パッと見に、とっても複雑そうに見えるスタ−リングの脚ですが、よく見ればDC-3の脚から部品が二つ増えただけに過ぎません。図中水色で示されたアクチュエ−タが〔たぶん〕油圧ジャッキ電動モータ+スクリュージャッキによって上方へ回転すると、このアクチュエ−タと主脚柱関節部をつなぐロッド〔紺色で示した部分)が脚柱を前方に押し、前方に回転させようとしますが、下部主脚は別に赤色で示されたロッドでアクチュエ−タと関節結合されているので、後方へ回転し、主脚柱は二つに折れた形になって引き込まれます。

肩翼式のスタ−リングは脚が長いので、二つ折りにする必要があるから、これは悪くないシステムです。

問題なのは、というより、変態的なのは主脚カバ−の方で、前後左右に四つ葉のクロ−バ−のような分割で、前方カバ−は下部主脚柱に固定、左右のカバ−は図中紺色で示されたロッドにヒンジ結合、後部カバ−はアクチュエ−タに引っ張られて前方にスライドして閉まるものと思われます。なんか、新しいことをやって、自己主張したかったんでしょうが、やっぱり無駄だと思います。カバ−なんか、エンジンナセルに二分割でいいのにね。

ちなみに、タイヤのドロよけは図には入れませんでしたが、脚柱側ではなく、アクチュエ−タ側の関節〔赤と水色の間)に取り付けられ、折畳み時には回転していたタイヤを押さえて止める役目があるようです。〔思い付きなので信頼度10%)

上図には前方と後方のカバ−を黒の枠線で表しています。

特別参考資料:WARPAINT SERIES No.15 「Short STARLING」アラン・W・ホ−ル

スタ−リングはほとんどこれ一冊でオ−ケイ!薄くて高いけどね。

でも、図面の後部カバ−あたりはいんちきみたいなので、写真からリサ−チしましょうね。

もどる 表紙へ スタ−リングの尾脚