模型屋さんに行って、フリウルのキャタピラを眺めてたら、二号戦車用のが目に止まったんですよ。「ああ、部屋にヴェスペの買い置きがあったな・・・この機会に作っちゃおうか・・・ってキャタピラを買ったんですよ・・・家に帰ってみてみたら、ヴェスペと思ってたのはマーダーIIIでした・・・また模型屋さんに行って買いましたよ、ヴェスペ「イタリア戦線」てキットを・・・
ランナーを見ると1996って書いてある。もう25年近く前のキットなんですな。確か当時買った覚えがあるんですよ、改装前のピンバイスで・・・たしか・・・だから家のどこかにもう一キットヴェスペがいるはずなんだよな・・・
この自走砲は、最初、フンメルの車体に105ミリ榴弾砲を乗せる予定だったのが、「車体が贅沢すぎじゃね?二号戦車の車体余ってね?」ってことで二号戦車ベースになったわけですが、こじんまりしてかっこいいけど、やっぱり小さすぎる気がする・・・砲弾を積めなすぎる気がする。
コンセプトがぼくの考えてる砲兵と違うんでしょうかね・・・
機甲師団のあとについていって、邪魔な火点があったらお上品にピンポイントで射撃しておしまいってコンセプトかしら・・・
キャパのなさとかはともかく、後ろから見てもまとまってて素敵です。かわいい!
放列姿勢も映える!インスタばえする!
後ろのゲートを可動にしてみました。 その他いろいろ可動にした。
操縦手ハッチ可動にした。正面のハッチのストッパーは中央にあるのが珍しい設定です。普通は右か左に寄ってるよね。
資料ググったら操縦席の装甲部分だけ売っててびっくりです!・・・大助かりでした。
トラベリングロックは、後ろから前から二箇所でがっちり!
後部ゲートの出っ張りは、ゲートを開けたときに下の装甲板にあたってそれ以上開かなくするためと、この、後ろのトラベリングロックのクランプ部分が入り込むためのようです。
真上から。
自走砲って戦闘室があるからすごくめんどいっす。でも萌えます。
薬莢ラックはキットのだといまいち萌えなかったんでプラバンで作り直しです。薬莢はめて遊べます。フタはヒンジじゃなく、取り外し式っぽい。
弾頭部分をしまうボックス。フタを可動にしてみました。砲弾を入れたり出したりして遊べます。14発しか入らない・・・
後部のゲートに砲弾と薬莢を乗っけて放列姿勢ごっこもできる。たのしいよ!
で、このキット、機甲砲兵のヒギャー四体がついているのですが、なんかポジションちがくね?みたいに感じちゃったんで、作るのやめちゃった。上の写真のキャプションみたいな感じだと思うんですが。
とくに射手は、この大砲の引き金・・・拉縄は閉鎖機の右につくんで、右にいないとおかしいっす。四人目はたぶん、仕事がなくなった操縦手と一緒に、二人して弾薬車から弾薬を運ぶ役と思われ。
ラマーを持つのはキットの通り右の射手でいいと思います。射手忙しいね。
(追記:たぶん、左が弾頭込めて、右がラマーで押し込んだら左が薬莢を手で込めて、右が鎖栓を閉じる。車長が安全確認したら右が拉縄引くって感じですかね・・・)
右の射手は高低照準手も兼ねてます。野砲は方向の照準手と高低照準手が別な場合が多くて、この自走砲に積まれたle.FH18軽野戦榴弾砲も方向ハンドルが左、高低ハンドルが右についています。指揮班の指示で、二人の照準手は砲の向きと仰角を変えるわけですが、ここにドイツ独特の照準器の機構があります。
左右方向はふつうに照準手自ら砲の左下にある方位ゲージに針を合わせることで照準するのですが、射距離調整のための俯仰角の調整は、右にいる高低照準手が、方の左側の照準器についている俯仰角指示器を見て行うのです。
方向照準手は諸元に従って照準器に方向と仰角を入力します。方向は、間接射撃なので自分でハンドルを回して標桿とか、一本だけ立ってる松の木とかを狙えばいいわけですが、仰角は自分では操作できないわけです。というわけで、照準器に仰角を入力すると、照準器の右側についた俯仰角指示標が仰角の場合は後ろに倒れ、俯角の場合は前に回ります。俯仰角指示標のすぐ横に並んで、同じような形の砲身の角度を示す指示標がついていて、これは砲身と連動(この大砲の場合は砲耳に直結)しています。ので、右側の高低照準手は、俯仰ハンドルを回して砲身角度指示標を俯仰角指示標に合わせるように調整してあげるのです。
このシステムはドイツの野戦重砲ではみんな同じで、この間発売されたタミヤのフンメルはそれをちゃんと再現してて素晴らしいです。
今回、初めて模型雑誌が資料として役に立ちました。アーマモデリング2019年2月号の自走砲特集です。無線機の配線の解説が非常に役に立ちました。ていうかここ数年で模型誌はこの号しか買ってないかも・・・
作例もリサーチが素晴らしく、非常に参考になりました。 で、上の写真ですが、駐退レール右側面の銀色の棒状のものは後退距離を記録するインジケーターです。写真で黒く見えるスライド部分を一番前にセットして、発砲したときに、砲身はこの黒い部分を一緒に連れて退ります。帰りはこの部品はその位置に留まるので、砲身がどの位置まで退がったかを見ることができるわけです。駐退機の液やガスが抜けて弱ってきたことを知らせるわけですな。(追記:また、短時間に数多く撃つと、駐退機の油が加熱して粘度が落ち、、駐退機の機能が低下するそうですから、その警告のためでもあります。)
キットの位置は、「危険レベル」。射撃をやめて駐退機を点検しないとだめな位置です。博物館の状態のをそのまま起こしちゃってるんですな・・・作ってから知ったので直してない・・・負けです。
付属のヒギャーがもっていたラマーの収容部は、初期の取説用写真とか見るとこの位置のようですが、ほんとはどうなのかな・・・ キットにはラマー独自の部品はないんで自作。取り外し可能です。
薬莢入れをプラバンで自作。105ミリは1/35でちょうど3ミリなのですね。
左にあるのは砲弾箱のフタとガワ。洋白線でなんちゃってちょうつがい可動にしました。フタ側にしかパイプ部分がないのです。
戦闘室右側。
薬莢ラックが素敵!と自画自賛・・・MP40の後ろには消火器がつくようです。キットにはないので、別売りの装備品セットから頂いてきマンモス。
戦闘室右側。MP40の弾倉がどこにもないんで適当にこのへんだろってつけてみました。ちなみに、このあとでくだんのアーマーモデリングの存在をおもいだしたので、この時点では無線機の配線をやる気は全く無し。
このキットは砲は可動に組める点で大変素晴らしい。平衡器も連動して可動がデフォルトです。その志をくんで、ホコリよけのブーツをニトリルゴムで再現してみました。つっても蛇腹とか無理なんで、ぐるっとくるんだだけ。見えない側を瞬着で点付けして筒にしてます。
動くと楽しいよ!
塗装しても問題ないです。
動画だとやらしい・・・
複座機のロッドは再現されてなかったので、複座機の下側をリュータでえぐって真鍮パイプを埋め込んでパテでフタしてごまかした。
砲身が前後するのは楽しいです。
ちなみに、昔出てたグンゼのホワイトメタルのle.FH18はこのへんはちゃんと再現された素晴らしいキットでしたが、次発のPak38はほぼ全部固定という堕落したクソキットでがっかりしたの思い出しました。
方向照準器のシリンダーはキットでは動かないので動くようにしてみました。ここの機構は、自走砲と野砲でちょっと違うっぽい。
作例では再現する訳ありませんが、実物ではスクリュージャッキです。
動くさまは動画でどうぞ。っつーか側面装甲板つけたらもうみれない・・・
閉鎖器をレバーと連動するように細工。
あんまりうまく動かない・・・てへっ。
塗装する前はちゃんと動いたんですよ・・・
前に触れた、照準器の俯仰角指示標と砲身角度表示標ですが、可動工作します。写真は砲身角度表示標を取り付ける砲耳の延長部分。キットでは砲耳は砲架からの軸が揺架に刺さってるので、左側のは切り取って砲架に穴を開け、揺架の方にプラ棒で新しく作った軸を接着して凸凹を反転させてやります。そこに真鍮棒を刺して砲身角度表示標を接着です。
照準器は砲耳には接着できないので、砲架にいろんな足をつけて接着。
ちなみに、実物の照準器は砲耳にはボールジョイント的につながっていて、砲架と接続された左右と前後の調整つまみによって地球に対して水平を保つことができます。
砲身角度表示標はランナーから削り出し。
防盾と砲架をつなぐ支持架がキットにはないので真鍮棒で再現。多分実車もこんなん・・・
方向照準器のシリンダーが車体につながる部分がキットにはないので再現します。
その後ろの黒い円弧は方向指示ゲージ。キットはこういうとこを再現してるのは素敵。
車体の、砲架がつく部分は、エンジン整備のために取り外せますが、それはクレーンで吊り上げて行うので、砲架が付く箱状の部分の四隅には吊り上げ用フックがあります。
キットでは車体上部の前の2つしか再現されてないので、後ろの2つを自作。小さいので真面目に作ると部品を飛ばしてなくしたりするから、プラ棒の先端を削ってそれっぽくします。
その部分を薄く切ったりする工作はやりたくないんで、車体に太い穴を開けて、棒ごと差し込んで・・・
ちょうどいいだけ埋め込んだら接着!
そのあたりにはエンジン始動用クランクハンドルがつくので自作してつけました。
ラマーを自作。木製のようです。
キットのフィギャーがもってるのはアタマの大きさが同じですが、実際はこんな感じだと思う。
今のタミヤはこんな事しないでしょうが、この頃は普通にスポンソンの下はふさがってなくて当時許せなかった。今でも絶対許さないよ。
ということでプラバンで塞ぎ申した。
操縦手ハッチ周りは金麦缶利用ヒンジで可動に。
戦闘室の後部ゲートも金麦ヒンジ可動。内側には後部トラベリングロック抑え兼砲弾箱フタ開状態抑えを自作してつけました。
後部ゲートには留め金があるので真鍮線を潰して可動再現。
ちゃんとしまった状態でクリックします。ロック状態で開閉可能になっちゃったの・・・
砲兵の必需品、慓悍。赤白に塗るのめんどかった・・・le.FH18では、この剽悍がクリーニングロッドも兼ねます。どこかにしまってある洗頭と組み合わせるのです。
キットでは槍の穂先はただの円錐ですが、実際は上写真のように返しがついていて、キットにはそれを収める車体側の部分のモールドはちゃんと再現されてます。
コンボイライトを透明伸ばしランナーで再現してみました。色はこの上から黒で塗ってたかもしれない・・・
キットには砲弾が9発と薬莢が5発しかついてません。タマナシで戦争しろってか!ふざけんな!というわけで、実に二十数年ぶりにシリコンを使ってキットのパーツを複製しました。前にやったときは自作のアニメフィギュアを量産しようとしたんだっけ・・・
今回は100円ショップの樹脂粘土にパーツをセットして、型の分割は無しでやったんで非常に楽でした。30発以上作った。でも塗ったのは・・・砲弾の方は↓のぶんだけ。
薬莢の方は30発近く塗って薬莢ラックに入れました。
自走砲は砲弾がいっぱいなきゃね!
ちなみに薬莢は鉄管の茶筒みたいな構造になっていて、写真で緑に見える部分・・・布製のリングプルを引っ張ると内蓋が外れるようになっています。白い部分は製造諸元のラベルね。っていうか、この工作してから複製するんだったよ・・・こんなの6発作ったらもういやだよ・・・
・・・で、内蓋を外すと、中には推進薬の入ったチャージと呼ばれる袋が5個入っていますから、指揮班から「チャージ3!」とか指示があったら「3」て書いてある袋が出てくるまで袋を取り除いて(この場合2個)また蓋をすると弱装弾の出来上がりです。
「チャージ6!」の場合は蓋をとって中身を全部取り出して、かわりに「6」という強装薬の大きい袋を入れてフタをします。
薬莢は軟鋼製で、銅メッキされていたそうなので、この作例の色はちょっとおかしい・・・
キャタピラがフリウルなんですから、転輪も誘導輪も上部転輪も全部回るように工作した。真鍮釘は非常に役に立ちます。
サスペンション?はいはい、わたしの負けですよ・・・

ところで、キットのデカールの、「5番」、車種名が「sd.kfz.138」になってますけど、この番号はグリレとかマーダーIIIのですよね・・・「sd.kfz.124」じゃないとですよね・・・版を使いまわしたのかな?それとも実際に情報撹乱目的で違う番号をつけてた例があるのかな・・・あと、車内に貼る射表のデカールはないのはだめでしょ。