爆撃機の代名詞、B-17の主脚です。進行方向は左、右脚を胴体側から見ています。
主翼主桁下にぶらさがる形で取り付けられたパイプの前方に回転軸を持つ太い主脚は、前方に張りだす形で地上状態です。主脚に関節結合された、図中青系で示した、ふたつ折れになるストラットがエンジンの防火壁との間に突っ張る形で支えます。 水色の下部ストラットはカルダン結合、濃い青色の上部ストラットは、上から見て松葉のような鋭いV型になっています。 上下ストラットを結合する関節部分には、同じ軸で図中灰色で示したパイプ状の下部アクチュエータが結合され、これは先端がたぶんナット状になっていて、赤で示した上部アクチュエータの内部にあるスクリュージャッキ(雄ねじ)に結合されているので、スクリュージャッキが脚ごとに独立した、取り付け軸にある電動モーターによって回転することで上部アクチュエータの中に引き込まれ、結果、赤と灰のアクチュエータグループが縮むのでストラットをヘの字に折り曲げ、主脚が引き込みます。アクチュエータがスクリュージャッキなので、アップロック/ダウンロックは必要ないのですが、モーターが故障した場合は、重力で落として出すとかはできないので、爆弾倉バルクヘッドにあるふたつの脚出しクランク穴にクランクを挿し込んで回し、スクリュージャッキをムリヤリ回してやることで、左右別々に人力で脚を出してやることになります。 この飛行機からB-29、B-47と、主脚の構成は基本的に同じスタイルが続きます。 |
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