引っ越ししたら、昔作ったエレールのルノー4CVが出てきました。作ったのは夢も希望もあった十九の頃だったので、もう30年経ってますな。材質的な劣化もほぼ見られず、プラモ製作テクニックは当時のほうが上だった部分もあるので、面白いから紹介します。
発掘当初の姿。ボディの色は、当時エレールの説明にあった混色が、たしかエレール独自のカラー指定だったんでよくわからないから、箱絵を元にハンブロールで作った色だった記憶。ドアのうえっかわのモールを塗り忘れてます。
このキットは今でも手に入りますが、細かいところまでよく出来た、素晴らしいキットです。
たしか、当時ユニオンブランドのエレールのルノー8かなんか作って感動したのと、その説明書に載ってた「日野ルノー」というのに興味を惹かれたんで買ってみた記憶。当時のユニオンのキットの説明書の文章には、愛とロマンがありました。
このキットはボディ側面の内装までこのように再現されており、これも当時のグンゼのハイテックとか銘打ったクソみたいな手抜き車キットとかにげんなりしてたぼくには感動だったのでした。今作るなら、サイドウインドーも可動にするかも。(作らないと思うけどさ)
というか、当時はボディとシャーシを接着しない方針で作ってたらしく、ボディは取り外せました。ドアの物入れ部分はこんなふうに塗って誤魔化してたのね。たぶんハンブロールの64番。
ボンネットとエンジンフードは、当時フランスのヘリコプターのロータに関節がなくて、剛性で曲げてるということに感動してたので、板ゴムをヒンジにして開くようにしてたのですが、30年後に開けたら、さすがにゴムは劣化して折れてしまいました。ボンネットは穴開けてシャフトを通して引っ張り出せるようにしてたみたい>当時の俺。
エンジンフードに残る、塗装の工夫の跡。ランナーを接着して持ち手にして筆で塗ってたのね。でもって折り取ったあとでフィニッシュを忘れたという・・・
ペダルのパーツがちゃんとついてるのも感動でした。当時のキットでは再現してないもののほうが多かった。
内装も丁寧なキットです。当時のぼくの塗装も丁寧。デカールのノリは黄ばんでる・・・
素晴らしい再現度のエンジン。色もワクワクします。バッテリーもちゃんとある。
たぶんこれが見えなくなるのが嫌で、ボディは接着しなかったんでしょう。
燃料タンクやバッテリー箱の膨らみとか、当時はわからなかったけど、今見るとあらためてワクワクします。
せっかくなんでヒンジは今のぼくのテクニックで、真鍮板と真鍮線でライブにしてみました。ホコリが付いてるな畜生!(でもめんどいんで撮り直しはしない)
エンジンフードもゴム板からライブのヒンジへ。ホコリが付いてるな以下略・・・
スペアタイヤもちゃんとある。ちゃんとゴムってのも当時感動した部分。
エンジンフードはゴム板だった時と違ってちゃんと開位置で止まるようになったよ。(きついだけ)
ステアリングの可動範囲が狭かったんで、タイアハウスの後ろ側を削って可動範囲を広げました。当時はリュータとか持ってなかったし、こんな工作は思いつかなかった。
可動しすぎてシャーシと干渉するんでタイロッドに制限機構をやっつけで。
最後に当時塗り忘れたドアのシルバーのモールを当時持ってなかったような面相筆で!
くっ!当時のほうが筆塗りはうまいな!
また眠らせておくことにしましょう。