タミヤの37年式37ミリ高射機関砲のキットは、調べたら1989年リリースだそうで、ぼくがまだ20代のころに出てたんですね。もっと最近のキットだと思ってたんで、びっくりした。
当時は買ってはみたものの、砲身と照準器の連動機構がわからなくてそのまま積んでしまった記憶があります。今回空軍の兵隊さんがついたキットが安かったんで衝動買いしてしまって、ああ、そういえばそういう理由で作ってなかったんだなって思い出したんですが、当時と違って今はネットで検索すればいくらでも資料が出てきます。・・・あれ?!・・・ねえ!ねえよ!この大砲のウォークアラウンドとか!・・・やっと見つけたのがデテールアップパーツのグリフォンモデルの作例画像で、これはドラゴンのキットを可動にするためのもののようですが、連動する仕組みがバッチリと写っていたので、連動機構を再現することができるめどが付き、いざ!GO!となったわけであります。
キットは必要最低限のパーツですが、ちゃんとそれらしくできるし、資料もないんでケチのつけようもなく、普通に組んでも十分かっこいいです。
トレーラーは四連装二〇ミリ高射機関砲の流用かな?デフォルトでタイヤが軽快に回転するので驚きました。
キットはデフォルトでトレーラーにつけたり外したりできますが、装填手の足場だけは工夫しないといけません。
バックの木のようなものはうちで栽培したハバネロの枝が枯れたんで切り取ってみたらちょうどスケール的にいい枯れ木になったんで置いてみた。ジオラマとかはしませんが。
この砲は37ミリですが、弾薬は対戦車砲の37ミリよりでかく、砲身も長いので威力はこちらのほうが上だと思われます。
この砲の兄貴分はスツーカに積まれて大活躍していますが、砲の初速に飛行機の前進速度が加わるので威力は更に上がったでしょう。
海軍の37ミリ高射砲や高射機関砲とは弾薬が違うようです(海軍のはリムつき薬莢のようです)。
塗装は43年の春頃かな?キットの指定では砲のスライド部を全部ガンメタルで塗るようになってますが、下部の複座駐退レールと噛み合う部分はダークイエローが正しいみたい。砲本体までダークイエローの個体もあるようです。
さらに、説明書に俯仰ハンドルの取っ手を切れって書いてあるけど、フィギュアの手がげんこに固定されてるから握ってることにして切れってことで、実物には取っ手はあるので人形無しで組むときは注意。
かっこいい放列姿勢。
保弾板は10個くらいは付けてほしかったよ。
装填手の足場はトレーラーに合体させる時邪魔なので跳ね上げられるようになってるらしいんで再現。
保弾板は裏っ返しに装填して上側の機構で送るようですね。おもしろい。
グリフォンモデルの写真を参考に砲身の俯仰と照準器を連動させてみました。
俯仰時に砲身の重さをゼロにするための平衡器も連動にした。こっちはきっとデフォルトで可動にしてほしかったところ。ロッドはアルミパイプ使いました。柔らかいんで補強として中に真鍮線通した。
装填手の足場は金麦のアルミ缶を折りたたんで作ったヒンジで可動に。プラの側に溝を削り込んだ中に埋め込むように瞬間接着剤で接着してからヤスリでツライチにして出来上がり!