スナブノーズのリボルバーが好きです。ガンマンの武器という気がします。ディティクティブとか当然好きです。むかしエルエスからコブラとか出てましたが、買っておくのだった・・・

タナカがディティクティブを出したのは大昔、エジェクターロッドのシュラウドの付いた、カート式のガスガンでした。十年後くらいに初期型をチョイスしたガスガンを出したので、買ってみたわけですが、どうもぼくは、エジェクターロッドが押せないのは許せないという性格なようです。イライラしてぶっ壊してしまいました。

そして2010年、ついにモデルガンがでました。感謝です。早速買いました。

好きな銃なので当然仕上げもしたくて、分解したら・・・なんか構成が・・・文句は言いますまい。ガスガンのあの構造から、モデルガンにするに当たってこれだけの再現度をくわえてくれただけで感謝ですから。

自分で改良する事にしました。

フレームとエジェクターロッドとラッチスプリング回り、クレーンロック、そしてボルトとリバウンドレバーです。

インサート周りは当然ノータッチ。

フレームは重さ重視のためか実物で肉抜きされている部分まで亜鉛入りなので糸鋸で切除。強度がた落ちだけど気にしない。さらにいろいろ当たるようになったので、この写真の状態からさらにあちこち薄くなってしまいました。気にしない。

エジェクターロッドの分割は、デテクとかM1917では、ぼくたちがモデルガンで見慣れている分割とはちょっと違って、エジェクターロッドは一本の加工された棒です。さきっぽのヘッドと星形のラチェットは別部品です。ノコギリでちょんぎってネジ加工で結合しました。実物では分解写真は皆無に近いです。分解できないのかもね。

サイドプレートとラッチも、コクサイのパイソンとかのような構造のはずなんですが、・・・直しました。完璧じゃないけどね。バネは100円ライターの火打ち石用。安くて便利なバネです。

コルトのパイソンやディティクティブのダブルアクションシステムは、トリガーを引くと、トリガーに付いたシリンダーハンドがリバウンドレバーを持ち上げて、ハンマーの前進ロックが解除され、トリガーがハンマーを起こし始めます(こっち方向はロックと無関係)。このとき、松葉状のメインスプリングが圧縮されていきます。
同時にリバウンドレバーによってボルトがアーチ型に持ち上げられてシリンダーのロックが外れ、そのあとでシリンダーハンドがシリンダーを回すと、持ち上がり続けたリバウンドレバーとボルトのアーチの接点が限界に達して外れ、ボルトがバネで復帰し、シリンダーの回転をストップし、直後にトリガーとハンマーのアーチが外れてハンマーが落ち、撃発します。そこでトリガーを放すと、松葉状のメインスプリングに押し下げられた(*)リバウンドレバーが板バネ状のボルトの後端を右に押しのけ、通り越し、前進したままのハンマーの下部を押してリバウンドさせ、初期状態に復帰するというものです。

この、(*)の行程が、粘りのない亜鉛のボルトでは難しい。かといってバネ材のボルトなんか作るのはコスト的にきついのでしょう。そこでタナカはリバウンドレバー側にバネ仕掛けのラチェットをつけてしまいました。

でもなんか負けた気がするんですよそれ。

で、ボルトを軟鉄+焼き入れリボンのハンダ付けで再現してみました。

・・・3回くらい作り直した・・・

リバウンドレバーも真鍮で新造したのですが、精度が悪くて・・・見捨ててオリジナルの部品に真鍮の入れ子をかまして差し上げました。実物のリバウンドレバーの写真は発見できず・・・パイソンと1917のはあったのですが、同じなのかな?

ちゃんと動くまでかなりやり直しました。泣きたいくらい・・・フレームにガタが来るくらい・・・

クレーンロックもベアリングじゃ悲しかったので自作。

グリップアダプターを自作。木グリを奢りました。タナカの木グリはヤスリみたいで痛い。ニス塗っちゃった。

作動はギリギリ合格レベルです。いじらなきゃもっと動作が良かったんだけど・・

でもやっぱり今のほうが満足。

参考資料
webサイト:「25番」(http://taka25ban.sakura.ne.jp/)のコルトM1917

リバウンドレバーとか、ほぼ↑でしか見られない 

その他「colt detective revolver rebound lever d-frame」とかの組み合わせで検索して出てくるサイト

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