これは、80年代後半、ぼくがたしか高校生の頃に作ったユニオンブランドのビートルです。
パッケージに「上級者向き」って書いてあって、じゃあ俺上級者だし、やってやるか!みたいな気持ちで作ったはず・・・青いな!
手元に残ってる組み立て説明書には、古いアメリカの金型なんで作りづらいですみたいなことが書いてある。ずっとレベルのだと思ってたけど、ちがうっぽい。どこのだ?
かば◎さんから情報をいただきました。IMCという会社のキットの金型でした。
古いけどよくできたキットだと思います。各ドアの取手とか別部品とか、国産キットでは相当後のじゃないとないです。
ランプとかクリアパーツだし、先進的です。
正面形。似てる!
ボディは当時グンゼから出たばかりの水性ホビーカラーで塗ってたはず。子供の頃レペが好きだったんで、グンゼの水性って聞いてレペの再販だと思って買ったら、このキットを塗った色はそうではありませんでしたが、他の色ではキットがホコリを吸って毛だらけの大惨事になる例が続出しました。
なんでエナメルに回帰した。
バンパーがないのは、記憶が無いのですが、自分の美的感覚に対してごつすぎると思ったのか、行ける位置が曖昧で迷ってるうちに忘れちゃったのか・・・もっと別の考証的理由か・・・わからねぇ・・・思い出せねえ・・・
リア。エンジンハッチに通気口のスリットがないビートルとか、当時はまったく見かけなかったです。最近は逆に結構見かける。
ともかく、いい雰囲気だと思います。
水性カラー、カビた?
てっぺん。
いい感じだと思います。
当時、このキットを作るためにいろんな実車をみて、このキットみたいのと、もっと幅広な感じのビートルがあるような気がしてました。
このキットみたいな、幅が狭いほうが好きです。
裏側。 当時の日本のプラモで、ここまで裏側を再現したキットはないはず! トーションバーサスペンションまで、可動はしませんがきっちり別パーツ再現です。
全部のハッチがキットデフォルトで可動です!素晴らしい志です!タイヤも回るし、ちゃんとある!
ボンネットの中。
スペアタイヤが入ってたはずなんですが、いつの間にかどこかへ・・・
確か、ちゃんとしたゴム部品だったはず。
ボンネット裏のディティールもすばらしい!
エンジンもかなり細かく再現されてます!
このキット、コンパチで、ホットロッドも作れるように、それ用の膨大なパーツがついてくるのですが、そっちはトラックのエンジンとデフを流用したと思われるFRドライブで、運転席はセンターという歌舞いた仕様に作れるのですが、まだパーツ残ってたかな・・・
このこだわりよう!確か60年台のキットなんですぜ?
ドア裏も素敵な再現。
ルームミラー別パーツ!楽しい!当時のぼくも楽しんだと思います。
シートは前に倒せる。バンダイの1/20のキットなんかでもそうなってました。1/24ではそうなかったはず。
ステアリング可動ですが、内側のほうが深く切れてるのがおわかりいただけるでしょうか。これは当時ぼくにとってはカルチャーショックでした。
とにかく、作って楽しい名キットだと思います。