正直言って、ぼくは短砲身の四号戦車とか好きじゃなかったのです。厨ニなんで、四号戦車っていったらF2型ですよ!だったのですが、アフリカ戦線にハマったら、短砲身の四号もいいじゃん的になってしまったのです。
しかも、なんかズベズダから3500円くらいの値段で出てるじゃありませんか! フラフラと地獄を買いました。
ズベズダのE型は、なんも気にしないで作れば幸せなキットですが、細部がね、なんというか・・・気になっちゃったら最期なキットなのですよ・・・4ヶ月もこねくり回すハメになりました。
前に出たH型のランナーに、新造のE型のランナーをくっつけたでっち上げキットなわけですが、結構良心的に新しいパーツが入ってます。使えねんだけども・・・
E型ってのは、雑誌の特集だとF型と一緒のグループにされてますが、見ていくと、D型の増加装甲型って感じのほうが強いと思います。
キットは初期の東部戦線に投入されたタイプなので、アフリカ仕様にするには機関室上部に後付のルーバーをでっち上げてあげる必要があります。
そんなに面倒な工作ではない。グランパとかの図面を透明プラバンでトレスしてそれをテンプレに部品を作ればどうってことはない。
本当の地獄は、ちまちまと細かい部分がどれもなんか違う・・・という、あら捜しを始めてしまいたくなるところから始まるのです。
例えば、マフラーは、なんか短い・・・・H型の流用かと思えばそうでもなく、新しいパーツなのになんか短い・・・いやああああ!!!!!
いつも通り乗員関係のハッチやクラッペは全部可動に組みました。力でねじ伏せた感。
ヘッドライトは透明パーツに置き換え。工具とか車間距離灯とかタミヤの別売りランナーから持ってきてます。
乗員ハッチも信号ハッチも可動、ピストルポートは今回は砲塔側面ハッチのと砲塔後部のと無線手操縦手用の、計五個可動にしました。時間食ったけども楽しかった!
あと予備転輪ラックを真鍮線で作りました。
このキット、ホイルキャップをちゃんとお饅頭型のを用意してるのはいいんだけど、ケチだから8個しか入れてない。
予備転輪のパーツ分あるんだから12個くらい入れてよねと思っても、入ってないものはしょうがないんで、タミヤのジャンクのランナーのをつけた。自分的には違和感ないです。ある人にはあるかもね。
写真の前面の予備キャタピラはキットに付属のを集めてやっつけた。取外し可能にしたんで、撮影時に上に持ち上がってるの気づかなかったよ・・・orz
操縦手バイザーのメカが、D型の上下スライドスタイルから、おなじみのまばたき型になったのが大きな変更点です。可動にした。
砲手/装填手ハッチのピストルポートはスライド式で簡単な機構なので可動に。
ここで気がつくんですよ。ハッチは閉じたとき砲塔側面とツライチになるように、ハッチも砲塔側面も縁は削りこまれてるってことに。でもキットにはそんな器用な窪みはない・・・ルーターでなんとなくそれっぽく削る・・・ロック用の取っ手もつける・・・
でもって砲手/装填手ハッチのピストルポート可動工作記録写真。
操縦手と無線手のハッチも可動に。実物は写真のように、ハッチの板の周りをぐるっと薄板で囲って車体側の穴に、やはりぐるっと溶接された雨が入らないための出っ張りと噛み合うのですが・・・キットのはそんな構造じゃないので再現。アンド車体側の方は忘れたことにして無視・・・
あと、無線手ハッチの裏にはぶら下がり式の機銃用トラベリングロックがつくんですが、そんなのキットにはないのでスクラッチで再現。可動です。このトラベリングロックは、F型以降は無線手前面の装甲板が前進するんで、ハッチではなく天井につくために、ハッチからは消えます。
写真では水滴がついちゃってますが、たぶん俺の汗・・・いやん!
操縦手/無選手ハッチのロック機構を工作。
ロック機構の部品は共通だけど、レバー位置が対称なので、レバーの向きがひっくり返ってるの。
動かないよ。負けです。
砲塔上面の信号ハッチも可動に。フタとかは新造品です。理由は雨よけの出っ張りを再現したから。
D型とかE型には、左フェンダーに折りたたみ式の乗り込み用ステップが付いてます。可動で再現。
くろい鈎のようなものってなんなんでしょうね。乗員が塀とかを乗り越えるための投げる鈎なんでしょうか・・・取り外せるように作った。
この鈎について、かば◎さんから、掲示板に以下のような情報をいただきました。引用させていただきます。

「>>これは履帯交換用の工具です。交換した新しい履帯を繋ぐときに、片方の穴に引っ掛けて、バールかなんか突っ込んで、てこの原理でえいっと引いて履帯を接続するんじゃなかったかな」

なるほど、キャタピラに引っ掛けてみたらぴったし!
ありがとうございます!
ジャッキ台はタミヤのパーツに取っ手とかつけた。
四号戦車のフェンダー上の装備品で今まで謎だったのが、このキャタピラテンション調整レンチラック。キットの通りつけたら前後に抜けちゃう。正解は、写真みたいなレンチの口が噛み合う金具があったんですな。
三号戦車と四号戦車のキューポラは、天井が回転します。なんか観測機材つけて回すんだろうね。でも観音開きタイプでは回ってるのを見たことがありません。でも回るんで回るように可動に。
Tropタイプ用機関室上部ルーバーを自作。プラバンです。そんなに難しくはない。面倒くさいけども。踏んでも壊れないような補強材が中に入ってるのが面白いです。
短いマフラーに気がついたので、金麦缶を丸めて、両端にキットのマフラーの端部を切り取って張って、自分的に適当だと思われる長さのマフラーを新造。
排気管も丸めて作った・・・作ったよね俺?覚えてない・・・
砲塔裏側の記録写真。砲手/装填手の前方観測クラッペ可動にしました。キットのは一体モールドなんで切り落とした&入り込む削り込みを前面装甲に刻んだ・・・
思い出しましたが、写真撮り忘れたけども、砲塔後部のピストルポートも可動にしたんですが、このタイプは後部の装甲が薄いので、ピストルポートのフタがハマるようにその部分の砲塔後部装甲板を削り込むと、裏に抜けてしまうので、裏から別にピストルを突き出せる小判型の穴が空いた五角形の鉄板をあてがってます。ピストルポート上下のリベットはそれを固定するためなのです。
砲塔後部のピストルポート。写真撮りましたよ。・・・きたねえ・・・
操縦手用ピストルポートも可動にしたんだけども、増加装甲つけたら干渉して開かねえわ!わははははは・・・orz
ドイツ戦車おなじみのクラッペ。この戦車には4こある。砲手のだけ防弾ガラスなし。
キットの車体側面クラッペは開かないんで、こんな感じに工作しました。
でね、操縦手クラッペの基部がね、狭い感じなのよ。なんでこんな感じに工作しました。こんなんばっかですよこのキット。
上部転輪と起動輪の可動工作の記録。
車長ハッチは、キットのままでいいかと思ってこんな感じに処理してたら、最後の最後に、厚すぎるという事実を受け入れざるを得なくなったので、プラバンでフルスクラッチしました。経過写真撮ってない・・・
キットの前部フェンダーのヒンジはいい感じに別パーツなんですが、説明書の取り付け指示がどうも左右逆のようで・・・
泣きながら引っ剥がして真鍮線で作り直した・・・
本来作り直さなくてもいい精度のきれいなパーツなのでご注意を。
そんなこんなでようやく完成かなって思ったら、アンテナケースが短い・・・orz
延長しました・・・
アンテナは今回気合い入れて真鍮線をテーパードに削ったんだけど、写真撮り忘れた・・・最後までダメダメでした・・・