松本深志高校山岳部創部90年記念

 

ネパールヒマラヤ・ランタン谷

ヤラピーク・サウス(5,520m)登頂トレッキングのご案内

 

趣 旨

ランタン谷はティルマンをはじめ多くの登山家に「世界で最も美しい谷」のひとつと言われてきました。そのランタン谷を囲むランタンヒマールは、隣接するジュガールヒマールやガネッシュヒマールと共に、日本人には馴染みの深い山域です。首都カトマンズから近く、8,000mのジャイアントこそありませんが、盟主ランタン・リルン(7,245m)をはじめ、美しく個性的な山々が集まっています。

山岳部創部90年記念事業の一環としてネパールヒマラヤのトレッキングを企画するにあたり、約二週間という短い日程の中で、歩いて、眺めて、そして登って楽しめる山として、この山域を選びました。既に何度もネパールを訪れている方々、或るいは、本格的なヒマラヤ登山を望まれる方には、少々物足りないと感じられるかも知れませんが、なるべく多くの皆さんに楽しんでいただきたい、と考えました。

目指すヤラピーク・サウス(5,520m)は、ランタン谷の中央に突き出した岬のような尾根上のピークで、その展望の良さは地図からでも容易に想像が出来ます。技術的には難しい部分はなく、山岳旅行会社などのツァー登山としても企画されているほか、山岳会や、学校山岳部のイベント登山としても多く登られています。とはいうものの、5,000mを越す高所登山で、上部は氷河に覆われています。それなりの準備と高所に対する慎重な配慮が必要なのは言うまでもありません。季節は、もっとも天候の安定するポストモンスーン期としました。残念ながら花を楽しむことは出来ませんが、山の写真を狙うには絶好の時期と思います。また、登山を希望されない方も、トレッキングとして、ほぼ同じコースで、一緒に行動出来ます。

世代を超えたOBの皆さんが、一緒にヒマラヤを楽しんでいただく機会となれば幸いです。

 

日程、行程   2008年11月15日(土)〜11月30日(日)  16日間  行程は別掲

 

費用概算(予価)   485,000円 

平成201月現在の燃油サーチャージ、成田、バンコクの空港使用税を含む。但し、原油価格の高騰による航空運賃の値上げや、下山時に使用するヘリコプターの人員割により変更があります。旅行傷害保険、ネパールの査証取得費用、ネパールの空港使用税は含みません。

 

トレッキングの内容

・ ヤラピーク・サウスへの登山は、ランタン谷の中心部キャンジュン・ゴンパ(標高3,730m)が基点となります。キャンジュン・ゴンパまでは、高度順化のため徒歩(トレッキング)で入山。登山活動終了後、復路はヘリコプターでカトマンズまで戻ります。登頂のための予後日、ヘリフライトの予備日をそれぞれ取り、計画に余裕を持たせます。また、登山を希望しない方は、キャンジュン・ゴンパを基点として各方面への日帰りトレッキングが可能です。

・ トレッキング中の宿泊は基本的にロッジを利用(暖かいので)しますが、登山時はテントとなります。宿泊に必要な寝袋、マットなどは現地スタッフが準備、運搬します。

・ トレッキング、登山時に必要な個人装備以外は、ポーターが運びます。

・ トレッキング、登山中の食事は専任のキッチンスタッフを同行させ、日本人向けの食事を用意します。

 

技術、体力の目安

技術的な目安としては、ゴールデンウィークの北アルプス程度、とお考え下さい。但し、場合によっては日本の厳冬期と同じような気象条件になることも考えられますので、それなりの準備が必要です。また、心配な箇所にはフィックスロープを設置し安全を図ります。登山には、ピッケル、アイゼン、ハーネス、ユマールなどのアッセンダーが必要です。

体力的には、アタック日に10〜12時間程度の行動が予定されます。アタック日のみ、概ね徳本峠越えくらいの体力が必要と考えてください。

 

高度の影響について

個人差はありますが、高度の影響は必ずあると考えてください。段階的な高度順化、綿密な体調管理やチェックが必要です。また、事前のメディカルチェックが必要なのは言うまでもありません。高所に対する基本的な研修のほか、希望される方は、事前の低酸素トレーニング施設(東京)のご紹介もする予定です。

 

事前トレーニング

5月31日開催のウェストン祭記念山行(徳本峠越)に参加(任意)。7月に針の木岳での雪上訓練を計画しています。また、ハーネス、アッセンダーなどの登攀用具の説明会、購入斡旋も別途企画する予定です。

 

参加取りまとめ

 最終取りまとめは 9月初旬 としますが、事前準備を含め、興味のある方、参加検討の方は、早めに下記までご一報下さい。

 

旅行代理店及び現地ガイド会社

 □ ヒマラヤ観光開発株式会社(日本)、□ トランス・ヒマラヤ・ツァー社(ネパール)

 

※会社の選定については、企画担当者の検討会を持ち、同様の内容の他社と比較し、ヘリの使用の有無、宿泊(テント、ロッジ)、燃油サーチャージ等付帯経費の取り込み、実績などを考慮して決定しました。

 

申し込み、問い合わせ先

 

住  所        〒390−0861  松本市蟻ケ崎1丁目5−5

電話ファックス    0263−32−7207

携帯(携帯メール)  090−3337−6650  yonekura.haisaidocomo.ne.jp  

    e−mail        yonekura@mhl.janis.or.jp

         

                  米 倉 逸 生  (深志19)

              または、穂刈康治(深志20回)、植松晃岳(深志24)まで


行程表1(PDF)

行程表2(PDF)


概念図

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