間への切り替え時と夏時間からの切り替え時を合わせて、 時計の合わせ直しなどに7時間かかるとしたら なんのために夏時間を導入するのかわかりません。 実際にはそんなにはかからないでしょうが、 新しい生活リズムに慣れるまでの仕事の能率低下もいれるとどうなるでしょう?

0.08 %の逆数、すなわち1÷ 0.0008 は 1250 です。 ということは 1250 人のうち 1249 人までが試算どおりの生活をしたとしても、 残りの 1 人が夏時間のために生活パターンを変え、 仮に試算の2倍のエネルギーを消費するとしたら、 差し引きゼロとなってしまいます。 「1250 人にひとりが2倍の消費」というのはありえない数字ではないと思います。

また、省エネ効果は原油換算で年間 50 万キロリットルと試算されています。 日本の人口を仮に一億人とすればひとりあたり 5 リットルです。 「国民会議」 の資料によると、 どうやら換算は発熱量比 8450/9250 をかけて計算しているようです。 この数値は 0.9135... なのでほぼ 1 と考えても(ここでは)よさそうです。 乗用車は 1 リットルのガソリンで 10 キロメートル強だけ走れると聞きましたので、 5 リットルでは 60 キロメートルぐらいでしょうか。 私は自動車の運転はしないのでよくはわかりませんが、 これはあまり多い量ではないと思います。

また、あるかたからメールで教わったのですが、 もしも休日を一日増やすことで工場などが動いている日が一日減れば、 その分家庭で消費されるエネルギーが増えるとしても、 0.08 %以上の削減効果があることも考えられます。 仮に現在年間 250 日仕事をしていると仮定すると、 一日は 0.4 %にあたることを思い出してください。

日本の地理的位置・気候は夏時間になじむか

日本の夏は暑くて、日中は日ざしを避けたいぐらいです。 真夏の外出は、急ぎの用でないなら昼間ではなく日が西に回わってからにしたい、 と思うことがよくあります。 私の家の近くのスーパーは、夏の間だけ営業時間を一時間延長し、 夕方から買い物にくる客をあてこんでいます。 もしも夏時間を導入すれば、 「日が西に回わってから」 と思っていることは一時間遅く始めざるを得ません。 いま夏時間を採用している国々は、日本よりも高い緯度にある国が多いのですが、 そういう国では夏は気持ちのよい季節なので日本とは事情が違います。

日本より緯度の低い国でも夏時間を実施しているところがありますが、 すぐ北に夏時間を実施している国があり、 そこと関係が深いので「おつきあい」で実施しているのではないか、 など調べてみるべきでしょう。

「おつきあい夏時間」の場合、 時計を一時間進めていながら始業時刻を繰り下げるなど無理をして対応している可能性があります。 もしも日本が夏時間を実施した場合、 沖縄などで夏時間開始直後・終了直前に日の出が(時計の上で) 遅すぎるならそうやって独自に対応するしかない、 という導入派の意見を新聞で読んだことがありますので。 (今回の導入派と同一かどうかはわかりません。)

すでに夏時間を導入している欧米と日本とで、 夏期の時間帯ごとの不快指数(のようなもの)を調べること。

夏時間導入に伴って増える手間

夏時間を導入すると増える手間があります。 すでに夏時間を採用している国では克服している(と思われる) ことですから、日本でもやってやれないはずはありません。 しかし、手間が増えることは事実です。 メリットが手間を上回わるかどうかは各人で判断しなければなりません。

電気機器の内蔵クロック変更にかかる手間

現在の日本では、多くの電気機器に時計が内蔵されています。 たいていはクォーツ式の精度のよいもので、 買ったときに一度合わせると壊れるまで修正の必要のないものもあります。 夏時間が導入されると、一年に二度、 それらの時計をすべて合わせ直さなければなりません。

時計はそのまましておいて留守録をしかける際に 「夏時間の午後9時からだから午後8時にセット」 などと頭の中で読みかえるのはよほど頭かカンのいい人以外はやめたほうがよさそうです。

特にコンピュータの場合

最近はコンピュータが職場・家庭に普及しています。 ワークステーションなどの、 ネットワークにつながれていて一年中つけっぱなしにしておくコンピュータはほかの電気機器と違い、 間違いなく夏時間への変更を行なわないとよそのマシンにも迷惑がかかるおそれがあります。

Windows 95 の場合

現在日本国内でつかわれている Windows 95 マシンは、 「日付と時刻のプロパティ」でタイムゾーンを見ると GMT+09:00 の「東京、大阪、札幌、ソウル、ヤクーツク」 になっていることが多いと思います。 (あがっている都市の名前はパージョンによって違っているかもしれません。) 現在、このタイムゾーンでは夏時間が採用されていませんので、 「自動的に夏時間の調整をする」というチェックボックスは選べないようになっています。 massangeana さんのいろいろによるとレジストリエディタを使ってレジストリを書き換えれば自動調整にすることができるそうですが、 コンピュータにくわしくない人にはおすすめできない方法です。 もしも夏時間が導入された場合、 Microsoft 社が無料でパッチを配布してくれることを期待しましょう。

この「自動的に夏時間の調整をする」がどういうものなのか、 テストしてみました。 「タイムゾーン」を「(GMT-05:00) 東部標準時(米国およびカナダ)」にし、 日付と時間を夏時間実施の数秒前に合わせると、 実施時刻になったとたんコンピュータの時刻が変わります。 「日付と時刻のプロパティ」 のウィンドウが表示されていないときに実施時刻を過ぎると 「夏時間の調整のためにシステムクロックが更新されました。 新しい設定が正しいか、確認してください」 というメッセージウィンドウが出ます。 コンピュータを動かしていないときに実施時刻を過ぎたときは Windows 95 が立ち上がりかかったところで同じようになります。 夏時間終了時もほぼ同様でしたが、 終了時は夏時間の午前2時に時計を一時間戻して標準時の午前1時とするので、 午前1時から午前2時の間の時刻は二度くりかえされることになります。 標準時の午前1時半に時計を合わせる方法はとうとうわかりませんでした。

Windows 95 はローカルタイムだけをファイルの更新日時などとして記録しているので、 タイムゾーンを変更してもファイルの更新日時は変わりません。 夏時間中の 12 時 34 分 56 秒に更新したファイルの更新日時は標準時に戻ってから表示させても 12 時 34 分 56 秒です。 「確かお昼休みに作ったファイルだけど」と思ってさがすときには便利な機能ですが、 「このファイルが最終更新されてから現在までにどれだけの時間が経過しているか?」 を調べる際には過去の夏時間実施状況についての全データを持っておく必要があります。 また、これは非常に重大なことなのですが、 夏時間終了日に二度くりかえされる午前1時から午前2時までの時刻については、 Windows 95 が比較を誤ることがあります。 夏時間の午前 1 時 40 分に作ったファイルを標準時に戻ってからの午前 1 時 20 分に更新した場合、当然後者のほうが新しいのですが、 Windows 95 は時刻そのものだけを比較するので前者のほうが新しいと判断してしまうのです。 タイムスタンプだけを見て更新されていればバックアップを取るプログラムがありますが、 この時間は要注意です。 複数のファイルにわたるプログラム作成を助けるプログラム make も正しく動かない可能性があります。

なお、Windows 95 のタイムゾーンは、 ネットワークにつながっている場合に意味をもつようです。 たとえば、 ネットワークドライブのファイルのタイムスタンプは双方のコンピュータのタイムゾーンを見て補正します。 電子メールにもタイムゾーンがはいります。 ですから、もしも夏時間が導入された場合、 夏時間実施中もタイムゾーンを現在のままにしておくことはお勧めしません。 GMT+10:00 の「グアム」などに設定し直すのが現実的な対応法でしょう。 (もしも時計を一時間進めるだけでタイムゾーンを変えないと、 メールの発信時刻は実際よりも一時間遅く解釈されます。 逆にタイムゾーンだけを変えて時計を進めないと --- unix 系の OS はタイムゾーンを変更するだけでいいのでそうカン違いすることもありえます ---、発信時刻は一時間早く解釈されます。)

付:この「自動的に夏時間の調整をする」は、 一つのコンピュータに複数の OS をいれてブートし分けているときは複数回実行されてしまう可能性もあるようです。 くわしくは奥村晴彦氏の夏時間を考えるをご覧ください。

unix 系 OS の場合

unix 系の OS は、内部では時刻を UTC で管理しています。 ユーザは環境変数などで現在のタイムゾーンを設定します。 するとファイルの日時はそのタイムゾーンで表示される、というしかけのようです。 (まだ不勉強なのでよくはわかっていません。) この方法だと、 夏時間中の 12 時 34 分 56 秒に更新したファイルの更新日時は標準時に戻ると 11 時 34 分 56 秒と表示されます。 「昼休みに作ったファイルなんだけど」と思ってさがしていたのに 11 時台だった、ということも起こりえるわけです。

あなたがスーパーユーザであり、かつある程度親切であるのなら、 おそらく JDT となるであろうところの“日本夏時間” の略称が使えるよう一部のファイルを書き換えることになるでしょう。

法律の整備にかかる手間

「三月十五日から一カ月間」と契約した場合、 途中で夏時間中にはいりますが、 それでもおそらく四月十四日の終了をもって期限が切れることになるでしょう。 終了時点が夏時間を導入していない場合と比べて一時間早くなりますが、 こうなるのが常識だと思います 一方、カラオケボックスで夏時間開始日の 0 時 30 分 --- これはまだ標準時だ --- から 2 時間分の料金を払えば、終わるのはこれから 2 時間後の、 標準時で 2 時 30 分、夏時間では 3 時 30 分になるのが常識でしょう。 しかし、これらのことは一応法律で決めておかねば混乱するでしょう。

諸施設の開いている時間の変更にかかる手間

金沢の兼六園が開いている時間は、1999 年 4 月現在

となっています。 夏時間が導入されても時計の上では現行通り開閉園する、 ということも考えられますが、それでは “明るいうちに仕事を終えてあとの時間をレジャーなどにあてる” という夏時間の趣旨に合わないと思われます。 よって夏時間実施中の閉園時刻だけを(時計の上で)一時間遅らせると と場合分けが4通りになって複雑になります。 さらに別の決め方として、例えば のような方法も考えられます。

いずれにせよ、入り口の看板の書き換えが必要でしょう。 (時計の上では全く変わらない場合も断り書きを付す必要があると思います。) ガイドブックもです。 ですから、 夏時間導入にあたってはじゅうぶんな検討を行ない、 もしも導入するなら簡単には廃止しない、実施期間の変更も行なわない、 という決意がいると思います。

夏時間導入で得をしそうなのは誰か?

夏時間が導入されると、ある人たちは得をするでしょう。 得をすることは悪いことではないし、 その人たちが自己の利益のために夏時間を導入しようとしているなどと今の私が言ったらそれは単なる “ゲスの勘ぐり”です。 しかし、誰が得をしそうか、は考えてみる必要があると思います。

時計メーカー

夏時間開始日には時計の針を1時間進め、 夏時間終了日には戻す必要があります。 現在の多くのアナログ時計はその際に分針を文字盤上で一回りさせなければなりません。 そして、そのあいだ分針と秒針は止まっているので、 もう一度時報などで合わせ直すことになるでしょう。 しかし、 高級な時計の中には分針秒針を止めずに時針だけを動かすことのできるものがあります。 そういう時計が売れるようになるかもしれません。 あるいは、「この際だから買いかえようか」という人もでてくるかもしれません。

家電メーカー

最近の家庭用電気器具には時計内蔵のものが多いようです。 わが家の炊飯器もそうで、タイマーをセットしておくとその時刻にご飯がたけます。 この時計も、夏時間実施中は1時間進めなければなりません。 もしもワンタッチで時計が1時間進み太陽マークか何かが表示される製品が出れば、 そういう製品に買いかえようとする人がでてくるかもしれません。

航空会社

日本の空港では、確か夜間の離着陸が制限されていたと思います。 夏時間が導入されると、飛行機が発着できる時間帯が1時間前にずれます。 そうすると、 今までは作れなかった便、 あるいは欧米などの夏時間実施期間は飛べなかった便が飛べるようになるかもしれません。

夏時間導入で損をしそうなのは誰か?

花火業界

夏時間が導入されると、かなり日が短くなった 8 月 29 日でさえ、 東京の日暮は 19 時 47 分ごろになります。 小さな子供はもう寝る時刻です。 家庭用の花火が売れなくなるかもしれません。

仮に夏時間を導入するとして、米国と同じ期間の実施でよいか?

仮に夏時間を日本にも導入するとしても、 夏時間実施期間が米国と同じ 「四月の第一日曜日から十月の最終日曜日まで」 でよいかどうかは議論の余地があります。

日曜日に夏時間開始・終了でよいか?

欧米では夏時間への切り換えは日曜日の未明に行ないます。 日曜日はデパートなども全てしまっている、 と聞きますのでかなり多くの人が日曜日は仕事がお休みでしょう。 よって、この一日である程度まで身体を夏時間に慣らしておくことができると思われます。 しかし、日本では日曜にも多くのお店が開いています。 そこで働くひとは前日の仕事を終える時刻からその日の仕事を始める時刻までの時間が普段より一時間短くなりますが、 抵抗はないでしょうか?

また、日本では行事日程を 「何月の第何日曜日」と決めることがあまり普及していません。 母の日と父の日ぐらいでしょうか。

(欧米の場合、日曜日には教会の礼拝にゆく人が多いだろう。 切り換え日の礼拝は(時計の上で)普段と同じ時刻に始めるのだろうか? あるいは30分ぐらい遅らせて始めるのだろうか? 切り換え日がキリスト教の最も重要な祭りである復活祭に重なることもある。)

欧米と同じ時期に夏時間開始・終了でよいか?

十月の最終日曜日はもっとも遅い場合には31日になり、 29日の金曜日は夏時間中の登校日となります。 1999 年がちょうどそのパターンなのですが、 理科年表によると東京の日の出は 5 時 59 分ですのでもしも夏時間を採用していたとすれば 6 時 59 分の日の出となります。 これは東京でもっとも遅い日の出の 6 時 51 分よりも時計の上では遅くなります。 那覇は 10 月 28 日のデータしかないのですが、 夏時間が実施されていれば日の出は 7 時 35 分。 冬に一番日の出が遅いときが 7 時 18 分ごろのようですから、 それと比べると(時計の上では)17 分もあとになります。 もしも時計の上で一年中同じ時刻に学校が始まるとすると、 冬至には日の出のあとにうちを出れば済む生徒でも夏時間最終日には日の出前にうちを出なければならない、 ということが起こりえます。

もしも日本独自に自由に夏時間実施期間を考えるとしたら、 次のようなものも考えられます。

代替案その1.「春分の日から秋分の日まで」

欧米では春分や秋分は休日ではないようですからこれらの日に切り換えると仕事にさしさわると思いますが、 日本では休日ですからその問題はありません。 また、 欧米では週単位で予定をたてたり週給で賃金を支払ったりすることが多いと聞きますからその点も問題でしょうが、 日本はその点も問題ないと思われます。 しかも、この日は、昼と夜の長さが同じになる日、 としてで国民に知られています(厳密にいえば違うのかもしれませんが)。 よって、この日をもって切り換えるというのは理解されやすいかもしれません。

代替案その2.「立夏から立秋まで」

最も日の出が早くなるのは夏至のころですから、 この日を中心に前後何日間か夏時間を実施する、というのも一つの案です。 日本では、中国の暦に由来する二十四節気がまだときどき使われています。 その中の二つをとり、 春分と夏至の中間に当たる立夏(1999 年は5月6日)から 夏至と秋分の中間に当たる立秋(1999 年は8月8日)まで、というのはどうでしょうか? これだと、猛暑の季節には標準時に戻るので、 「夏時間のせいで寝るべき時刻になっても寝室の温度が下がらず寝苦しい」 ということがないかもしれません。

代替案その3.「オーストラリア(東部)に合わせる」

「国民会議」の原案が 「我が国におけるサマータイム実施期間をこれら諸外国と調和させた場合には、 年間を通して、時差が一定となる」 と言っているのは誤りです。 日本が夜中のときは欧米は夜中でないので、 切り換え日を同じにしても切り換え時刻は異なってくるからです。 それよりも、 うまくやれば時差のない期間を作れる国に目を向けるのも一案ではないでしょうか? オーストラリアの東部、シドニーやメルボルンのある地域は、 標準時が GTM+10:00 で、夏時間を採用しています。 南半球ですのでその地域の夏は日本の冬です。 Windows 95 の「日付と時刻のプロパティ」で調べたところ、 十月の最終日曜日の午前3時を午前2時にして夏時間になり、 三月の第一日曜日の午前2時を午前1時にして標準時に戻るようです。 もしも日本が 三月の第一日曜日の午前0時を午前1時にして夏時間になり、 十月の最終日曜日の午前3時を午前2時にして標準時に戻ることにすると、 向こうが夏時間を実施しているときは日本は標準時、 向こうが標準時のときは日本は夏時間を実施中となって、 年間を通じて時差は「なし」または「むこうが2時間進んでいる」 の二種類になります。 もしも日本が米国に合わせると三種類です。 どうせ年間を通じて時差がなくなるわけではない国に合わせるよりも、 という意見もあるのではないでしょうか?

「国民会議」の資料で 「期 間:3月第1日曜〜10月最終日曜」となっているのは誤りだと思われます。 その期間はあちらは冬ですから。

仮に夏時間を導入するとして、2001 年から実施できるか?

例えば、 金沢の兼六園はいま3月1日から10月15日は朝7時に開園しています。 仮に夏時間が導入されたとし、 時計の上では同じ時刻に開園したとすると、 いまの時刻では6時に開園することになります。 これで問題がないか --- すなわち十分に明るいかどうか、 確かめる必要があるでしょう。 (この例は、 いったん書いたあとで理科年表で調べたらたぶん OK なのでコメントにしておこう。)

現在の案の通り4月の第一日曜日から夏時間を実施した場合、 新学期に1年生が小学校に出かける時刻が一時間早まります。 国民会議の原案では

“地域別にみると、 北海道地方・東北地方北部の多くが、 春休み期間中では雪解け前であるが、 (a)サマータイム制度への移行に伴う早朝の気温の変化は、 1℃程度となっていること、 (b)サマータイム制度を導入している諸外国における気候をみると、 北海道・東北地方よりも気温の低い地域が多数みられること等を勘案すると”
を理由に問題ないだろう、とされていますが、 気温を机の上で比べるだけでなく、 通学路がどのような状態かを現場の先生がたに目で確かめてもらいたいと思います。

今年は、もうその時期は過ぎてしまいましたので、 この確認は来年 2000 年以降に行なうことになります。 2001 年から夏時間を導入するなら、 2000 年の春までには市民のすみずみまで夏時間制度を説明しきっておかねばならないでしょう。 そして、もし 2000 年の確認作業中に不具合が発見されれば、 学校の始業時間を遅らせるなどして解決するよりなくなります。

同じことを別の言葉で説明します。 もしもあなたが小学校の先生だとして、 「2001 年度から始業時刻を一時間くり上げます。 児童が学校に出かけるしたくをする時間が会社に出かける両親とずれてしまう問題、 遅くまでテレビを見ていて朝起きられない、 といった問題はこちらでなんとかするから君は気にしなくてよい。 なんの問題もないね?」と言われたら、 即座に「大丈夫です」と答えられますか? 私だったら、答えられないと思います。 やはり、その季節に、自分の目で、通学路などを見ておきたいものです。

2001 年の四月第一日曜日はエイプリルフール

もしも、2001 年からの実施で、 しかも実施期間を米国と同じ 「四月の第一日曜日から十月の最終日曜日まで」 とした場合、 2001 年の四月の第一日曜日は 1 日になりますからエイプリルフールです。 テレビやラジオのアナウンサーが 「おはようございます、4月1日午前7時のニュースです」 というのを、 夏時間のことを忘れ、まだ時計を標準時のままにしている人が聞いたとき、 エイプリルフールだと思わないでしょうか? 朝日新聞までエイプリルフールをやる時代ですから。

(もしも今回の夏時間がポシャった場合、 これを 2001 年のエープリルフールにやるとおもしろいかも。>放送局のみなさん)

仮に夏時間を導入するとして、「夏時間」という名称でよいか?

問題は二つあります。 一つは「夏」の部分、もう一つは「時間」の部分です。

「夏時間」は英語の summer time の訳語だと思いますが、 これは英国の用法だそうで、 米国では daylight saving time というそうです。 これを直訳すれば「日光節約時間」とでもなるでしょうか。 現行の実施案では秋分の日を過ぎても「夏時間」ですので (未了)

「国民会議」は「夏時間」に代わるあたらしい名前を募集していましたが、 「エコタイム」というような恥ずかしい名前にはなってほしくないものです。

いろいろな疑問

夏時間終了日の午前1時から2時までの時刻はどう記録すればよいのか?

夏時間終了日は、 夏時間の午前2時に時計を一時間戻して午前1時にします。 午前1時から午前2時の一時間は(時計の上では) 二度くり返されることになりますが、 時刻を記録する場合はどう区別すればよいのでしょう?

もちろん、「01:30 +09:00」とか「01:30 +10:00」のようにすればよいのですが、 一般向けとは思えません。 新聞が夜中の事件を報道(未了)

夏時間導入に伴って営業時間を一時間延長することは禁止されるのか?

現在、スーパーなどで夏期のみ遅くまで営業しているところがあります。 暑いので日がかげってから買い物に出る客が多いからだと思われます。 夏時間が導入された場合、 日がかげる時刻が(時計の上では)一時間遅くなりますから、 そのようなスーパーが営業時間を一時間延長することが考えられます。 そういうことは法律などで禁止されるのでしょうか? 禁止されないとすると、そのスーパーは開店時間が一時間早くなっただけとなりますので、 今回の夏時間導入提案のメインの理由であるところの省エネ効果が薄れることになります。

法律中の時刻は夏時間になると変わるのか?

例えば、労働基準法第 61 条には 「満十八才に満たない者を午後十時から午前五時までの間において使用してはならない」 とあります。 この時刻は夏時間実施中は変わるのでしょうか?

夏時間実施中かどうかを把握しておくことが一般市民に要求されるのか?

現在、屋外の施設などでは夏冬で開いている時間が異なるものがあります。 夏時間導入後はそれを 「夏時間実施中は何時から何時、それ以外は何時から何時」 とすることも考えられます。 が、それには「いま夏時間が実施されているかどうか」 を訪問者が知っていることが前提になります。 新聞やテレビを見ていれば「明日から夏時間」とか 「明日で夏時間が終わる」などとわかるでしょうから、 夏時間が理想的に実行されれば --- すべてが時計の上ではそれまでと同じに動き出せば ---、 一般市民は現在が夏時間中かどうかを把握していなくても困らないはずです。 また、短期間だけ日本に滞在する人もいます。 どうなるのでしょうか?

(上の例自身は、 開閉園時間表示のそばに「いまは夏時間実施中です」 のような札をかければすむことですが。)

夏時間に反対するためには何をすればよいか

早寝早起きを心がけよう

身近なところでは、 「早寝早起き」を(できる人は)しましょう。 「あんたみたいな朝寝坊も夏時間になれば1時間は早く起きるんだがねえ」 と言われないように。

夏時間導入でどれだけ手間が増えるかまわりの人に話そう

職場では、 もし夏時間が導入されたらどれだけ手間が増えるか考えて、 同僚や上司に話してください。 コンピュータを使っている人、管理している人は、 夏時間に対応できないならそういいましょう。

省エネの代替案を出そう

夏時間導入による省エネ効果は 0.08 %、 日本全体で一年間に原油換算で 50 万キロリットルだそうですが、 ほかの方法でこれだけの省エネ効果をあげる方法を提案しましょう。 (それには、 ガソリンや電気に換算するとどれくらいになるかを知りたいのですが ...。)

代替案:休日を増やす

これはあるかたからメールで教わった案ですが、 「省エネの日」「地球環境の日」などの休日を作って工場などが動いている日を一日減らせば、 その分家庭で消費されるエネルギーが増えるとしても、 0.08 %以上の削減効果があることは十分考えられます。 その日に省エネ関連の催しを行なえばさらに効果が高まるかもしれません。 日本人は働きすぎという批判をかわせるという利点もあります。 休日を増やすことそのものの弊害は最近 「海の日」が制定されたときも聞いたことがないように思います。

夏時間以外の方法で太陽の出ている時間を有効利用するには

一年中、日の出(または夜明け)の時刻に起きてみる

新聞には翌日の日の出の時刻が載っています。 これを見て, その時刻あるいはその30分ほど前の夜明けの時刻に起きるようにすれば、 太陽の出ている時間を全くムダにしないで済みます。 夏時間を導入しても、 時計の上で同じ時刻に起きている限り、 太陽が出ているのに寝ている期間があるか太陽の出る前に起きなければならない期間があるかであることに注意してください。

太陽の動きに関心をもって暮らしてみる

「太陽が出てから何時間何分たった」 「あと何時間何分で太陽が沈む」 といったことをときどき計算してみると、 太陽の動きに関心をもって、より自然なリズムで暮らせると思います。 誰かこういうコンピュータプログラムを書きませんか?

夏期だけ学校・職場の始業・就業をくりあげる

広辞苑で「夏時間」をひくと、 いま議論されている夏時間のほかに 「学校などで、夏季の始業時刻を早くすること」 という意味が出ています。 できるところからこれをやれば、 それだけ昼間を利用できることになります。

(私の通った小学校では逆に冬だけ始業時刻をくりさげていました。 これでも同じことです。)

学校全体・会社全体でやらなくても、 学生・生徒であれば夜ではなく朝早く起きて宿題をやるとか、 フレックス制を導入している会社に勤めている人であれば早くゆくとか、 の方法で個々人が取り組むことも可能です。

不定時法を私的に使ってみる

江戸時代までの日本では、 季節に関わらず昼と夜それぞれを等分した時刻が使われていました。 よって、夏は昼間の一時(いっとき)が冬より長く、 夜の一時は冬のほうが夏より長いのでした。 夏は長い昼間にうんと働き、冬は長い夜を読書に当てる、 というような生き方をしてみたいものだ、と思うことがあります。 公的なところでこの不定時法を復活させることはできないでしょうが、 私的には使ってみるとよいかもしれません。

以前、私は「日の出を 6 時、 日の入りを 18 時としてその間を昼夜それぞれ等分して決まる “私的な不定時法”で現在時刻を表示する」プログラムを書いたことがあります。 「暮れ六つ」とか言われてもピンとこないので折衷的に決めた不定時法の表現ですが、 夏の夕方などに動かしてみると興味深いです。 夏至のころの東京の日の出は 4 時 25 分、 日の入りは 19 時 00 分ですから夜は 9 時間 25 分しかありません。 これを 12 で割った 47 分ごとに不定時法では一時間経ったことになります。 「南総里見八犬伝」によく出てくる「夏の夜なれば短くて」なども実感できます。

(「理科年表」によると寛政暦以降は「夜明」を明六つ、 「日暮」を暮六つとしたそうなので、夜はさらに短くなる。)

私は Windows プログラミングはまったくできないのですが、 誰か作ってくださいませんか?

夏時間導入の是非の判断材料を集めよう

「いま夏時間だったら何時かな?」と考えてみる

夏時間導入に賛成の人も反対の人も、 もしもこの問題に関心があるのなら「いま夏時間だったら何時かな?」 と少し考えてみてください。 たとえば夕方のオフィスの窓から外を見た際、 「いまは5時だけど夏時間なら6時」と計算してみるのです。 「もしも夏時間を実施していればこの明るさのときに駅からうちへ向かっているのか」 などと想像すれば、夏時間の効果を前もって想像することができます。

もちろん、夕方だけでなく朝にも夜にもやってください。 毎朝午前7時に起きている人が午前6時に目を覚ましたら、 もう一度眠る前に「夏時間だったらいま起きるのか」と考えましょう 毎日午後11時に寝る人は午後10時になったら 「夏時間になったらいま寝るのか」と思ってみてください。

(ふと思ったことですが、夕方にこれをやると 「いま午後5時半だけど、夏時間をやっていれば6時半か」 となります。 「6時半がこんなに明るかったらうれしいだろ?」 と子供に言うと、 「だったら一時間早く寝なきゃならないの?」 と答えるかもしれません。 だからなんなんだ。

夏時間で試しに暮らしてみる

夏時間のメリットは社会全体が一時間時計を進めて生活して初めて生まれるので、 一部の人だけが実行したのでは本当の意味のテストになりません。

しかし、一部の地域・職場・学校で試験的に夏時間を実施してみると、 いろいろなことがわかってくると思います。 「朝一時間早く起きてどのくらい寒さが違うか調べる」 「朝一時間早く家を出て通学・通勤してみる(もちろん電車などの混み方は実際とは違う)」 「子供が学校に通う道を一時間早く歩いてみる」 「夏に一時間早く退社してみる(電車が空いていていい気持ちかも)」 「夏に一時間早く床についてみる」

賛成派の人も反対派の人も、やったらいいと思います。 その様子をテレビで放送し、 市民の多くが夏時間のメリット・デメリットを知ってからのほうがよくはないでしょうか、 夏時間導入の是非を論ずるのは。

もしも夏時間が導入された場合の「評価法」

もしも夏時間が導入された場合、 何年か経ったところでその効果が評価されるでしょう。 今回の導入の一番の理由は省エネですから、 予想以上の(たとえば 10 %ぐらいの) 省エネ効果があった場合は問題なく「よし」とすべきでしょう。 あまり効果がなかった場合、あるいは逆にエネルギー消費が増えてしまった場合、 それをどう評価するかを考えておく必要があります。 もしレジャーなどの産業の売り上げも増えた場合、 賛成派は 「省エネ効果はあった。 それよりもレジャーなどに消費するエネルギーの増加分が上回わっただけなのだ」 と主張してくる可能性があります。

(もしもその理屈でゆくなら、 私は夏には昼間の暑さをのがれ、 夜に灯りをつけて読書することが私にとってはこよなきレジャーなのだが、 それにエネルギーを使うことはどう評価されるのだろう?)

仮想Q&A

 ※ FAQ ではありません、NAQ (Never Asked Questions) です。

夏時間が導入されても自分はいまのままで生活するから関係ないのでは?

会社・学校の始業終業時刻、 列車・バスの運行時刻、 ラジオ・テレビの放送時刻は夏時間に従うでしょうから、 あなたが世の中から全く切り離された生活をしているのでない限り、 夏時間からのがれることはできません。 夏時間制度は日本国で生活する全ての人に関係する問題です。

夏時間を導入すると人間の生活リズムがより自然に近くなるのでは?

「毎日起床時刻を変えて日の出とともに起きる人」や 「毎日一定の時刻に起きる人」は自然なリズムで生活していると思います。 農業に従事している人、お勤めをしている人がそれぞれの例です。 前者の人には夏時間は関係ありません。 あくまで日の出とともに起きればよいのですから。 後者の人は、夏時間が導入されるとある日から突然一時間早く起きねばならず、 またある日から一時間遅く起きることになります。 それが自然だとは私には思えません。

「夏の日没後の気温はほぼ一定なので早く寝ても寝苦しさは同じ」と聞きましたが

「夏時間中はいまより一時間早く寝ることになりますが、 真夏の宵の口は暑くてなかなか眠れないのでは?」 という夏時間への反対意見に対し 「夏の日没後の気温はほとんど一定で変わりません」 という反論を読んだことがあります。 もしそれが事実だとしても、 日本に住んでいる人のほとんどで室内で寝るので「気温」ではなく「室温」 で議論しないと意味がないでしょう。

夏時間中は仕事が終わったあとまだ明るく、ゆとりの時間ができると聞きましたが

欧米で夏時間を経験した人にそういう感想をもたれるかたがいるようです。 あなたがカン違いしておられなければよいのですが、 日本も夏時間を導入したらそういう時間がどこからか生まれてくるのではなく、 その時間というのは単にあなたのいまの一日の労働時間の最後の一時間にほかならないのです。 ヨーロッパの夏の夕方は爽やかで楽しい時間だと聞きますが、 日本の真夏の午後4時、まだ暑い盛りに退社したら楽しいですか? 「明るい」というだけで楽しく、 それをゆとりと感じられるなれば別に私がとやかくいう必要はないのですが……。 あと、いまより一時間早く床につかなければならないこともお忘れなく。

夏時間を実施すると夕方の明るい時間が増えると聞きましたが

それは「夕方」の定義によります。 「日が西に傾いてから、あたりが暗くなるまでの間」(新明解国語辞典第五版) と定義するなら、夏時間を実施してもしなくてもその時間の長さは変わるはずがありません。

夏時間を実施すると日が長くなると聞きましたが

日の入りや日暮の時刻が時計の上では一時間遅くなりますから、 確かに一時間は日が長くなります。

夏のヨーロッパを旅行されたかたの中には、 かなり遅くまで太陽が出ていたことが強く印象に残っているかたがおられるようですが、 ヨーロッパの大部分は日本より緯度が高いので夏の昼間の時間が日本より長くなっています。 また、いわゆる“西側”だったところはほとんどが東経 15 度の子午線より西側にあります。 つまり、普段からその地点での太陽の動きよりも進んだ時計を使っているわけです。 そのうえ夏時間も実施しているので、パリでは 1 時間 50 分程度進んだ時計を使っていることになります。

ですから、あなたがカン違いしておられなければよいのですが、 日本も夏時間を導入したらヨーロッパ並みに日が長くなるわけではありません。

夏時間実施期間を諸外国と同じにすると一年中外国との時差が一定になると聞きましたが

それは正しくありません。 夏時間への切り換え、夏時間からの切り換えは夜中に行ないます。 日本が夜中のとき、欧米は夜ではありませんから、切り換え時点は違ってきます。

具体的に計算してみましょう。

もしもアメリカ合衆国の大半の州と同じように四月の第一日曜日の午前2時に時計を一時間進める制度が導入されたとすると、 アメリカ合衆国のニューヨークは日本より14時間遅れですから、 日本が時計を進めてから14時間後にニューヨークでは時計を進めることになります。 それは日本では(夏時間の)17時にあたります。 よって、四月の第一日曜日の午前3時から17時までの14時間は、 日本とニューヨークの時差が15時間になります。 この日だけが例外であるだけに要注意です。

夏時間から標準時に戻るのは十月の最終日曜日の午前2時です。 この時も日本が先になります。 ニューヨークが標準時に戻るとき、 日本では(標準時の)15時です。 十月の最終日曜日の(標準時に戻ってからの二度目の)午前1時から15時までの14時間は 「日本とニューヨークの時差は13時間」ということになります。

現行では日本とニューヨークの時差は一年に二回変わるだけですが、 日本も夏時間を導入するとそれが四回となるわけです。

(こんなことはわざわざ計算してみなくても夏時間のある国で国際的な仕事をしている人なら知っているはずのことだ。 たとえば、日本やフランスと関係をもっているニューヨークのビジネスマンは 「日本との時差は一年に二度変わるがフランスとの時差は四度変わる」 ということが頭にはいっているはずである。 どうしてそういうことが日本では紹介されないんだろう?)

欧米と異なった期間に夏時間を実施すると国際便が困るそうですが

「国民会議」の原案は 「仮に欧米型と大きく異なる実施期間を我が国が選択した場合には、 発着時刻の調整を一層複雑なものとするおそれが強くなる」 といっていますが、 「国際航空分野における夏時刻の期間(3月最終日曜日〜10月最終日曜日)」 はヨーロッパ諸国の夏時間実施期間であり、 アメリカ・カナダとは開始日が一週間ずれています。 ほかに、固有の暦に基づいて夏時間実施時期を決めている国もありますし、 南半球の国は当然全く異なる期間に夏時間を実施しています。 それでも飛行機は飛んでいるのですから、 困ると決まったわけではないと思います。

「夏時間」というのは時計の針を一時間進めるだけですか?

もしもあなたが「時計の針を一時間進める」と聞いて、 「約束の時間に遅れないように腕時計の針を数分進めておく」 という人のことと同じようなものだ、と思われたとしたらそれは違います。 その少しすすんだ腕時計の指す時刻はその人の“努力目標”にすぎませんが 夏時間は採用されたらそれがその期間は日本における唯一の正式な時刻となります。

「夏時間になると今までの時計は使えなくなる」といわれましたが

「今年から夏時間が採用されますからいままでの時計は使えなくなります」 といった詐欺まがいのセールスにご注意ください。 従来の時計も、 夏時間導入日に表示時刻を一時間進めさえすればそのままお使いいただけます。

「一日24時間でなくなるので今までの時計は使えなくなる」といわれましたが

「夏時間が導入されると一日24時間でなくなるので今までの時計は使えなくなる」 といった詐欺まがいのセールスにご注意ください。 夏時間開始日と終了日は一日が24時間ではなくなりますが、 従来の時計はそのままお使いいただけます。

「一日24時間でなくなるので今までのドリンク剤は効かなくなる」と

「24時間たたかえますか」というやつですね。 「夏時間が導入されると一日24時間でなくなるので今までの 『一日24時間』を前提としたドリンク剤は効かなくなる」 といった詐欺まがいの(未完)

夏時間開始日と終了日は一日が24時間ではなくなりますが、 効能には変わりは(未完)

むこうの雑誌などに、 「こうやって夏時間への変更を健康で乗り切ろう」みたいな記事はないのかな? 少し前から10分ぐらいずつ早起きして体を慣らさないと。

データ集

1999 年の「理科年表」を元に、 日本の四つの地点での日の出の時刻をグラフにまとめてみました。 上に縦書きになっているのが「時」と「分」です。左端が 3 時 00 分、 右端が 8 時 00 分です。左側に縦に並んでいるのは「月日」です。 「210」は 2 月 10 日を意味します。

いずれも、「理科年表」にデータが載っていた地点の中では、の意味です。
      3           4           5           6           7           8
      0011223344550011223344550011223344550011223344550011223344550
      0505050505050505050505050505050505050505050505050505050505050

 1 1  |           |           |           |         $ |  o +      |
  11  |           |           |           |         $ |   o+      |
  21  |           |           |           |        #$ |   +       |
  31  |           |           |           |      #$   |  +        |
 210  |           |           |           |    # $    | +         |
  20  |           |           |           | #  $      +           |
 3 2  |           |           |          #| $       +o|           |
  12  |           |           |      #   $|      + o  |           |
  22  |           |           |   #    $  |    +o     |           |  春分
 4 1  |           |           #     $     | + o       |           |
  11  |           |        #  |  $       +| o         |           |
  21  |           |    #      $        +  o           |           |
 5 1  |           | #       $ |      +   o|           |           |
  11  |           #       $   |    +   o  |           |           |
  21  |         # |     $     |   +   o   |           |           |
  31  |       #   |    $      |  +   o    |           |           |
 610  |      #    |    $      | +    o    |           |           |
  20  |      #    |    $      |  +   o    |           |           |  夏至
  30  |       #   |     $     |  +    o   |           |           |
 710  |        #  |      $    |   +    o  |           |           |
  20  |          #|       $   |    +    o |           |           |
  30  |           |#       $  |     +    o|           |           |
 8 9  |           |  #       $|       +   o           |           |
  19  |           |    #      $        +  |o          |           |
  29  |           |      #    | $        +| o         |           |
 9 8  |           |         # |   $       + o         |           |
  18  |           |           #    $      |+ o        |           |  秋
  28  |           |           | #    $    | + o       |           |  分
10 8  |           |           |   #   $   |   +o      |           |
  18  |           |           |      #  $ |    +o     |           |
  28  |           |           |        #  $      +    |           |
11 7  |           |           |           # $     o+  |           |
  17  |           |           |           | # $     + |           |
  27  |           |           |           |    #$    o+           |
12 7  |           |           |           |      $    |o+         |
  17  |           |           |           |        $  | o+        |  冬
  27  |           |           |           |         $ |  o+       |  至
 1 6  |           |           |           |         # |   o+      |
夏時間が実施されるとそれはこうなります。 夏時間開始日・終了日には冬至よりも時計の上では日の出が遅くなる地点があることに注意してください。
      3           4           5           6           7           8
      0011223344550011223344550011223344550011223344550011223344550
      0505050505050505050505050505050505050505050505050505050505050

 1 1  |           |           |           |         $ |  o +      |
  11  |           |           |           |         $ |   o+      |
  21  |           |           |           |        #$ |   +       |
  31  |           |           |           |      #$   |  +        |
 210  |           |           |           |    # $    | +         |
  20  |           |           |           | #  $      +           |
 3 2  |           |           |          #| $       +o|           |
  12  |           |           |      #   $|      + o  |           |
  22  |           |           |   #    $  |    +o     |           |  春分
 4 1  |           |           |           #     $     | + o       | 夏時間開始
  11  |           |           |        #  |  $       +| o         |
  21  |           |           |    #      $        +  o           |
 5 1  |           |           | #       $ |      +   o|           |
  11  |           |           #       $   |    +   o  |           |
  21  |           |         # |     $     |   +   o   |           |
  31  |           |       #   |    $      |  +   o    |           |
 610  |           |      #    |    $      | +    o    |           |
  20  |           |      #    |    $      |  +   o    |           |  夏至
  30  |           |       #   |     $     |  +    o   |           |
 710  |           |        #  |      $    |   +    o  |           |
  20  |           |          #|       $   |    +    o |           |
  30  |           |           |#       $  |     +    o|           |
 8 9  |           |           |  #       $|       +   o           |
  19  |           |           |    #      $        +  |o          |
  29  |           |           |      #    | $        +| o         |
 9 8  |           |           |         # |   $       + o         |
  18  |           |           |           #    $      |+ o        |  秋
  28  |           |           |           | #    $    | + o       |  分
10 8  |           |           |           |   #   $   |   +o      |
  18  |           |           |           |      #  $ |    +o     |
  28  |           |           |           |        #  $      +    | 夏時間終了
11 7  |           |           |           # $     o+  |           |
  17  |           |           |           | # $     + |           |
  27  |           |           |           |    #$    o+           |
12 7  |           |           |           |      $    |o+         |
  17  |           |           |           |        $  | o+        |  冬
  27  |           |           |           |         $ |  o+       |  至
 1 6  |           |           |           |         # |   o+      |

リンク集

以下は英文です。私自身が全てに目を通していないページも含んでいます。

魔の5時40分

現在、10月下旬の東京の日の入りは16時50分ごろ、 日暮れは17時25分ごろです。 もしも夏時間が導入されたとすると、 そのころが夏時間の終了時期ですので、 夏時間実施中の17時40分はいまで言えば16時40分、 まだ太陽が出ています。 ところが夏時間が終わったとたんに17時40分は日暮れ後、 すなわち真っ暗です。

きのうまでと同じつもりで同じ時間に職場を出てみたら真っ暗だった、 心の準備ができていなくて交通事故、ということはないでしょうか? アメリカではこの時間帯の事故が夏時間終了と同時に四倍になるという データ もあるようです。 子どもには「きょうからは太陽が一時間早く沈むんだから、 きのうと同じ時刻まで遊んでいてはいけないよ」 と言い聞かせてから遊びに出さなければなりません。

(四月上旬の夏時間開始時には、同じようなことが朝に起こる。 5時40分は夏時間前には日の出後、夏時間が始まると夜明け前である。 この時間に戸外にいる人は上の17時40分よりは少ないだろうから、 影響は少ないだろうが。 午前午後の違いはあれども同じ5時40分なのは偶然か?!)

(念のため申し添えておくが、 「夜明け」と「日の出」、 「日暮れ」と「日の入り」は別物である。 厳密には太陽の位置で定義するらしいが、 「夜明け」は「日の出」の35分ほど前、 「日暮れ」は「日の入り」の35分ほど後になる。)

毎日時計を合わせ直す“夏時間”を採用してみたら?

イタリアで 14 世紀前半から 19 世紀ごろまで使われていた 「イタリア時」は日没後約半時間のころを一日の始まりとして、 そこから一時、二時、……、二十四時と数えたそうです (参考:山口隆二「時計」(岩波新書、1956))。

これを朝にもってきて、 例えば毎朝の夜明けが5時30分になるように時刻を決めたらどうでしょう? 毎日6時ごろに起きれば太陽の出ている時間を全く無駄にしないで済みます。 起きる時刻は毎日多くて2分変化するだけですから身体に無理がきません。 というか、時計のない時代にはみんなこうやって生活していたのです。 毎晩、夜中の特定の時間帯 --- 2時台がいいでしょう --- に時計をほんの少しずらすことになるでしょうが、 ほんの少しですから夜行列車などはどこかの駅に停まる時間で調整してしまえそうです。

問題は毎朝時計を合わせ直さねばならないこと。 しかし、見方を変えれば、 「国民会議」の原案で 「年2回時計を調整する際に、 国民一人一人がどうしてこの様な制度が導入されたのかを心に留めることを通じて、 「地球環境にやさしいライフスタイル」 を実現するという意識改革に寄与する効果があると考えられる」 と評価されている時計合わせが一年365日毎日になるわけですから、 すばらしい効果を発揮するかも知れません。 (実際には夏至や冬至のころに時計をずらさなくても済む日があります。)

日本の夏は昼寝をするのが自然では?

日本の夏はあまりに暑いので、一番暑い時間帯を昼寝でやりすごし、 涼しい夜を楽しむのが昔の生活パターンだったように思います。

それには、夏の出勤時刻をくり上げること。 仮に1時間くり上げるとしましょう。 まだ日の高く上がっていない時間帯の出勤ですから、 いまより涼しいはずです。 午前の仕事は1時間早く終わります。 そして午後は1時間遅く始めます。 2時間余裕ができますので、現在の昼休みと合わせて3時間。 これを昼食と昼寝に当てます。 その時間は会社内の冷房を弱め、昼寝がしやすいようにします。 (もちろん、寝る寝ないは各自の自由です。) 昼寝時間が終わったら午後の仕事です。 終業はいまより1時間遅くなりますから、 日も落ちて涼しい中を帰宅します。 うちにいる時間は2時間少なくなりますが昼寝をしているので睡眠時間を減らすことができ、 余暇の時間は変わりません。

こういう“夏時間”もあると思うのですが、いかがでしょう?

「夕方の明るい時間が一時間長くなる」

夏時間導入派の中には 「夏時間を導入すると夕方の明るい時間が一時間長くなる」 と言っている人がいますが、 「夕方」というのは時計とは無関係に太陽の動きで決まることです。 この発言は、 その人がいかに太陽の動きと無関係に生活しているかを物語っていると思います。

日本の五月は確かに夏時間向きのよい気候ですが

五月などにたまたま朝早く起きた経験で、 「こんなに早くから明るくなっているに眠っているのはもったいない。 気持ちのいい朝の時間を利用できる夏時間も悪くないのでは」 と思われる人もいるようです。 しかし、日本にはあの猛暑の夏があることをお忘れなく。 じっとしているだけで汗が噴き出し、 机に向かって勉強・仕事をしようと思っても紙が手の汗でべとべとになる、 あの夏です。 冬と違って服装を加減するだけではどうしようもなく、 暑い時間を何とかやりすごすしかない、あの夏です。

夏時間導入の省エネ効果はひとりあたり 90 分のドライブ

夏時間導入の省エネ効果は原油換算で年間 50 万キロリットルと試算されています。 これをガソリンに換算するとひとりあたり乗用車で約 60 キロメートルを走行できる分量になるだろう、 という話は前に書きましたが、 さらにこれを「時速 40 キロメートルでドライブする」 として時間に換算するとひとりあたり 90 分のドライブ、となります。 いまの原案では夏時間実施期間は 210 日ほどあります。 その間に 「いつもより一時間早く出たんだから」 と考えて 5 分ほど自動車で遠回りして帰ることを十日に一ぺんもやってしまえば、 それだけでこの省エネ効果は消えてしまいます。

(この分が夏時間導入に伴って増えるエネルギー消費としてすでにカウントされているというのなら、 国民会議は 87 万キロリットルの省エネ、 37 万キロリットルの増エネで差し引き 50 万キロリットルと試算しているのだからその 87 万キロリットルで計算してみればいい。 答えは 90×(87/50) = 156.6 分、となる。 約 150 分だから「5 分の遠回りを週に一回やると」となる。)

夏時間は「手間は大きいが効果は小さい」省エネ対策

国民会議の会議資料の一ページ

「また、 仮に効果が小さくとも地球温暖化対策に資するのであれば実施してみるべきではないかという意見が大勢を占めている。 特に、効果の小さな対策を冷笑してはいけないのではないか、 自分とは関係のない大きな対策だけを講じれば地球温暖化問題は解決する時代ではなく、 小さな対策を積み上げて大きな効果を引き出していく取組みこそ求められているのではないかという指摘が出されている」
とある。 ここに「小さく」「小さな」「大きな」が合わせて五回現われているうち、 一度目二度目五度目には「対策」が添えられているが三度目四度目はついていない。 そこを強調してみるとこうなる。

「また、 仮に効果が小さくとも地球温暖化対策に資するのであれば実施してみるべきではないかという意見が大勢を占めている。 特に、効果の小さな対策を冷笑してはいけないのではないか、 自分とは関係のない大きな対策だけを講じれば地球温暖化問題は解決する時代ではなく、 小さな対策を積み上げて大きな効果を引き出していく取組みこそ求められているのではないかという指摘が出されている」

特に三度目の 「自分とは関係のない大きな対策」、 四度目五度目の 「小さな対策を積み上げて大きな効果を」 に注意。 これを 「自分とは関係のない手間の大きな対策」 「手間の小さな対策を積み上げて大きな効果を」 だと思い込まないことが必要だ。 上からの話の進め方では、 ここはあくまでも 「自分とは関係のない効果の大きな対策」 「効果の小さな対策を積み上げて大きな効果を」の意のはずである。

また、夏時間は “手間の小さな対策を積み上げる”といった、一人一人のボランティア精神に基づくものではない。 号令をかけるほうが小さな手間で一言 「何月何日何時から時計の針を一時間進めるように」 というだけで、 日本で暮らすものは一人残らずそれに従うことを要求されるのである。 そして、日本全体でそれらの効果を積み上げてやっと 0.08% の省エネ効果にすぎないことを思い出そう。

夏時間を実施すると戸外の楽しみの時間がどこからか出てくるのか?

夏時間賛成の意見の中に、次のようなパターンがあるように思う。 「○月のある日、たまたま早く目を覚ましてみて、 ○時にはもうこんなに明るいことに気づいた。 夕方、もう一時間明るい時間が増えたら、 仕事のあとの戸外での楽しみがもう一時間増えるだろう。 よって夏時間に賛成」。

健康によい早起き、夕方の戸外での楽しみ、と健全なイメージであるが、 夕方の楽しみの時間はどこから出てくるのだろうか? 夏時間が実施されたとし、 いまよりももう一時間戸外で楽しむことにすると、 家に戻るのは時計の上では今より一時間遅くなる。 夏時間実施前に仕事のあと家でしてやっていたことをそのまま行なうと、 就寝時刻も時計の上では一時間遅くなる。 翌朝時計の上で一時間遅く起きても仕事に間に合うなら、なんの問題もない。 しかし、多くの人はそうではないだろう。 たまたま早く目を覚ましてはみたものの、また眠ってしまったか、 あるいは早く起きたのはその日だけ、というのが普通だと思う。

「いまは仕事のあとは暗くなってしまうからすることがない」 という人、 「いまは朝早く起きているが、 せっかく明るいのにこれから仕事だと思うと何かするわけにもゆかずぶらぶらしている」 という人には夏時間は有効である。

しかし、 いま一日中やることがあって充実している人が 「夏時間になったら、 みんなが戸外の楽しみにあてる時間を自分は読書にあてるつもりだから読書の時間が一時間増える」 などと考えると大間違いである。

このような誤解を防ぐには、 夏時間の実施前と実施後とで一日の生活時間がどう変わるか、 各自に表を作ってもらうのがいいのではないだろうか?

           5  6  7  8  9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23  0  1
           +--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+
夏時間     ... 睡|支|通|          仕           |通|食| 読  |入|団|睡 ...
実施前         眠|度|勤|           事          |勤|事|  書 |浴|欒|眠
           +--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+
              |                                   |
              |          日が出ている時間         | 日が出ていない時間
              |                                   |
           6  7  8  9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23  0  1
           +--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+
夏時間  ... 睡|支|通|          仕           |通|運|食|読|入|団|睡 ...
実施後      眠|度|勤|           事          |勤|動|事|書|浴|欒|眠
           +--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+
この例では、 新たに生じた一時間の運動時間は読書の時間を削って得られたものである。

時計は変えずに官庁・公共施設の開いている時間を繰り上げる案

ある方がメールで寄せてくださったアイディアなのですが、 「どうしても早寝早起きで省エネをはかりたいなら、 時計を変えるのではなく、 官庁・公共施設の開いている時間を1時間繰り上げてはどうか」 というのがありました。 そうすれば民間企業などはだんだんにそれにならうだろう、 決してこれも歓迎はできないが、 時計を変えて混乱するよりはまだましだろう、 というお考えです。

まだよく考えていませんが、 こういう案も検討に値するのではないでしょうか? それにつけてもまだまだ議論が足りないと思います。

夏の夜は更けるにつれて室温が下がってゆく

1999 年 8 月上旬のある夜に、 私の寝室の気温を 30 分おきに計ってみました。 19 時半ごろ帰宅してからずっと、 エアコンはつけずに隣の部屋の窓をあけて、 そこからはいってくる涼しい空気を扇風機で送り温度を下げるようにしています (例外的な時間帯は後述)。 温度計は液晶表示のデジタル式のもので、私のふとんの上に置いて計りました。

21:00 34.5 ℃
21:30 34.2 ℃
22:00 34.1 ℃
22:30 33.4 ℃
23:00 32.8 ℃
23:30 32.2 ℃
 0:00 31.7 ℃
 0:30 31.3 ℃
 1:00 31.0 ℃
 1:30 31.4 ℃
 2:00 30.4 ℃
 2:30 30.1 ℃
 3:00 29.6 ℃
1:00 と 1:30 の間だけ温度が上昇していますが、 この間だけ都合で部屋を締め切っていたためと思われます。

私はこの温度計で 30 ℃を切らないと暑くてなかなか寝つけません。 もし 23 時に床につくとしたら室温 32.8 ℃、 夏時間が実施されて今の 22 時に床につく場合は室温 34.1 ℃ですから、 この差の分だけ余計にエアコンをいれることになるでしょう。 なお、 夏時間が実施されると帰りの時刻も一時間早くなるから部屋に風をいれ始める時間も早くなり、 もっと早く室温が下がるのではないか? と考えるのは 「夏時間が実施されたら今よりも一時間アウトドアライフを楽しめる」 という説明と矛盾します。

夏時間実施前日は頭の中では時計を一時間進めておく?

近所同士で、何時ごろまでは音を出してもよいがその後は静かにする、 という暗黙の約束ができているところも多いと思う。 たとえば×時まではピアノの練習をしてもよいがそのあとはやらないとか、 ×時を過ぎたらステレオはヘッドホンに切り換える、とか。

では、夏時間実施前日はどうするだろうか? 理屈の上ではまだ夏時間ではないのだが、 翌朝はみんな一時間早く起きることがわかっているのだから、 一時間早く床にはいる人のことを考えて、 普段より一時間早くピアノの練習をやめる、 一時間早くステレオをヘッドホンに切り換える、というのがよいような気がする。 すでに夏時間を導入している国・地域ではどうしているのだろう?

ここまでは 1999-09-07 (2) 02:32:50 +0900


夏時間の省エネ効果 0.08% は円周率を 3.14 で近似するときの誤差と同程度

円周率πはくわしく計算すれば 3.14159265359... と小数点以下どこまでも続くが、 日常的な計算には 3.14 という近似値を使うことが多い。 3.14159265359 を 3.14 で割ると 1.000507214519 となる。 100 倍すれば 100.0507214519, つまり、 この近似の誤差は約 0.05% ということになる。

夏時間の省エネ効果は試算によると 0.08% だそうだから、 この近似の誤差とあまり変わらない。

もしも試算の過程で、 たとえばタイヤの周と直径との比の値を利用するところがあったとして、 そこで円周率として 3.14 を採用していると、 計算結果がかなり違っている可能性もあるわけだ。

2001-09-30 (6) 20:50:24 +0900

夏時間推進派は、試しに夏時間で生活してみてのレポートなどをしている?

日本でも夏時間を、という話がまた出始めてからもう何年かが経っています。 私が推進派だったら、その間に、試しに夏時間で生活してみて、 そのレポートを見せて夏時間をアピールするでしょう。

例えば、 ふだんは子どもを7時に起こして8時に学校へ送り出しているとするなら、 夏時間開始日である4月の第一日曜日の翌日の月曜日、 夏時間最終日である10月の最終日曜日の前日の土曜日には7時に家を出て、 通学路を学校まで歩いてみます。 ビデオカメラを持っているなら、明るさ、道の氷がどれだけとけているかの様子、 などを撮影します。 そして、一時間後の8時にもう一度同じことをやり、 夏時間を導入して一時間早く子どもたちを送り出しても問題がない、 とアピールするわけです。 (そう確信がもてるなら、の話ですが。)

ほかには、勤務先に認めてもらえるなら、 真夏のある期間だけ、夏時間になったとして生活してみることも考えられます。 ふだんより一時間早く起き、一時間早く職場に出て、一時間早く職場を出ます。 そしてふだんより一時間早く寝るわけです。 ほんとうに夏時間が導入されれば通勤ラッシュ時間なども一時間早くなるので、 厳密に同じではないのですが、 「暑くて眠れないのではないか」 などの反対意見には対抗できると思います。 会社を経営する側なら、 理解の得られた部課だけ勤務時間をくりあげる実験もできるでしょう。

テレビ局や大学の研究室などの協力が得られるなら、 実験に参加してもらえる人たちの半分には夏時間になったとして生活してもらい、 残りの半分には普通に生活してもらって、 生活リズム、体調、消費した電力、 などをくわしく比較してみるのも興味深いと思います。

プロ野球の球団に協力を依頼し、 夏の夜間試合が仮に一時間早く始まるとして、 夕日がまぶしくて選手がプレイできないということがないか、 観客は夕日が暑くないか、などを試してみることも考えられます。

花火大会なども同様です。

2001-09-30 (0) 21:28:08 +0900

夏時間実施前日にホテルに泊まると、チェックイン時にフロントはどう言う?

「すでにご存知とは存じますが、 明日午前2時から夏時間となります。 お部屋の目覚まし時計は集中管理されておりますので、 午前2時に自動的に3時となります。 また、 明朝の朝食、チェックアウトタイムは夏時間でのこの時刻となりますので、 どうぞご了承ください」

2001-10-07 (0) 20:29:05 +0900

夏時間実施前日・当日には街を宣伝カーが走るのだろうか?

前日。 「明朝2時より、夏時間となります。 夏時間自動対応でない時計は、お休みになる前に一時間、進めておきましょう。 『夏時間 僕も私も 省エネだ』(←私が即席で作った標語もどき)」

当日。 「みなさん。夏時間になりました。 今は朝の9時です。 8時を指している時計は、一時間進めて、夏時間に合わせましょう。 早く、夏時間での生活に慣れて、省エネに努めましょう。 『夏時間 僕も私も 省エネだ』(←私が即席で作った標語もどき)」

2001-10-07 (0) 21:49:55 +0900

夏時間実施中は日時計はどうするのであろうか? 文字盤をずらす?

本文ナシ

2001-10-08 (1) 00:17:31 +0900

夏時間の代わりに「この期間は全てを一時間くり上げて行なう」としたら?

役所・会社・学校の始業・終業も、電車・バスのダイヤも、 テレビ・ラジオ放送もそうする。 もちろんそれに従わないところもあろうが、 それは夏時間を実施しても 「夏時間になったからうちは一時間くり下げる」 というところがあるのと同じで、どうしようもない。

こう考えてみると、 「夏時間って、一時間くり上げて生活するだけのことでしょ?」とも言える。

そうすれば、 夏時間を導入したらどこからかすばらしい時間がわいてきて充実した生活が送れる、 といった幻想にとらわれたり、 「明るいうちに会社から帰れる」 を労働時間の短縮だと誤解したりすることがなくなるのではないか。

日本では長いあいだ夏時間を採用していなかったので、 時計を進めたり戻したりすることに慣れていない。 よって、 そうすると何かすばらしいことが起こるのではと思ってしまいがちだと思う。 「いまあなたは9時から17時まで働いていますが、 これが8時から16時になったらどうでしょうか?」 と聞かれるほうが、多くの人が正しく判断できるのではあるまいか。

2002-05-22 (3) 00:40:26 +0900

アメリカ合衆国の夏時間終了日のレポート

現在アメリカ合衆国に滞在中の massangeana 氏が、 「いろいろ2002-10-27 分に夏時間終了日の記録を載せられた。

私なりに要約すると:

日本では、とてもこれではやって行けないと思う。

2002-11-09 (6) 10:35:01 +0900

真に節約すべきは日光ではなく冷房に使われるエネルギーである

「夏時間」「サマータイム」の別名は daylight saving time である。 訳せば「日光節約時間」であろうか。 昔は、暖房以外で節約すべきエネルギーといえば照明のための油だったであろう。 一年を通じて夜明けのころに起きるようにすれば最も油を節約できる。 不定時法の時代には人々は自然にそのような生活をしていたであろうが、 定時法を用いるようになってから会社・工場などで働く人々の間に一年を通じて (時計の上で)同じ時刻に起きる習慣が定着し、 明るくなっているのにまだ眠っている人が増えた。 夏期の間、時計の針を一定の時間だけ進めれば、 彼らが照明のために使う油を社会全体で節約できる。 こう考えたのが夏時間であろう。

しかし、冷房が普及した現代では、どうであろうか。 絶対に冷房を使わないと決めている人は、上に述べた冷房のない時代の人と同じで、 夏時間を採用すれば照明に必要な電気を節約した分だけエネルギーを節約できる。 一日じゅう閉め切った家の中にいる人で、 室温がある温度を越えたら必ず冷房をいれるようにしている人も同様である。 しかし、たいていの人はこのどちらでもないであろう。 何をしているかに応じて、必要な時間だけ冷房を使う、 という人がほとんどだと思われる。

私の場合、 夕方、家に帰ってから寝るまで間は、 食事で熱いものを食べるときを除いて、なるべく冷房を使わない。 窓を開けて室温が下がるようにつとめ、 半そでシャツ・短パン姿で、かなり汗をかきながらすごしている。 しかし、寝るときは冷房をいれる。 冷房が効いてくるまでの間にシャワーを浴びて汗を洗い流し、 長そで・長ズボンの寝間着をきて、タオルケットをかけて眠る。 それで汗をかかない程度に部屋の温度を下げておくのである。 (そして、エアコンは寝るときに止めるか、 タイマーで就寝後しばらくしたら止まるようにしておく。)

すると、私の場合、 室温が最も低くなる時間帯を睡眠時間にあてるのが冷房に使うエネルギーを最も節約する方法となる。 気温は明け方が最も低いと聞くので、 明け方に起きてしまうのではなく、 夜が明けてもまだしばらく眠っているほうが望ましい。 (しかし、あまり寝ていると気温が上がってきて、 眠り続けるには冷房が必要になってしまう。)

こう考えると、仮に日本で夏時間を導入するとしても、 四月から六月までと九月のみとし、 七月八月は元に戻すほうがエネルギーの節約になるかもしれない。 一年に四度も時計の針を進めたり戻したりするのは普通の人にはめんどうであろう。 春・秋の気持ちのよい季節のみ勤務時間をくり上げるなどの方法をとるほうが適切なのではあるまいか。

(ちなみに、大学は四月から九月までが前期、 十月から翌年三月までが後期と呼ばれ、 別々の授業時間割が組まれるのが普通である。 そして、七月八月は夏休みになるのが伝統であった。 よって、前期の授業時間を早めるだけで、 上の案にかなり近いものが実現できることになる。)

上で考察したのはあくまでも私一人の話であるし、 室温の変化を実際に計測したわけでもない。 しかし、このようなことに関する研究成果はあるはずだ。 それらを元に、どのような生活リズムが最もエネルギーの節約になるか、 論ずることができるのではあるまいか。

2003-07-31 (4) 19:34:10 +0900

照明を一時間節約してもエアコンは数分間でその節約分の電気を使ってしまう

もしも夏時間が採用されると、 夏時間実施中は日光を今よりも一時間余計に活用できるようになります。 その分だけ照明に使う電力が節約できますが、 六畳程度の部屋の照明は蛍光灯なら 60 ワットぐらいでしょう。 エアコンはその十倍以上の電力を消費します。 よって、エアコンを数分間余計に使ってしまえば、 節約にならなくなってしまいます。

2003-07-31 (4) 20:36:40 +0900

時刻と気温の関係はそのままで日の入りだけが遅くなるとの誤解はないか?

日本で夏時間を採用すると 「日の入りが一時間遅くなって 20 時近くまで明るい」 というのを “時刻と気温の関係はそのままで日の入りだけが遅くなる” とカン違いしてはいないでしょうか。 夕方になれば太陽は西に傾き、少しは涼しくなってきます。 しかし、 その涼しくなり始める時刻が一時間遅くなることは忘れて、 日の入り直前で太陽が一時間ほど止まるようにカン違いしていないでしょうか。

(私の「いろいろ」の 《夏時間>時刻と気温の関係はそのままで日の入りだけが遅くなるとの誤解は?》から再構成したもの。)

2005-02-24 (4) 00:59:07 +0900


すのもの Sunomono