シンプルな木製軽量戦闘機なのに、主脚の仕組みはなんとなくトホホです。

主脚はいったん油圧で縮んだあと、(図中オレンジ色で表されたシリンダ−によってだと思われます)もしくは縮みながら、赤色で表された油圧ジャッキで畳まれます。油圧ジャッキは実際は脚柱の後ろ側についています。フランス人はトルクリンクがキライらしく、D520と同じように、この機体でもタイヤのよれ止めに、図中白で表された物差し状の部品を使っています。冗長です。精度も悪そう。

 

困ったことに、なぜか主脚の回転軸が主脚柱中心よりわずかに内側にオフセットされています。こうすると、主脚を畳んだ際のタイヤの先が描く円弧の半径が、主脚柱中心の軸で回転させた場合よりも大きくなるので、脚柱の縮み方を大きく設定しなければいけません。外側ならわかるのですが、内側に設定したのはなぜなのでしょう。図ではオフセットのしかたが、少し大げさかもしれません。あしからず。
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