カルロス・バルデラマ

90年代、ぼくはバルデラマを見るためにワールドカップとコパアメリカを見ていたようなものでした。

このひとの魅力は、ピッチのどこにいてもひとめでわかる、走ると風圧で頭が取り残されそうになるような巨大なカーリーヘアもそうなんですが、やっぱり本質はダイレクトでどこに出るかわからないインサイドキックでしょう。単調な三角パスをぼおっとみているうちに急展開して思わず目が冴えるあのうれしい不意討ち。それも息の合った相棒達がいてこそで、90年代前半のコロンビアは、本当に楽しいチームでした。でかいリンコンに小さいデアビラ、精力的な男爵アルバレス、エスコバルとペレアの強力なカンヌキ、飛び出すキーパーイギータと、にぎやかにキャラたったやつばっか。

雨の中ではボールが転がらないので見るからにやる気なくしたりしてるとこが好きでした。

日本代表より応援してたもんね。

もうこんな選手は出てこないんだろうなあ。コロンビアあかぬけちゃったし。

もどる 表紙へ