前略このたびのこととても残念に思っています。

 夫がどのような経緯でST(スーパーティーチャーズ)のHPに気づいたのかわかりませんが、もしかしたら私の不注意が招いたことかも知れず心を痛めております。また何ゆえ夫がこれほどかたくなになっているのかそのことも理解できず、長年連れ添った者として恥ずかしい限りです。

 けれど手紙で夫が訴えた内容にはいくつかの誇張や誤認があるのもまた事実です。

 まず、夫は自分で申しているような「謹厳実直、真面目を絵に描いたような男」などではなく「堅物」でもありません。そのことは彼自身の使用したペンネーム、オットー(夫)・ディープ・パープルからも知れることです。さらにOtto(と書くのもいやなのですが)は、「面白いというだけの理由で特定の文章や映像を人々に提供するというやり方は………」ウンヌンと申しておりますが、本人自身「面白いというだけの理由で」平気で他人の人権を無視するようなところのある人です(少なくとも私に対しては)。

 またOttoの推察の通り、「ディープ・パープル」は紫式部を意識したものですが、まさか自分を式部になぞらえるはずもなく、そこまで傲慢と思われるのは本当に心外で、これこそ当て推量の人権侵害と申せましょう。

 現在のところ夫婦で一致できるのは「これは純粋に家庭問題だ」という一点だけです。Ottoのこだわりがどこにあるのか、それを調べるのにたいした時間は必要ないと思われます(そのための十分な手は打ちましたから)。問題はそう遠からず解決され、「言葉の海」第3巻は程なく公開されるでしょう。

 STには本当に迷惑をおかけしました。もう少しお待ちください。
                              

       ディープ・パープル・洋子