マクダネルのジェット戦闘機のレイアウトの一つの原型である、デモンの主脚です。
右主脚を前から見たところ。前、というより、主脚の折り畳み軸を中心に見ているので、外翼側から斜めに見ているといったほうが正しいかな。 この飛行機の主脚は、なんと、F-101の主脚がF-4に繋がる部分を持っているのと同じく、後のF-15につながる部分を持っています。 アクチュエータでいうと、図中青系で示した二つ折れのストラットをその関節に着いたさらに小さな二つ折れのロック用ストラットを使ってたたむことで脚が引き込みます。 小さなストラットは更にその上についた、油圧ジャッキで駆動されるレバーとリンクによってひざカックンされてロックが外れ、、あとは油圧ジャッキが主脚柱上部を押して主脚が畳まれるのです。 これはF-15のノーズギアでも見られる仕組みです。 つぎに、主脚のひねりを見るために、主脚側を動かさずに機体側を動かしてみます。 主脚柱は、上部とオレオを持った下部に分かれて構成されます。 図中、濃い緑で示した上部主脚柱は、後ろに突っ張ったストラットと同じ軸で一体で畳まれるようになっています、回転軸は機体と角度を持っていて、内側斜め前にたたむ形です。しかし、それだとタイヤが斜めに持ち上がるので主翼に収まりません。そこで、図中黄緑色で示した下部主脚柱は上部主脚柱内の軸でひねられるようになっています。 その仕組みは、上部主脚柱にある、図中黄色で示したベルクランクで、これは主脚柱を前後に挟む形で取り付けられていて、前側は、図中オレンジ色で示したツイスターロッドと呼ばれるロッドによって主翼と結合され、その軸は主脚回転軸より内側に設定されているので、主脚が畳まれるとロッドは黄色のベルクランクを下に押し下げます。その回転は主脚後部の反対側のアームに伝えられ、図中濃いピンクで示した短いロッドを引っ張ります。 濃いピンクのロッドは下部脚柱に関節結合されていて、引っ張られると下部脚柱を主翼に収まるようにわずかに回転させるのです。 F-15の主脚では、この仕組みで90度ひねっています。
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