シミターは、アルビス社の開発したスコーピオン軽戦車の砲塔を、ラーデン30ミリ砲装備のものに変えた派生型ですってことくらいしか知らないけれど、その30ミリ砲は4キロ先の目標をヒットできると評判だったのはぼくが中学生の頃かな?80年代はいろいろと素敵な時代でした。
AFVクラブがこの素晴らしいキットを出す前に、アキュリットアーマーだかのガレージキットを買ったのですが、やはりキャタピラが可動じゃないと作る気は起きなかったので、このキットが出たとたん捨てた。高かったんですけどね・・・
この作例はキットが出た1996年ごろに、入手して即作ったのちに、今日まで19年くらい放置して発掘したものです。キャタピラが腐ってて折れちゃったので、19年後にフリウルを履かせました。素晴らしくよく動きます。
当時の方針は、ハッチだけ最低限可動にって感じだったらしく、今のぼくと当時のぼくにはちょっと隔たりがあるけど、当時の行き方もありだなと思った。
キャタピラはフリウルをおごりました。キット付属のベルトだと76コマですが、今回は74コマ使用。起動輪とも問題なく噛み合います。
バックミラーは当時でもこだわりたかったらしく、可動になってました。どうやったんかな?当時の俺
この戦車のラーデン30ミリ砲は、ハリアーとかに搭載してるアデン30ミリ砲の車載型で、砲身が伸びたので発射速度は下がった・・・というより、航空機搭載じゃなければそんな発射速度は必要ないので、この辺のバランス感覚はイギリスは素敵です。クリップでつながった3発の砲弾を目標へ送り込むシステムなのですが、3発しか撃てないとか言う揚げ足取りが起こるわけですよ。でも、この砲の場合は、3発が一回の発砲分として、つまり、3点射のわけなんですね。航空機銃は飛行機の速度で冷却されるわけですが、陸上だとその冷却は期待できないので、このシステムなわけです。でも、後にアメリカが25ミリチェーンガンとか出してくると存在意義は霞んだようです。
塗装は、どこ軍でもない設定というのが当時のぼくの好みだったので、マーキングも無し。今ならイギリス軍で作るのかもね。
スコーピオンとかも作りたくなってきた今日このごろ。AFVクラブは好きなんですが、ベルトキャタピラの素材は改良してほしいものです。