四式戦て、すごく強そうなシルエットの戦闘機だと思います。二式単戦の次に好きです。
丸メカで「無個性」とか言われてたけど、とんでもない。
この作例は、ぼくがまだ二十代の頃作りました。
80年代末期か90年代初期だったかと。
参考にしたモデルアート別冊の奥付が昭和61年になってます。まだ荒蒔さんとかがご存命です。ヘタすると十代だった?・・・記憶がはっきりしてねぇ・・・
主脚を可動にしようって試みの第一号だった気がする。
中学生頃に250円のFw190の主脚を可動にはしてるんですが、もっと突っ込んで可動にする工作をした初の試みだった気がする。
この平面形!普通にかっこよすぎです。馬力不足とかどうでもいい。かっこいいです。
十代の終わり頃には東急ハンズに通いまくっていて、ステンレスバネ線を模型に使うという試みを行っていた?・・・いや、やっぱり二十代になってたかも?
プロペラには0.6ミリのステンレスバネ線を仕込んで、当時はピンバイスで細いドリルで穴を地味に開けてたのですな。
真鍮パイプを使うことを思いついたのはもっとあとな気がする。
上面の塗色はパクトラタミヤのカーキドラブで、なんと、瓶がまだガラスでボール紙のスリーブがついてた頃のやつで、驚くことに、30年以上経ったいまでもまだ使えます。
今回、発掘したこの完成品に手を加えたのですが、レタッチに使いました。全く問題なく使えたのです。
ガラス容器に金属のネジ蓋、特殊なボール紙のパッキンの組み合わせが、未だに使える理由なのでしょう。
パクトラは残念なことにもうなくなっちゃったみたいですが、当時売っていたダークイエローとかの色調は、最近出た塗装考証本のダークイエローにすごく近かった記憶があります。やっぱり残念です。
これは発掘したときのキャノピ。可動せず、オリジナルのキットのまま作ってます。当時はクリアバックスとかないから諦めてるんですな。
主脚は、まだ構造について理解しておらず、上部脚カバーは主翼側に関節を持って下部脚カバー上をスライドするのだと思って再現してます。
実際は、この飛行機の脚カバーは実機では主脚に固定で、主翼の穴とは何もリンクしていません。多分輸入したFw190とか、鹵獲したLaGG-3とかを見て真似したのでしょう。
作例では主翼とテグスでもってリンクさせてました・・・すげえな当時の俺・・・
主翼側のタイヤカバーは、キットのプラ部品にピンバイス使って0.3ミリのドリルでちまちま軸を通してテグスだと思います。当時の俺、老眼とかなかったんだね。すげえ!
下面はパクトラタミヤの明灰緑色だったかと。
トルクリンクはきっとのままだと出っ張り過ぎで収容できないんで、切り離して収容できる大きさに加工してつけ直したと記憶・・・
ここから21世紀のぼくの出番。
キャノピをクリアバックスで可動に、アンテナの空中線を張ってあげました。
風防だけはキットのオリジナル部品を切って使ってます。
ヘッドレストのブザーは昔付けたもので、当時新発売だったピットロードの1/700の艦船装備品セットに付いてた菊の御紋です。
着陸灯の窓もクリアバックスに付いてるんでつけてあげました。
四式戦、今のぼくの知識とテクでまた作りたいです。
学研の本とか見ると、手を加えなきゃならないとこがいっぱいです。