このイギリスのスパルタンな超音速迎撃機は、脚のひっこめかたもスパルタンです。主脚柱の回転軸を主翼に平行に、かつ進行方向に迎角をつけることによって複雑に見える回転軸を一本ですませてしまっています。外側に畳んだのは、ほど良い轍間距離で、内側に畳むよりもよりも脚柱を長くとれるからでしょう。

図は、この回転軸方向(左斜め上方)から見たもので、コルセアの脚と同じように、魔法のように主脚が激しい後退角の主翼桁間に収まってしまうのがよくわかります。錯覚ではなく、回転させる平面をどうとるかなのです。

上部脚カバーは一式戦と同じように上部で折れ曲ります。

アクチュエータはカルダン式ジョイントなので、模型で再現するときは穴を大きくしてゆるゆるにするのがミソ。

ちなみにこの飛行機の前脚は、中心線に回転軸を持ったただのつまらない機構です。アクチュエータは油圧ジャッキまんまで、外からはみえません。

あとは1/72のいいキットを見つけるだけ!・・・・しくしく。

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