艶姿3人日記(2001年6月)  

 

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6月20日(水)     < あなたのとなりで >

 


自分の腕を同行者の腕にからませて,
息子が部屋を出てきた。
週に一度の息子の課外活動。

今日はどんな1日だったのかな。
充実した時間が少しでもあったのかな。
<楽しい>と思える瞬間があったのかな。

今日もそんな思いを抱いて,遠くから息子の姿を
見ていると,一瞬にして何かあったと気づいた。

腕を同行者にからませて,頭頂部をかきむしる息子。
気づかない同行者は,よそ見をして笑顔さえ
浮かべている。
うつむき,立ち止まる息子・・・。
息子には理解できない遠くを指差し,
指示をだす同行者。

息子の危機を察し走って迎えに行った。
数十分前に状態が悪くなった原因があったのだが・・・。

依然と同じ活動の中で,息子が
いつもと違う行動をとったなら気づいて欲しい。
感じ取る心が欲しい。

息子があなたのとなりにいる間,
全ての時間を張り詰めて,接して欲しいとは望まない。
でも,肝心なときには全神経を,息子に注いで欲しい。

今,あなたのとなりにいる人が,
あなたにとって大切な人ならば,
決して難しい事ではないでしょう?

   

6月14日(木)

 


梅雨入りをして初めての雨の日。
保育園に次男坊を歩いて迎えに行った。

朝が苦手なダメ母は,最近疲れがたまっていて,
以前にもましてすっきりしない朝を迎えている。
朝の目覚めがよくない長男には,細心の注意を
払い時間をかけて起こしている。

朝が苦手な母とお兄ちゃんのしわ寄せは,
次男坊へといっている。
目覚めから登園する時間まで,30分しかない
朝は,朝ご飯も満足に食べさせる事もできず,
自転車のペダルにも思いっきり力がかかり,
周りの景色も目にとまらない。

ウルトラマンの傘を肩と片手で支え,
もう1つの手を,母に差し出す次男坊の
小さな手を握りながら,久し振りにゆっくりと
おしゃべりをしながら家路についた。
最近優しい言葉も,お膝に抱っこしてあげる事も,
ギュット抱きしめてあげることも無かった事を,
心の中で詫びながら・・・。

梅雨空の灰色の景色の中で,シトシトと雨に
打たれながら咲いている紫陽花が,
とてもきれいだった。
 

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